Berlin,Weimar,Leipzig,Dresden,Prague, Vienna and Krems 2018 #5

Thursday, September 13, 2018

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さあ、プラハです。
生まれて初めてのチェコ!初めてのプラハ!
今回唯一の非ドイツ語圏。
英語ドイツ語フランス語はまずまず、ハングルも最近少々読めるようになった私にとってスラヴ系言語は完全アウェーなので、全く言葉のわからない国に行くワクワク感いっぱいでの入国。
プラハ駅から中心地にあるホテルまでは歩いて向かう。
何年も一緒に旅をしている戦友のリモワちゃんもプラハの石畳に大苦戦だったけど、どうにかホテルに到着。
通してもらった部屋がノンスモーキングのはずがタバコ臭く、その対応に当たったホテルスタッフのお兄さん含め、チェコの人たちは感じがよい。
ひとまず荷物を降ろしホテル横のショッピングモール内で簡単な夕食を食べた時も、すごく流暢な英語でドリンクをサービスしてくれたり、観光が大きな収入源であるプラハの人たちの、外国人に接する際の前向きな態度に嬉しくなった。

翌日は朝からたくさん食べてエネルギー補給(トプ画参照)
何食べても美味しいの。
何食べても美味しくないドイツの隣の国とは思えない!!
甘いケーキも、なぜか人気でモーニングビュッフェにたくさん並ぶお寿司も、乳製品も全部全部美味しい。
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ご飯の美味しい国から来ている私たち日本人にとって、食が豊かであることは本当に重要…!

お腹もいっぱいになったところで観光へ向かう。
ホテルのすぐ裏は歴史的建造物の火薬庫で、そこを抜けると近くにBlack Madonnaが!
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日本語だと「黒い聖母の家」と呼ばれるこの建築、世界でも数少ないキュビズム建築という摩訶不思議な代物で、英語圏ではブラックマドンナと呼ばれ長く私も憧れてきたものでした。
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建物には実際に黒い顔のマリアとキリストの彫刻が設置されています
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ヨーロッパによく見られる、こんな感じで建物に聖人像が置かれているの本当に大好き。
今回は時間の都合でブラックマドンナ内の博物館やカフェには行かれなかったのだけど、旅は心残りがあるくらいが丁度いいと言うじゃないですか。
また次に必ず来れるよう、TO DOを残しておきます。

とにかく街中全てが美術館かなってくらいアールヌーヴォーで美しいプラハ。
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世紀末の頃から破壊されずこれだけ美しい建物が残っているのは、あの独裁者がプラハの美しさをいたく気に入っていて、ナチス本部をプラハ城に置こうと思案していた過去があるから。
ウイーンで美大受験に失敗し芸術家になり損ね極右政治家になってからも、感性的な価値観に心を寄せていたヒットラーという人物のプロフィール(横顔)をまた少し見た気がしました。
これはそのプラハ城をカレル橋から撮影したもの。
ドナウ河がその美しさをさらに印象付けていた
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閑話休題、とにかく右を見ても左を見ても美しいプラハ。
そしてどこに行っても売られているマトリョーシカとクルテクグッズはもちろん自分へのお土産に購入。
私マトリョーシカ大好きなの!
外国生まれの祖母の家に昔からあって、その不思議な外見と入れ子構造になんとも心惹かれていて、今は少しずつコレクションを増やしています。
この時点で旅はようやく半分過ぎたくらいだったから荷物にならないよう2個しか買わなかったけど、可愛い子を連れて帰ることができて満足。
モグラのクルテクのマグカップも、プラハ駅内の観光案内所で最後の小銭消費の為に買ったら、街中のスーベニアショップより安く手に入りました。
他国に比べて元々物価が安く、このマグカップも高くないものなのに、老舗ポーセリンメーカーのものでカチッと焼けていて質が良い(陶器大好き人間なのでクオリティには一言あるタイプ)
帰国後は仕事の傍、私の横にいてひとときの癒しを与えてくれるクルテクカップ
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プラハ城へ向かう途中、疲れた足を休めるため聖ミクラーシュ教会へ入る。
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アールヌーボーもいいけど、やっぱりバロック最高よね〜〜〜〜となる。
ここはモーツァルトが弾いたオルガンがあることで有名なのだけど現在修復中で完全な姿で見ることはできなかった。
それでも一部が見れるということで二階に上がり近くで眺めていたら、教会関係者のおじいちゃま(ローカルの人)がスッと私に寄って来てなぜかイタリア語でオルガンの説明をしてくれて、美しい天井画とオルガンの写真のついた大きなポストカード(売りもの)をくれた。
フラ語の感覚でなんとなくおじいちゃまの説明も理解できたし、なにより遠いアジアから来たお客さんを手ぶらで帰さない優しさにほっこりと胸が温まった。
私は住んでいた頃から欧州人のシニアのおじさまおじいさまたち受けが良く、しばしこのような謎の歓待を受ける。

プラハ城は特に感想はないです笑
頂上へ着く頃にはあまりの人の多さと、坂の急さと、真夏の暑さでヘトヘトで何を見ても一事が万事同じ感想だった。
二週間に渡る欧州旅行、毎日2万歩以上歩き、体力もギリギリだった。

チェコといったら、カフカ。
チェコ語でカラスという意味もある、カフカ。
そういえばコルビジェもカラスだ。カラス人気。
プラハにはカフカの生家などもあり、博物館もある。
チェコ人のカフカがドイツ語で小説を書いていたのはやはり先述のチョビヒゲ独裁者による理由もあるのだが、なんにせよ今でも彼独特の世界観を持つ小説は世界中にファンがいるし、私もその一人だ。
以前「変身」をドイツ語で読もうとして断念した経験がある。日本語で読んでも彼の文章の中で迷子になる感覚がカフカの真骨頂と思うのだけど、原語で読むと、内容は読めるのに、いちいち混乱が拭えず前へ進めなかったからだ。

夕方涼しくなってからユダヤ人街に足を運んでみた。
そこには中身のない巨人に肩車される不思議なカフカ像が
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ユダヤ人街ってどこにいってもなんとも言えない空気感があるけども、プラハのもまた然り。
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西日が差し込むシナゴーグ横の小さな路地は、カフカの小説を可視化したような風景で、くねくねと不可思議でしっとりした光を携えとても魅力的だった。
小説「城」のように、いつまでたっても目的地にたどり着けなさそうな気分にさせられるユダヤ人街だった。
実際何時間もぐるぐると不案内なユダヤ人街をさまよってしまい、ホテルになかなか帰りつけなかったのだ。

電車に乗って美しい街プラハを後にし、最終目的地ウイーンへ向かいます。
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さよならプラハ、大好きになりました。
また必ず来るよ

Berlin,Weimar,Leipzig,Dresden,Prague, Vienna and Krems 2018 #4

Wednesday, August 22, 2018

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旅行記もやっと半分、ドレスデンまで来ました。
トップ画は王宮中庭の午前中の美しい光
欧州旅行記まだまだ先が長いというのに次のバカンスが決まってしまい、出発前に全部振り返られるか心配になってきました笑
本当に毎日忙しすぎて倒れそうなのだけど頑張らないとだわ。。

人生2度目のドレスデン。前回来たのはやはり十年以上前、ドイツに住んでいた頃。
その時は時間がなくて緑の丸天井まで行き着かなかったけど、今回は王宮目の前のケンピンスキーで一泊して、朝イチで並んで見ることができました。
ベルリンもケンピンスキーに泊まりたいのだけど、門の真横という立地、観光に不便でいつもウェスティンにしてしまう。

緑の丸天井を見た感想は、ひたすら感動。
撮影禁止なので何も載せられないけど、とにかく美しかったし、戦争で破壊された豪奢な部屋をよくあそこまで復元できたこと!
プロ撮影の絵葉書でも図録でも、あのスケール感や美しさは再現不可能で、どんな苦労をしてでも人生で一度は見て損はないと感じました。
圧巻の宝石コレクションも綺麗だったけど、私は幾何学的に掘られた象牙の置物や様々な大理石のオブジェがとても好きだったなぁ
とにかくどの部屋も素晴らしいの一言
オーディオガイドも料金に含まれていて、珍しく()日本語もあるという親切ぶり。(カタログも日本語版あった)
ドイツの観光地で日本語ガイドがあるなんて滅多にないことです。こんな瞬間にも現在の国際社会においての日本の存在感の薄さを実感させられてしまう悲しみ…

もちろん世界で一番有名な天使やホットチョコレートを運ぶ看板娘にも会いにアルテマイスター絵画館にも。
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十年前と違い展示室が大幅リニューアルされて、見やすいようなそうでもないような…前の方が壁面に迫力あって好きだったなぁ
絵と絵の間隔も狭くて、ただでさえ人が多いのにあまりゆっくり見られない仕様に変わっていたが、持っているものはやはり素晴らしい。
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ちなみにこの美術館の公式カタログも日本語版が売られています。
見たところ日本人観光客は少ないのに絶版にしないでいてくれてありがとうございます。。
かと言って中韓含むアジア人観光客が目立つかといったらそうでもないドレスデン。
買い物ができるでもなく、主要なドイツの都市からも遠い立地、ひたすら文化的遺産だけが観光資源、そこらへんが理由かしら

ツヴィンガー宮殿とかゼンパーオパーとかマイセンのタイルとか主要な観光地は今回は割愛。
その時間を使ってギネスに認定されたという「世界一美しい牛乳屋」へ
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中心地からトラムに乗り、え?ここ??って感じの住宅街の駅で下車。
本当にこんなところに〜?と思いながら少し歩くとひときわ人が沢山出入りしているお店が世界一美しい牛乳屋こと、ドレスドナーモルケライです。
本来は町の牛乳屋さんだものね。ロケーションに納得です。
店内では1ユーロくらい(うろおぼえ)で牛乳かブッターミルヒ(バターミルク。飲むヨーグルトみたいな味)を飲むことができます。
ここも店内撮禁なので写真なしですが、乳製品以外に、可愛い缶に入った牛乳石鹸やすごく美味しいミルクチョコなども買えます
このお店を知ったきっかけはカード会社の毎月送ってくる冊子に載っている世界のお土産みたいなコーナーで、まさにこの石鹸が掲載されていて、いつかドレスデンに訪れる際には行ってみたいと憧れていました
日本からドイツまでの長い長いフライト、何の映画を観ようかしらと思っていたら話題作でまだ観ていなかったグランドブダペストホテルがあったので見始めること17分目。
劇中よく登場するパティスリーMENDEL’Sの内装がコンマ何秒か映るのですが、まだ見ぬドレスドナーモルケライであることをその本当に短い瞬間に確信しました。
飛行機から降りたあと調べたらやはりビンゴで、自分の目の良さを再確認できたし、ご縁を感じて嬉しかった出来事
同行者はまだ行ってもいない場所が映画にコンマ数秒映ったのを私が言い当てたことにすごく驚いていました。
グランドブダペストホテルはおしゃれムービーとタカをくくって未視聴でしたが、テンポよく進むし絵作りも綺麗だし、ストーリーも良くて帰りの飛行機でも再度観たほど好きになってしまった笑

ドレスデン、前回もすごく天気が良くて青空が高くて、良いイメージのある街
やはり文化のある街は好きだなぁ。最高。
来るのが不便な場所だけど、また必ず再訪できますように

Berlin,Weimar,Leipzig,Dresden,Prague, Vienna and Krems 2018 #3

Saturday, July 7, 2018

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忙しすぎてなかなか旅行記が進みません。。
気長に続けます^^

三年間ドイツに住んだけど、未踏の地ライプツィヒは素敵な街でした。
一般的にはやはり音楽の街のイメージですよね。
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何と言ってもバッハゆかりのトーマス教会。彼が長く音楽監督を務めたこの教会、かのマタイ受難曲の初演もあったとか。
マタイ受難曲………タルコフスキー「サクリファイス」!!!!
みんなに睡眠をもたらすことでおなじみな映画だけど、泣くほど私は好きな映画。
ここには有名なオルガンが二つあるけど、どちらもバッハが弾いたことはない、彼の死後に作られたもの。
お墓も拝んで来ましたよ。
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もう一つの観光の目玉、ニコライ教会。
ここから始まった東ドイツの平和革命でベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツは統合、冷戦は終結へと。
今でも教会内にはöffnen für alle(open for all)と書かれています。全ての人のために、と。
シュロの木をかたどった列柱がピンクとグリーンの優しい色合いで素敵だった。ローマ・カトリック的な白!金!どや!!って感じの豪華絢爛大聖堂も綺麗だけど、祈りの場所としてはこういった穏やかで美しい教会もいいものです。(無宗教だけど)

5月末とはいえ暑かったドイツ。でも太陽が気持ちいいので地元のベーカリーLUKASでライプツィガーレアヒェという焼き菓子を買ってストリートのベンチで食べました。
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昔レアヒェ(ひばり)が禁猟になった際、その代わりに作り出されたお菓子らしく、このバッテンの塊は縄で縛られたひばりの姿を模したものという生々しいいわれも。
味は…マジパン風味、ちょっと苦手だった笑
中にちょこーんと女性の人差し指の爪くらいの赤いジャムが入っていたのだけど、それもひばりの心臓を表したイチゴジャムと聞いて脱帽。どこまで写実主義なの。さすがデューラーを生んだドイツ…
この生々しいエピソードがくるくるっと丸めて添えられて袋詰めされて売られている様子がとってもかわいかった
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春から初夏にかけてのドイツではお馴染みのいちごの家も久しぶりに見れた。キロ単位で売られているいちご、飛ぶように売れてベンチで休んでいる間にお店が閉まってしまうほど。
ドイツ人て男女共にゴツいのに、こういう意匠はやたらメルヒェンで可愛いの本当に不思議。
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先ほどライプツィヒといったら一般的には音楽、と書いたけど、美術家にとってはアートも熱い街。
私がドイツ留学中にはネオ・ラウホを中心としたライプツィガーシューラー(ライプツィヒスチューデント)が大盛り上がりの時期で、旧東独らしい陰気で人工的な悪い夢みたいな独特の世界観がニューヨークやヨーロッパの市場でもてはやされていました。
日本で人気の欧州のペインターといったら00年代初頭から未だに学生たちが揃って口にするピータードイグで止まってしまっているけど、欧米のマーケットではドイグはもはや過去の人すぎて、未だにライプツィガーシューラーすら輸入されてこない日本のアートの遅れぶりが顕著
だからこうしてたまにキャッチアップのため欧州に赴く必要があるのですよね。ネットや雑誌では全くわからない。そもそもアートは肉眼で見ないと意味半減ですし

そんなライプツィヒの現代美術の中心的美術館はマルクト広場すぐにあるライプツィヒ造形美術館MdbK。
ここでは去年亡くなった地元の作家アルノー・リンクの回顧展が観られました。
近年は画風が団体系の作家のようになってしまっていて、新しいものより過去作の方がやはり内容がよかった。
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この美術館、他にもコレクションがすごくって、作者不明だけど私の大好きな「愛の魔法」という絵が観れました!!
ここにあったんだ〜!感動
画集で見かけては憧れていた絵。
様々な寓意や表象にあふれているのだけど、一番好きなのは女性の履いているあまりにもおしゃれなサンダル!なんてかわいいんだ〜〜〜〜〜
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他にもお馴染みクラナッハなど、充実しています。
クラナッハのサイン本当にかっこいいな
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しかしこの美術館の裏の白眉はこれ。
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ベックリン「死の島」
死の島といえば、ヒトラーがベックリン信奉者でベルリンの彼の執務室に飾っていたシリーズ作品。
全部で5枚あるうちの、ヒトラー所有のは現在ベルリンの美術館にひっそりと飾られている。
そしてここライプツィヒにも一枚やはりひっそり黙って飾られていました。
いわくを知らずともすごく怖い絵だと思う。
精神にくる、良くも悪くも気持ちの悪い絵だった。
そう大きくないミドルサイズの作品なのに、心がぐらぐらくる鑑賞体験、観終わった後は混乱の余韻が残ります。
頭の中を整理できないまま絵から離れて振り返ったら美しい死神のような赤毛のおねえさんがじっと観入っていてその景色もまた死の島作品の一部のようだった。

MdbKは現代美術も力を入れているのでもちろんネオラウホのコレクションもたくさん観ることができたし、様々なアプローチの作品が観れるのでオススメです。
ガラス張りの建築もシンプルながら機能美でとても良い。美術品を収納する容れ物としてのアートである建築も、美術館を訪れる際の重要な鑑賞ポイント。
一階カフェ横に展示されていた、このスタンプで子宮の福笑いみたいなの作るプロジェクト面白かった
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ドレスデン編、いつになるかな、続きます!

Berlin,Weimar,Leipzig,Dresden,Prague,Vienna and Krems 2018 #2

Sunday, June 10, 2018

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2都市目はワイマール。
ここにはベルリン在住時に、エクスチェンジでバウハウス大学に来ていた芸大級友に遊びにおいでと言われて行ったことが一度あった。
その時に一通り観光もしたし、ブーヒェンバルド強制収容所にも行き強烈な体験もしている。
今回ドイツ→チェコ→オーストリアという旅程を考えた時、久々に寄ってみるかなと思い立ち、訪れることにした。

ベルリンからICEでエアフルトまで行き、そこからはレギオナールバン。
降り立つと相変わらず静かで小さな街。
一番の目的だったレジデンツシュロス内のクラナッハの大量の作品群はなんとその部分だけ閉鎖中で観ることができなかった。改修中というのだ。
七月末でお城全体も改修を始めるらしく、しばらく閉めるらしい。
改修前ということも手伝ってか、なんかさみしいお城の雰囲気。
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バッハもワイマールに23歳~32歳(1708~1717)の時宮廷音楽家として住んでいたのだけど、そんな音楽的側面もあってかレジデンツシュロス、つまり居住用のお城には割とたくさんのピアノが残されていた。
数多くのヨーロッパのお城を見たがこんなにピアノが置かれているお城は初めてというくらい各所にあったのが印象的。

ゲーテの先生だったヘルダーさんの銅像とヘルダー教会
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ワイマール市長だったクラナッハ、この街では色々な場所で関連のものが見れる。
ヘルダー教会内の見事な祭壇画。
しかしこれ以上近づけないため、ディティールを2.0の視力を駆使して眺めるしかなかった
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一番の街の中心地であるマルクト広場にはクラナッハハウス
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今は劇場になっているが、きちんと扉の上に「この家にルーカス・クラナッハが1552年から1553年10月16日に死ぬまで住んでいた」と書かれている。(わりと短い)
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このマルクト広場にあるホテル・エレファントはヒトラーが正面入口上のバルコニーで演説したことで有名だ。
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そんな歴史の舞台ともなったバルコニーだけど、今は可愛いらしい象のイラストつきで、改修中のお知らせのバナーが出てしまっている。
上に見える黒い板にはゲーテのファウスト内での一文「Hier bin ich Mensch,hier darf ich’s sein」と書かれている。
ワイマールを終の住処とし、死ぬまで住んだゲーテの生家が博物館になっていて見学できるのだが、そこにもこの言葉がフューチャーされていた。
訳すなら「私は人間としているからここにいてよい」といった感じ。人間として生きているから存在することが許される的な言葉遣い。

彼の本など読むたびに思うけどゲーテってぐうの音も出ないほどいつも正論をかましてくる。大天才なのがまざまざと伝わってくる。
私の好きな彼の言葉の一つは「母国語以外の言語を理解できない人間は、母国語について何もわかっていない」というもの。
本当にその通りなのだもの。

こんな感じでのんびり雨の中ワイマールを観光した。
今回は10年以上ぶりだったけど、また来ることはあるかしら笑
そういえば前に来た時も雨が降っていた。曇天と雨のイメージのワイマール、晴れ女の私にしては珍しい。あまり相性が良くないのでしょう。

次は初めて行く街ライプツィヒ!

「トラベラー」展を観てきました

Monday, April 23, 2018

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二月のエントリーでこの展示に出品されているカリン・ザンダー女史作品に音声で参加していることはお伝え済みですが、先日ようやく観に行くことができました。

一言で言って感動!
帰国後日本で観た展覧会の中ではトップクラスの内容でした。

平日のお昼頃に行ったので空いており、ラウシェンバーグがドクメンタ4のために制作した「至点」(のちに国立国際が収蔵)という作品の中を通過して体験できる整理券をいただけたり、全作品心ゆくまで堪能。
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途中中抜けをして仲良しの新聞記者さまとランチに行ったのですが、その方も「そこらへんの国際展よりずっと国際展」と太鼓判を押すほどのクオリティーと参加者の面々です。
すでに一回行った人たちが口を揃えてもう一度行きたいと言っている理由がよーーくわかりました。
内容が良いからというのはもちろんですが、映像が多く、きちんと見ようと思ったら1日じゃ無理です笑
リピーター割引もあるので、これから行かれる方は二回に分けてもいいかもしれませんね。
なんにせよ開館40周年記念展でここまで攻めたロングランの現代美術展を敢行した国立国際さんには拍手喝采を送りたい。
現代アート慣れした私でも「そうきましたか」と驚いた展示方法など、実際足を運んで皆さまご確認下さいね。
繰り返しますが、この規模で、この内容の現代美術の展示を観れる機会は日本ではそう多くありません。アメリカやヨーロッパに行けば年中観られますが、それよりずっと安い交通費で観れるのですから、飛行機や新幹線に乗ってでも行く価値は十分あると思います。
このところずっと本物のアートが観たいと渇望していた私は、砂漠で水を得たような気持ちになりました。

「見せる:オーディオツアー」ですが、さすがザンダー女史、面白かった!
(撮影許可をもらって会場の中を撮っています)
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この作品プロジェクトはザンダー女史が欧州各地で発表したもので、11回目の今回、国立国際美術館に作品が所蔵されている現存の作家143名による音声作品が彼女の作品を形成しています。当たり前だけど錚々たる顔ぶれ!!
どんな表現方法でも良いから自分の作品を音声データ化して提出してほしい、という要請だったのだけど、普段よく観ている作家の方達がどういう音で自分の作品を表現しているのかワクワクしながら、壁に記された番号をオーディオガイドにプッシュ入力しました。
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オーディオガイドに入力する番号と四カ国語で記された名前
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オーディオガイドにもきちんと名前と音声作品タイトルが出ます。
私のタイトルは「What It Feels Like For a Girl」
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制作している時の音、独白、音楽、様々な形でみなさん表現されていましたが、森村泰昌さんの「芸術家の嘘」(だったかな?)がユーモアとアイロニーに満ちていて面白かった。
個人的に知っている人、作品だけを知っている人、皆さんやはりその作家性に沿った内容で、ふふっと顔がほころびます。

国立国際のひとつシンボリックな作品として高松次郎の「影」という常設作品があるのですが
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展示室に落ちる影がそれにそっくりで、小さな発見に嬉しくなりました
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この展示で一番魅入ったのはテリーサ・ハバード/アレクサンダー・ビルラーの「Flora」というスクリーン両面を使った映像作品。
フローラとはジャコメッティが一時期恋愛関係にあった無名のアメリカ人彫刻家の女性のことで、片面ではそのフローラの実子の老人のドキュメンタリー、もう片面では若き日のフローラとジャコメッティの恋愛時代を白黒でドラマ化した映像が流れています。
30分の映像を両方とも観て、部屋を出るとすぐに今映像で見たジャコメッティ作品や二人の写真などがあり、二重の驚きと感動が用意されていて、あまりの完成度に舌を巻きました。

アブラーモヴィッチのパフォーマンス映像も相変わらず素晴らしかった。
彼女自身がその豊かな髪に櫛を通しながら「Art must be beautiful, artist must be beautiful」と言い続けるのですが、だんだんとトーンが激しくなり、髪をとく様子も痛々しく暴力的になり、アートとは、美とは、と問いかけられているようです。
アブラーモヴィッチはヨーロッパにいると目にする機会も多く、文字通り体を張った女性性や身体性を打ち出したパフォーマンス作品にいつも敬意を感じていて好きなアーティストの一人。

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今回ポスターにもなっているアローラ&カルサディーラの「Lifespan」というパフォーマンス作品、パフォーマンス自体は私は見ることができなくて展示されていた冥王代の小さな石だけ見てきたのですが、本展オープニングでパフォーマンスを見てきた知人の感想にハッとさせられたので書き記そうと思います。

知人は全くアートと関係ない人間でたまたま誘われオープニングに出向き、パフォーマンスがあるというので見てみたら、三人の男女が天井から吊るされた小さな石をふーふーと吹きあっているだけで、後から思い出すとあまりにもその様子がおかしくて笑ってしまったんだとか。
そうなんですよね、アートってアートというフォーマットで見ればすごくかっこよかったり高尚に見えるのだけど、そんなの知るよしもない一般的な感覚で見ると相当おかしなことが超真顔で展開されているんですよね。
私たちアートの人間がありがたがって神妙な顔で鑑賞している美術作品の多くが、外から見ればなかなかにして滑稽で爆笑案件であるという大前提を思い出させてくれる出来事でした。

先日の毎日新聞での鼎談で「現代美術が、文脈から離れた人たちにとって難しく感じられるのは、作家たち側の問題」という話題が出たのですが、その通りと思います。
鑑賞されて初めて美術作品として生まれることができるのに、世の中の99.98%くらい(←かなり適当な数字です)いるであろうアートと関係のない人たちの理解を排除してドヤっている状況は往往にして疑問です。
美術作品として完成度が高く、また文脈を共有していない鑑賞者たちにも理解が難しくないということは並行して実現可能なはずです。
少なくとも私はそういった作品を作りたいといつも願っています。
日本の社会とアートの距離の遠さについて議論している中で出てきた話題だったのですが、欧州くらい成熟していれば話は別ですが、これからの世代はそう言った意味で失われた何十年かを取り戻し、文化後進国とも揶揄される日本の状況をベターにしていく必要を感じています。

何はともあれ、大阪に行くこと自体とても久しぶりだったし、展示は最高で会いたい人には会えて、充実した大阪滞在でした。
美術館のある中之島エリア、都会なのに静かで好き
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東京の都心ではもう見ることのできないレトロな喫茶店などが現役で営業していたり、どこかノスタルジックな雰囲気もあって、いつも仕事関係でくるからゆっくりできないけどいつか大阪をのんびり探訪したいなぁ

清春芸術村の桜とインスタグラム

Friday, April 6, 2018

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オープニングの日にも行きましたが、どうしても桜の清春村が見たくて先日再訪してきました。
約30本のソメイヨシノは市の天然記念物で、中には樹齢80年で台風で一度倒れるも地面すれすれになった今も美しく花を咲かす臥竜桜もあります。
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スタッフの方も驚くほどに今年は例年より早い開花だったみたいだけど、素晴らしい天気と暖かな気温の最高のコンディションで満開の桜を見ることができて感無量。
(わざわざ出てきてお声がけくださったスタッフの方達、ありがとうございました!)
藤森照信氏設計のお茶室も桜に囲まれて一層魅力的に
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毎年桜の時期は制作が忙しかったりで全然堪能できないのだけど、今年は何十年ぶりかというほどに何度も綺麗な桜を観に行けて最高でした。
付き合ってくれた家族や友達に感謝♡
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「顔と抽象」展は2度目だからこその発見などもあり、充実した鑑賞だったなぁ
目の(描かれてい)ないマドレーヌ嬢とじっと見つめ合ってきました。
私の絵の女の子たちは確実に鑑賞者を見ていますよ。
果たしてどちらが鑑賞者なのでしょう

今週末は高橋龍太郎先生と会田誠さんの対談もあります。
皆様是非お出かけください
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最近お試しでインスタグラムアカウントを開きました。
girl_on_bridge か橋爪彩で検索して是非フォローしてみてくださいね。
ここに載せないものもアップしていこうと思っています。
よろしくお願いします^^

Happy Easter2018

Wednesday, April 4, 2018

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先日実家に寄ったら二つあるリビングのうちの一つでとっても素敵なイースターのデコレーションがしてあったので載せます。
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私の母親が全て一人で飾り付けていて、本当にセンスがいいし尊敬。
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クリスマスもお正月もひな祭りもハロウィンも我が家は素敵だけど、今年のイースターもとっても可愛い。
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素敵なものを探してきて、それを組み合わせる天才なのです!(こっそりある三保の松原のハチマキ石笑)
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このイースターエッグは母親の全て手作り!
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母を見習って私も家を常に片付けて生花を絶やさないようにしたり、いい食器で食事をしたりするようになったけど、ここまで完璧になるにはあと何十年かかるかしら笑

「トラベラー まだ見ぬ地を踏むために」@国立国際美術館 など

Saturday, February 17, 2018

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現在国立国際美術館にて開催中の「トラベラー」展にて、カリンザンダー女史の作品に音声で参加をしています^^
「見せる:オーディオツアー」という彼女が2005年から手がけているプロジェクトを今回は大阪で展開するにあたり、国立国際美術館に作品が所蔵されれている作家たちが自分の作品を音で表現し、約2分間の音声データで彼女のインスタレーション作品の一部を構成します。
音で自分の作品を表現したことが全くなかったのですが、面白い機会なのでなんとか作ってみました。
まだ実際の展示には足を運べていないのですが、どんな感じになっているのかな
ザンダー女史は、私がベルリンで通っていた大学の教授で、直接習ったことはないけれど、友人は彼女の生徒だったりで今回作品に参加できたことがとてもうれしい。

カタログを入手したのですが、めちゃくちゃ面白そう!!
国内外のスター揃いで、なかなかこれだけのかっこいい展示が日本で見られる機会も少なさそうだから是非皆様も行って見てくださいね。
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さて、話は変わりますが連日オリンピックでたくさんの試合が開催されていて私も絵を描きながらテレビから音などを流して楽しんでいます。
昨日フィギュア会場から聞き馴染みのあるイントロが聴こえてきたと思ったら、Gwen Stefaniの「the Sweet Escape」でした。
グウェンは私が中学生の頃からずーっと憧れていた歌手で、昔はオレンジカウンティの歌がやたらと上手なスカバンドのヴォーカルだったのが、ソロで大成功して、ファッションセンスなども手伝いトップセレブになってしましました。
NO DOUBT時代からずっと好きで好きで、ソロももちろん素晴らしくて夢中になって聴いていたのだけど、その中でもやはりAkonと一緒に作ったthe Sweet Escapeは00年代を代表する名曲だと思います。
テイラースウィフトがShake it off出した時「ああ、テイラーってグウェンステファニ好きなんだ」と直感的に感じたのだけど、調べたらやはりコンサートで「the Sweet Escape」のカヴァーをしていました^^これはこれでよいなぁ
2006年の曲で、私がドイツにいた頃よくMTVで流れていたけど、今聴いても全然古びていないどころか、むしろ新しい。
グウェンの曲はノーダウト時代から歌詞も本当に好きです。
the Sweet Escapeでも可愛げがあるんだかないんだか、弱々しく女々しく男の人にすがる女性ではなく、「ずっとあなたにひどくしてきたことを謝らなくちゃいけないわ」と言った次のリリックで「私が床にぶちまけた腐ったミルクみたいに振る舞った理由は、あなたのせい。あなたが冷蔵庫を閉めておかなかったから。」とそこまで反省の色がない。
「もしエスケープできたらそこに私の世界を作るわ。そこではあなたのお気に入りの女の子になってパーフェクトに一緒になれる。ねえそれってスイートじゃない?」と現実でうまくいかなかった関係を空想の世界ではベターにしたい健気さもありながら
「あなたが私から去って行って欲しくないし、あなたを一緒に連れて行きたい」と自分の希望もちゃんと伝える。
「take me with you(連れてって)」ではなく、「take you with me(連れて行く)」なところがグウェンなのです。
youtube見てたらカサビアンが歌詞を男性目線に置き換えて歌っているのを見たのだけど、そうしたら驚くほどに普通の歌詞になってしまいました。笑
冷たくして、ずっとバッドボーイでごめんね。君が冷蔵庫を閉めないから床に腐ったミルクをぶちまけたみたいになったよ。もし逃げ出せたら僕だけの世界を作って、きみと完璧に結ばれる などなど、過去に散々ダメなロック男子が女の子に捨てられそうになっているシチュエーションの歌詞として聞き飽きていたそのもので!笑
呼びかける相手をBoyからGirlに変えるだけでこんなにも意味性が変わってしまうなんて!と、改めてグウェンが歌うことによってフレッシュであった事実が実感できました。

実は先述のザンダー女史のインスタレーションに参加した際に、私が作った音声データの一部にマドンナの言葉を日本語に自分で訳して使ったのだけど、マドンナ同様グウェンも私が素敵と感じる女性像に近い。
世代的に言えばよっぽどグウェンの方が身近に感じることができる分、思い入れもあります。
考えてみれば私はポップ・ミュージックのアーティストからも多大に影響を受けているのだなぁとオリンピックきっかけで再確認できた一件でした。

いつか憧れのグウェンと会うことができますように。

looking back 2017

Tuesday, January 2, 2018

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去年は年明けすぐにシンガポールのアートステージで始まり、3月には京都imura art galleryで個展、新宿髙島屋でのグループ展では都築響一さんとトークさせていただき、高松市美術館のコレクション展、「ニッポンの写実 そっくりの魔力」展は北海道から始まり豊橋に継ぎ現在は奈良で開催中、夏は芸大美術館で一期二期通して自画像が展示され、二つの高橋コレクション展に参加させていただき、台北でのグループ展と、あとは何と言ってもポーラ美術館15周年記念に作られた現代美術のためのギャラリーオープニング展で個展をやらせていただいたりと、本当にたくさんの発表の機会をいただきました。

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ポーラ美術館のアトリウムギャラリーでの個展は数え切れないほどの全国紙や地方紙に取り上げていただき、雑誌や本の掲載もたくさん。パリに住んでいた時から構想を練っていて帰国直後からずっと続けていたAfter Imageシリーズの代表的な作品が並び、この七年間の私の回顧展のようでもありました。After Imageシリーズはこの展示で一つの節目を迎えたと実感している今、2018年からまた新たな試みをする時期に差し掛かったように思います。
美術館所蔵の黒田清輝「野辺」をアップデートした新作は私初の日本の洋画を翻案したものとなったのですが、発表後感じた手応えをどのように展開させて行くか、またそれがどのように社会の中で、美術の中で、位置付けられ・作用するか等々毎日考えています。
まだ行っていない方、今月8日まではやってるので急いで!!笑 今回パブリックコレクション(国立国際美術館、高松市美術館)になっている作品二点や高橋コレクション作品、その他個人コレクションのものなど、なかなか見ることのできない作品を集めてきていただいたので、この機会をお見逃しないように!

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川上未映子さん責任編集の早稲田文学に取り上げていただけたことも本当に光栄でした。高校大学と近現代日本文学に傾倒しまくっていた私ですよ…早稲田文学と聞いて嬉しくないわけがない!タウンページのようなボリュームの文学誌であるにもかかわらず売り切れ続出、重版までかかった一冊となり、一つ現代の女性というものをインテンシブに集約した傑作となったのは間違いないと思います。未映子さん、すごい本をありがとうございました。
招待していただいたシンポジウムも白熱してて面白かったなぁ。熱い現場というものはいつだって最高にいいものです。”Rather be dead than cool.(クールになるくらいなら死んだ方がマシ)”って私の思春期の神様カートも言ってたじゃない。ほんとそれよ。クールなんて嫌いだ。

去年はシェル美術賞の審査員も務めさせていただきました。自分も応募する人間だった時期もあるわけで、審査会と授与式では作家を目指す方たちの切実な希求を感じ取りました。
批評会は大学で何時間も連続でいつもやっているので、シェルのはとてもライトに感じました笑 でも普段大学で見ている生徒たちとは違う初めて会う応募者の方たちとどこまでボキャブラリーを共有できているかがわからないぶん手探りなところもあり、いい経験でした。

さてここまでは2017のお仕事をざっと振り返ったわけですが、去年唯一自分のために行ったシンガポールでのバカンスについても触れておかなきゃ。
大学が毎年芸祭の時期になると三週間くらい仕事がお休みになるのでどこに行こうか悩んでいたところ、友人の中国人アーティストとwechatしてたらシンガポールに一緒に行こうと誘ってくれたので渡りに船でその話に乗ることに^^
友だちは二日目にはまた北京に戻ってしまったのだけど、一人でオーチャード通りをうろうろして(日本は冬なのに)サマードレスを7着も買ったり、怪しいビルの中の超入りづらいお店で激安めちゃうまチキンライスを食べたり、毎日がすっごく楽しかった。
また別の日はマリーナベイ方面に行って大好きなJuicy Coutureでやはり(日本は冬なのに)サマードレスを3着と、Jimmy Chooでは日本で見かけたことのない素敵なショートブーツがあったのでそれを購入。その日は朝からGarden by the bayをお散歩しようと思ってたのに、サンズのショッピングモールで足止めされて、再び地上に出たらもう三時過ぎ笑
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お腹もペコペコに空いてたからフラワードーム横のレストランで食事。これがまたボリューミーで食べきれない量だったけど美味しかったの
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港区生まれの私は本物の自然が割と苦手で、シンガポールのように自然が都市に管理されている場所が最高にリラックスできる。
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生まれた時から自然といったら目黒自然教育園だもの…大自然が得意になるタイミングなんてなかった。ずっと東京の家系だから田舎もない私にはクールベみたいに土や森の匂いのしてくる作品は描けないけど、人にコントロールされたものならよく描ける。

シンガポールは本当に居心地がいい。似合わないけど私南国大好きなの笑 海で泳ぐのも散歩するのも好き。 あと、サマードレスがどんな洋服より好き。年中ワンピースを着ている私だけど、ひらひらと涼しげな薄い生地の可愛いドレスが本当に本当に本当に好きで、ずっとそれだけを着て暮らせる南国が羨ましい。
シンガポールは英語が通じるのも最高。買い物でも移動でもなんでも英語でいいなんて便利すぎる。
東南アジアは人が優しいのも良い。みんな笑顔で親切だったなぁ。途中から一人になった私を気遣ってホテルスタッフのおじさまたちが甲斐甲斐しくお世話話してくれて「外暑いけどお水は持ったの?」とか「今日はどこに出かけるの?」など話しかけてくれたり…次もまたあのオーチャードロードのホテルに泊まろう。
帰国したら寝付きは良いわ肩こりは治っているわ、どれだけ自分がバカンスでリチャージしてきたか笑ってしまうほど実感しました。

三潴さんたちと夕飯をご一緒させていただ時の記念撮影、私は目をつぶっている笑笑
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去年は二回行けたけど、今年もまたシンガポール行く機会があると思うので早く再訪したくてうずうずしています。

最後はラフな旅行記になってしまったけど、大学も辞めたことだし今年は去年以上に制作を頑張るので、たくさん期待してくださいね。
2018年もどうぞ宜しくお願いします^^

無声的行進@Taipei

Wednesday, December 20, 2017

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現在台北のElsa Art Galleryにて「無声的行進」展が開催中。
三年ぶり三回目の台北、今回はオープニングのために行ってきました。
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思ってたより寒くて上着選び間違えたTT
でも会う人会う人みんな優しくて、いい滞在だったなぁ
空港に着いたらギャラリーが迎車を手配してくれてたのだけど、人の良さそうなドライバーさんが綺麗な車内にホットコーヒーと甘いパンを買っておいてくれてて感激。
ギャラリーの方達もみんな感じがよく、その夜は美味しいローカルレストランでお腹いっぱい台湾料理をご馳走になりました。
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二日目は久しぶりに九份まで足を伸ばしました。
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相変わらず雨がすごい。。
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最終日に龍山寺に行ってきたのだけどここでミラクルが!
台北に初めてきた2011年12月に引いたおみくじとまったく同じ番号で同じ内容のものを今回もまた引き当てました笑
しかもね、2011年の時に引いたもの、つい一週間前に掃除の時に捨てたばかりだったの。もう六年も前だし内容も無効かなって。
そしたらまた手元に同じおみくじがやってきたので、神様がどうしても私に伝えたいメッセージと思うことにしました笑 こりゃ運命だわ。
おみくじは古い中国語で書かれてて中国人の友人すら読めないと言ってたけど英訳調べたら「Wonderful bliss is coming now」って^^

今月入ってから本当にずっと忙しくて、でも制作もしたいしで、慌ただしい年末です。
今週末はわたしも出品させていただいている高橋コレクションを観に静岡に行く予定。伊豆に親友が住んでたから静岡県にはよく行ってたけど、静岡市は初めてだしとても楽しみ❤︎
昨日会った友人に「さいちゃんは旅行行くと元気だよねぇ」と言われたけど、普段あまりにアトリエに軟禁されているからたまの遠出が貴重なのですTT
だから海外はもちろん、国内でも地方のお仕事入ると本当に嬉しい笑 色々な街で展示して、その土地の感覚に触れて、まだ知らないことをたくさん知っていきたいといつも思っています。

「ニッポンの写実 そっくりの魔力」展 @豊橋市美術博物館

Saturday, December 2, 2017

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北海道立函館美術館から始まり、現在は奈良県立美術館に巡回している「ニッポンの写実 そっくりの魔力」展を先日豊橋市美術博物館に観に行ってきました。
豊橋市に降り立つのも初めて。
知らない街に行くというだけでとても楽しみだったけど、美術博物館の建築も、ロケーションも、もちろん展示も素敵でした^^

写実画は昨今本当に人気で次々と特集本が編まれ、準じて展示も多いのかもしれませんが、この巡回展の写実特集は所謂アカデミックな写実画だけに偏らない構成で新鮮さを感じました。
展示の中には絵画以外にも江戸や明治の超絶技巧の彫刻があると思いきや、映像作品やインスタレーションなどもあり、バラエティーに富んでいます。
ちょうど雑誌で横山松三郎の写真油彩を見て興味を持った直後だったので、あのなんとも不思議な作品を観れたのは収穫でした。
私は「toilettes des filles2」を出品していたのだけど、昭和の面影残るノスタルジックでどっしりした暗めの展示空間で観ると、これまたいつもと違う印象で。うっすらローズ色の画面や人物が、静謐に時間が止まったような他の写実作品と並んで展示されている様子が今でもその印象のまま記憶に残ります。例えるなら初冬の公園を散歩してたら、突然愛用の香水の匂いがふわっと香ったような感じ。何百時間と見続けた絵を久しぶりに観ると毎回違う印象を受けます。久しぶりの自分の作品との邂逅とは、やはりいいものだ。

そうそう、この展覧会で展示されているとある方の作品と私の作品がとある元を介して奇遇にもご縁があったことが最近判明。まだ内容は言えないので、言える時期が来たら日記に書きます。一度ご縁を認識すると不思議なことに、今日撮りためていたテレビ番組を見てたらそのご縁の主の方がマツコデラックスさんと出演していたものに辿り着いたりして!

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担当学芸員の方ともご挨拶させていただき、お世話になりました^^
美術館の大窓から見えるアメリカキササゲの大木が本当に素敵で。近くにあるソファーでくつろぎながらいつまでも眺めていたい光景でした。

ドイツに住んでいた時にUDK建築科の学生の友人(オランダ人)と会話していた時のこと。「ねえ、建築(Architektur)と建物(Gebäude)の違いって何?」とふと聞いてみたことがあります。彼が展開する建築論でこの二つの単語をきっちり使い分けており、理詰めでよく喋る彼のこと、きっと完璧な定義で違いを説明してくれるのではないかと期待して。
しかし彼の答えはシンプルなものでした。「おそらく『建築』と『建物』、その言葉通りの違いだよ」
つまりは「これは建築だ」や「これは建物だ」と主観的/客観的に自分が判断したままが、それであると。
ちょっと拍子抜けだったけど深く納得したのでした。

私、古い建築も大好きなのです。現在では採用されない意匠や建材が時代を感じさせるし、ケーキ箱のような最近はやりの白く無機的で身軽な建築と逆を行く、どっしりと腰が据わっている様子に心が反応します。
豊橋市美術博物館もまさにそれでした。いい建築でした。今度はもっとゆっくり行く機会があればいいな〜と思いながら豊橋を後にしました。
ちなみに新しい建築も大好きです笑 建築、と呼ばれるものは全般的に好き。ベルリンの何が素晴らしかったって、気鋭建築家たちの発表の場として十二分に機能していたところ。なかなかあれだけの大型で実験的な建築を東京やパリやウイーンで見ることはできませんから。

先日台北の作品も描き上げ、荷物を見送りました。台北で発表する最新作はマグリットのシリーズです。いつかマグリットのafter imageシリーズの数がまとまったものになったらそれだけで展覧会がしてみたい。そして可能ならマグリットと並べてみたい。
今はもう新作に着手してます。ポーラ美術館で発表した新作のテーマを引き継いだ内容になっています。
描きたいテーマはたくさんあるのに、自分が一人しかいない歯がゆさ…あと5人くらい欲しい。
次あたりシンガポールについて日記書けるかしら。先週の早稲田文学のシンポジウムについても少し触れたいなぁ

画集「Beautiful Stranger」について

Saturday, November 25, 2017

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ネットでは倍以上の値段で中古品が出回っていますが、ポーラ美術館のミュージアムショップや、大型書店では新品が定価で売られています。
ポーラ美術館では運が良ければサイン本も手に入るかもしれませんー^^
ぜひそちらでお買い求めください♪

a farewell

Saturday, November 25, 2017

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昨日で三年間の大学でのお仕事を終わりにしてきました。
一時間くらい押してしまった最後の批評会を終えて研究室に戻るとそこに10人以上の四年生達がずっと私の帰りを待っていてくれて、大きな花束とお手紙をくれました。
なんというサプライズでしょう。
とてもとても嬉しかったから締め切り前の余裕のない状態だけど日記を書きに来ちゃった^^仲良くしてくれた生徒全員をハグしてあげたい気分。
わたしの可愛い可愛い生徒たち、本当にありがとうね。
先生と生徒という関係はなんて美しいのだろうと実感できた講師業でした。
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先週はやはり院生の部屋に呼ばれて行ってみると素敵なブーケと大好きなチョコレートのお餞別をくれました。
もらったお花は全部ピンクなの、私のこと生徒達は本当によくわかってる!笑
世界中のどの色よりピンク色が好きです。あと甘いものも大大大好きです。
一週間前にもらったのに、日比谷花壇のお花はさすがまだ綺麗なまま。本当にありがとう。たくさんあったチョコレートはもうほとんど残っていません笑

お別れは寂しいけど、私はずっとここにいるからみんなが続けていればいつかまた必ず再会できると思っています。
もっと絵だけに時間を使いたくて今回自分から大学を辞めさせてもらったけど、これでようやく全力で仕事できるから、来年以降たくさん大きいの描きます。楽しみにしていてくださいね。
いつも言っているけど、アートは知的肉体労働。大きい作品描いてフィジカルもフルスロットルにしてこそのアート。

台北の制作が佳境で豊橋市美術博物館での展覧会観に行ったことや、シンガポールに遊びに行ってたこと日記に書けていないけど、落ち着いたら必ず。
ではでは、仕事に戻ります

observe carefully

Tuesday, October 10, 2017

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Gib’ echt viele Missverständnise über meinem Arbeit…!
Das ist MALEREI,ok?

これはPrincess at Workを制作時のパレットとその周辺。

This isn’t Happiness展 オープニング報告、など

Wednesday, April 5, 2017

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5年ぶりとなった京都imura art galleryでの個展も残すところ今週いっぱいとなってしまいました。搬入に訪れた三月の京都はまだまだ寒くて梅が見頃だったけど、今はもう桜の季節。

3/11のオープニングは夕方ギャラリーに到着すると既に数名のお客様と馴染みの新聞記者さんがいらしていて、着くなり懐かしいお顔を見ることができとても嬉しかったなあ。この日は3つの新聞取材を受けて、日頃の自分の制作についてたくさん振り返る機会となりました。

パーティーも本当に盛況で、一時はすれ違うのがやっとなほどたくさんの方が来てくださり心から感謝です。ご挨拶できなかった方、申し訳ありませんでした!

今回の個展にあたりDMからパーティーまでいろんな方のご協力もあり、たくさんの華やかな意匠がオープニングを盛り上げてくれました。

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まずは協賛のPommeryさま。大好きなシャンパンPommery POPを惜しげも無く提供してくださりパーティーのイメージを作り上げてくださいました。今回のDM文字面のThis isn’t Happinessというフューシャピンクのロゴは、Pommery POPロゼの瓶の色と実は揃えていたのです^^フューシャピンクは私が世界一好きな色。パリのモノプリやボンマルシェで見かけては、その可愛い外見に見惚れ買いたいと夢見ていたPommery POPが私の個展で作品とともに皆様に楽しんでもらえたことが何より幸せでした。

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素敵なお料理を用意してくださったソウダルアさんにも感謝です。明るく楽しい色彩のお食事、本当に美味しかった。

This isn’t Happinessという言葉の持つ意味であったり、メインイメージに使った作品「les amies」が黒背景だったりとネガティブな印象を与えてしまう懸念があったので、展覧会ロゴはあらかじめポップなイメージを意識して作ってもらったのですが、そこにまさにポップシャンパンと、カラフルなお料理が振舞われて、皆様の展示に対する理解に頭が下がる思いでした。

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そして、それはそれは雰囲気のある素敵でひときわ大きなお花を贈ってくださったPOLA MUSEUM ANNEXの松本さん、いつも本当に有難うござます。さすが化粧品会社!と感動するハイセンスなお花です。ご本人もいつ見てもハイセンスな美人で憧れの女性です。

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可愛いキャンディーブーケをくださったのは裕美さん^^展覧会がおかげさまで本当に賑やかになりました。会期が終わったら東京の自宅にしばらく飾ろうと思います。

 

東京で展覧会をやると関西でやってほしいと言われ、関西でやると東京でやってほしいと言われ…たくさんの場所で見せることができれば一番だけど、私のように寡作な作家にはそれが難しいこともあります。その時々で自分の思う最高の作品を発表しているので可能な限り足を運んでもらえたら嬉しいです。

les amiesは高松市美術館に買い上げていただいたので、今月中頃から始まるコレクション展でしばらく公開されます。ぜひ皆様観に行かれてください。les amiesはこの数年内で一番の出来だと思います。基本作品は全てお嫁に行ってほしいし、そうあるべきと考えているけども、les amiesの突出した完成度は久々に手放すのが惜しいと思えた作品でした。

 

インタビューなどでは話したのですが、マグリットを扱った近作には隠れたテーマがあります。

2014年にブリュッセルの王立マグリット美術館を訪れたのですが、その際あまりのマグリットの低い画力に私は驚愕しました。彼のクオリティの高い作品の多くは海外にあるため、そこにはどちらかというと技術が低めの作品が多く、展示室もそのアラを隠すかのように相当照明が暗く設定されています。ここまでマグリットが絵が下手だと思っていなかった私はそこで一つのお節介を思いつきました。

「私の技術をもってすればマグリットが本当に見たかった風景を描き出せるのではないか」

これを裏のテーマとし、les amiesやla fille de l’hommeを制作したのですが、この隠れテーマを知らずに「絵の上手いマグリットの描いた絵画」と言い当てた浅田彰氏にはさすがの批評眼と唸らされました。

まだまだ引き続きマグリットへのお節介を続けるつもりですので皆様楽しみにしていてくださいね。

 

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