白の美術館

Wednesday, September 26, 2018

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先週からテレビ朝日で放送されている番組「白の美術館」に出演しています^^
すでにとても反響が大きく、今後の放送も楽しみ!
番組内では今までにないアプローチで作品を作っているのでぜひ観てくださいね。

関東は今夜23:10~23:15テレビ朝日にて。報道ステーションとかりそめ天国の間ですよ〜
名古屋方面はメーテレで明日木曜日深夜0:15~0:20
大阪方面はABCにて明後日金曜日23:10~23:17

BS朝日では10/15(月)にたっぷり30分間もっと濃い内容で出演します。

番組が終わった後すぐにチャンネルを変えずに提供のバックグラウンドの映像にもご注目くださいね♡

Berlin,Weimar,Leipzig,Dresden,Prague, Vienna and Krems 2018 #5

Thursday, September 13, 2018

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さあ、プラハです。
生まれて初めてのチェコ!初めてのプラハ!
今回唯一の非ドイツ語圏。
英語ドイツ語フランス語はまずまず、ハングルも最近少々読めるようになった私にとってスラヴ系言語は完全アウェーなので、全く言葉のわからない国に行くワクワク感いっぱいでの入国。
プラハ駅から中心地にあるホテルまでは歩いて向かう。
何年も一緒に旅をしている戦友のリモワちゃんもプラハの石畳に大苦戦だったけど、どうにかホテルに到着。
通してもらった部屋がノンスモーキングのはずがタバコ臭く、その対応に当たったホテルスタッフのお兄さん含め、チェコの人たちは感じがよい。
ひとまず荷物を降ろしホテル横のショッピングモール内で簡単な夕食を食べた時も、すごく流暢な英語でドリンクをサービスしてくれたり、観光が大きな収入源であるプラハの人たちの、外国人に接する際の前向きな態度に嬉しくなった。

翌日は朝からたくさん食べてエネルギー補給(トプ画参照)
何食べても美味しいの。
何食べても美味しくないドイツの隣の国とは思えない!!
甘いケーキも、なぜか人気でモーニングビュッフェにたくさん並ぶお寿司も、乳製品も全部全部美味しい。
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ご飯の美味しい国から来ている私たち日本人にとって、食が豊かであることは本当に重要…!

お腹もいっぱいになったところで観光へ向かう。
ホテルのすぐ裏は歴史的建造物の火薬庫で、そこを抜けると近くにBlack Madonnaが!
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日本語だと「黒い聖母の家」と呼ばれるこの建築、世界でも数少ないキュビズム建築という摩訶不思議な代物で、英語圏ではブラックマドンナと呼ばれ長く私も憧れてきたものでした。
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建物には実際に黒い顔のマリアとキリストの彫刻が設置されています
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ヨーロッパによく見られる、こんな感じで建物に聖人像が置かれているの本当に大好き。
今回は時間の都合でブラックマドンナ内の博物館やカフェには行かれなかったのだけど、旅は心残りがあるくらいが丁度いいと言うじゃないですか。
また次に必ず来れるよう、TO DOを残しておきます。

とにかく街中全てが美術館かなってくらいアールヌーヴォーで美しいプラハ。
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世紀末の頃から破壊されずこれだけ美しい建物が残っているのは、あの独裁者がプラハの美しさをいたく気に入っていて、ナチス本部をプラハ城に置こうと思案していた過去があるから。
ウイーンで美大受験に失敗し芸術家になり損ね極右政治家になってからも、感性的な価値観に心を寄せていたヒットラーという人物のプロフィール(横顔)をまた少し見た気がしました。
これはそのプラハ城をカレル橋から撮影したもの。
ドナウ河がその美しさをさらに印象付けていた
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閑話休題、とにかく右を見ても左を見ても美しいプラハ。
そしてどこに行っても売られているマトリョーシカとクルテクグッズはもちろん自分へのお土産に購入。
私マトリョーシカ大好きなの!
外国生まれの祖母の家に昔からあって、その不思議な外見と入れ子構造になんとも心惹かれていて、今は少しずつコレクションを増やしています。
この時点で旅はようやく半分過ぎたくらいだったから荷物にならないよう2個しか買わなかったけど、可愛い子を連れて帰ることができて満足。
モグラのクルテクのマグカップも、プラハ駅内の観光案内所で最後の小銭消費の為に買ったら、街中のスーベニアショップより安く手に入りました。
他国に比べて元々物価が安く、このマグカップも高くないものなのに、老舗ポーセリンメーカーのものでカチッと焼けていて質が良い(陶器大好き人間なのでクオリティには一言あるタイプ)
帰国後は仕事の傍、私の横にいてひとときの癒しを与えてくれるクルテクカップ
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プラハ城へ向かう途中、疲れた足を休めるため聖ミクラーシュ教会へ入る。
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アールヌーボーもいいけど、やっぱりバロック最高よね〜〜〜〜となる。
ここはモーツァルトが弾いたオルガンがあることで有名なのだけど現在修復中で完全な姿で見ることはできなかった。
それでも一部が見れるということで二階に上がり近くで眺めていたら、教会関係者のおじいちゃま(ローカルの人)がスッと私に寄って来てなぜかイタリア語でオルガンの説明をしてくれて、美しい天井画とオルガンの写真のついた大きなポストカード(売りもの)をくれた。
フラ語の感覚でなんとなくおじいちゃまの説明も理解できたし、なにより遠いアジアから来たお客さんを手ぶらで帰さない優しさにほっこりと胸が温まった。
私は住んでいた頃から欧州人のシニアのおじさまおじいさまたち受けが良く、しばしこのような謎の歓待を受ける。

プラハ城は特に感想はないです笑
頂上へ着く頃にはあまりの人の多さと、坂の急さと、真夏の暑さでヘトヘトで何を見ても一事が万事同じ感想だった。
二週間に渡る欧州旅行、毎日2万歩以上歩き、体力もギリギリだった。

チェコといったら、カフカ。
チェコ語でカラスという意味もある、カフカ。
そういえばコルビジェもカラスだ。カラス人気。
プラハにはカフカの生家などもあり、博物館もある。
チェコ人のカフカがドイツ語で小説を書いていたのはやはり先述のチョビヒゲ独裁者による理由もあるのだが、なんにせよ今でも彼独特の世界観を持つ小説は世界中にファンがいるし、私もその一人だ。
以前「変身」をドイツ語で読もうとして断念した経験がある。日本語で読んでも彼の文章の中で迷子になる感覚がカフカの真骨頂と思うのだけど、原語で読むと、内容は読めるのに、いちいち混乱が拭えず前へ進めなかったからだ。

夕方涼しくなってからユダヤ人街に足を運んでみた。
そこには中身のない巨人に肩車される不思議なカフカ像が
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ユダヤ人街ってどこにいってもなんとも言えない空気感があるけども、プラハのもまた然り。
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西日が差し込むシナゴーグ横の小さな路地は、カフカの小説を可視化したような風景で、くねくねと不可思議でしっとりした光を携えとても魅力的だった。
小説「城」のように、いつまでたっても目的地にたどり着けなさそうな気分にさせられるユダヤ人街だった。
実際何時間もぐるぐると不案内なユダヤ人街をさまよってしまい、ホテルになかなか帰りつけなかったのだ。

電車に乗って美しい街プラハを後にし、最終目的地ウイーンへ向かいます。
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さよならプラハ、大好きになりました。
また必ず来るよ

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