Sweet escape again and again

Monday, November 16, 2015

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日本に帰国してからというもの年に二回ペースで行っているソウル。最近は韓国初めてという友人を案内する側にいつもいる気すらするくらい慣れ親しんだ街です。
あー香港楽しかった〜しばらく海外の予定ないよ〜〜と前回のdiaryで言っていたのに、もう空いた時間にサクッと行ってきました笑 今回の連れは芸大時代から切れずお友だちな音楽家ちゃん。ソウル初体験の彼女を連れて大韓で飛んでみた。

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人を案内する時はやっぱり連れて行ってあげたい場所やご飯屋さんがあるから自分は毎回同じところに行くはめになるんだけど、今回はいくつか初めてちゃんと行けた場所もあり満足^^特筆すべきは東大門の靴の卸で初めて買い物したことかな!TEAM204という卸専門のファッションビルに行ってみました。
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本革のショートブーツ、ここに書けないくらい安かった笑 本気で買い付けに来ている国内外のバイヤーさんを横目に、小売してくれるのかわからない状態でドキドキしながら店員さんに話しかけ、試着をし、オーダー入れること一時間半。真夜中に出来たてのショートブーツはお店に届いて、無事に受け取りタクシーにてホテルに帰りました。(こういった靴屋は在庫は持たず、東大門のどこかで注文が入ったらすぐ作るシステムなので先にお金を払って待つのです!)友達は先にホテルに戻ってたから真夜中の東大門のカフェで一人心細く靴の出来上がりを待ってたのだけど、それも込みでスリリングで楽しいお買い物でした。買ったショートブーツはすでに毎日履いているくらい気に入っています。少しハードなデザインが甘めのワンピースにもよく合って、万能選手!
TEAM204の二階にあったアクセサリー屋の卸も可愛かった〜〜♡そこまで安くはなかったけど、卸で一切ディスカウントしてくれないほどだし、きっと日本のバイヤーさんはここで買ったものに数倍の値段をつけておしゃれな店舗に並べているのだろうから悪い買い物ではないはず。今すぐにでもここに戻ってピアス買い足したい欲求に駆られています。
ちなみにトップ写真のパンプス二足はカロスキルのPERCHEで買いました。ふだん使い用♥

最後の日時間が余ったのでホテル周辺でコスメを買おうと思ってたのだけど、とある有名コスメ店でちょっと嫌な経験をしてしまった。店員さんに英語も日本語も通じなかったので、すごく簡単な英単語を並べて欲しい化粧水を探そうとしたけど、それでも相手は分からなかったようで、近くにいた仲間の店員に向かって韓国語で私の悪口を言われました。簡単な韓国語くらいこっちもわかるよ?パボとかミチゲとかくらい知ってる。自国に関心があって海外から観光に来ている人はその国の言語を理解する可能性をなぜ考えない。さすがに腹が立ったので、買うつもりでカゴに入れていた商品を態度の悪い店員に突き返して店を出ました。もうそこの商品は買わないかな。
どこの国に行ってもこういった外国語トラブルはあるので、国民性ではなく個人の問題なのだけど、国際感覚に乏しいとこの先その人は損をするな〜としみじみ。パリのあの超有名大人気靴ブランドのサントノレ店で店員のお兄さんにフランス語で目の前で差別発言された時は何も言い返せず黙って帰ってきてしまったけど、その時よりは自分も強くなり成長したなぁ。人は時として他者を下に見ることで優位性を感じたい生き物であることを海外に行くとより強く認識しますね。逆を言えばそんな方法でしか自分の価値を確認できないような人物は貧相なマインドの持ち主なのでむしろ哀れんであげてやり過ごせば良い。その時はとても悔しいけども。

今回初めて韓国に行った連れが、道行く人の整形率や顔じゅうに手術痕をつけたままマスクもサングラスもしないで普通に行き交う人たちを見て相当驚いていた。この数年の韓国の容貌至上主義もいよいよ行くところまで行っている印象。整形中毒になっていることにも気づいていないんだろうなぁ。美とは何か、一人の女性として、また作家として毎回韓国に行くたびに考える。

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最後にずっと食べたかったBEANSBINSのふわふわワッフル。
食べてみたいのにまだ未開拓のグルメがたくさんな韓国。そろそろ上級者の子と行ってもっと美味しいお店に行きたいな

She who dies with the most shoes wins

Tuesday, September 29, 2015

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香港での個展が9/2より始まっています。日本から来てくださっている方もいるようで嬉しい限りです。

私も9/17-9/20に行ってきました。東京はすっかり秋らしく寒いくらいだったのに香港は連日30度オーバー。
前回は三月のBaselを観に来ていたので約半年ぶり、今年は何かと香港にご縁がある。
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DAY1
午後に成田を出て夕方到着。成田のチェックインが混みすぎていて思いの外免税店での時間が取れず、それでもお目当てだった化粧品を数点どうにか買い込む。Diorの新作口紅が発色良くて可愛い。今回はあまり使わないターミナルだったからブランドが少なく欲しかったM.A.Cやルナソル、YSLは買えなかった。。
ホテルはセントラルにあるブティックホテル。初めて泊まる所だったけど中華趣味のコンパクトなお部屋がとっても素敵で場所も悪くないし気に入りました!ギャラリーのある上環までも徒歩で行ける。ラウンジも使い勝手が良く香港の常宿にしたくなったなぁ。
飛行機が遅れて着いたためアシスタントと回る予定にしていたギャラリーへ大急ぎで向かう。目指すはセントラル駅前のガゴシアン。通常展示を見る気満々で行ったのですがなんとこの日はナムジュンパイク個展オープニングで、混雑したギャラリー内でアシスタントを見つけるまでに3杯もシャンパンを手渡されることに笑 着いて数時間で早速世界トップクラスの画廊に集まるお客さんの豪華さ華やかさに気圧される貴重な体験でした。
同じビルの中に幾つか入っているギャラリーもついでに見て回る。LEHMANN MAUPINではMatthias Weischerの個展。ドイツに住んでいた時ぶりに彼の新作を見たけどもやっぱり良い。いわゆるライプツィガーシューラーらしい作品で乾燥してるのにどっしり重たいドイツの空気感をヴァイシャー絵画が香港に運び込んでいる良い展示だった。
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Neo Rauchに代表されるライプツィガーシューラーペインティングはヨーロッパではすごい人気なのにどうして日本ではあまり紹介されてないのかしら。学生たちに話を聞くと未だにピータードイグが好きって子は多いけど、もっと知られたら美大生なんかたまらない作品していると思うんだけども。

夜はアシスタントと二人で知人に教えてもらったチャイニーズを食べに行った。二人だと品数がそうたくさん頼めないので少し残念。どセントラルにある有名店だったが値段はリーズナブルだし内装はノスタルジック&クラシカルな香港スタイルで素敵だった。旅情たっぷりの店内で普段話さないような内容をアシスタントと話し、帰り道はホテルまで二人で歩きながらローカルのスーパーに寄ってお土産を買ったり楽しい夜になった。

DAY2
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朝ごはんは昨晩スーパーで買っておいた豆乳とヨーグルト。シティービューのお部屋の出窓がソファーになっているのだけどそこに腰掛けての朝ごはん、なかなかである。地上30階だから下を見るとそれはそれは恐ろしい笑
のんびり支度して午後からアシスタントと連れ立って香港島真逆のアプレイチャウに位置するプラダのアウトレットへ!お店の隅から隅まで見て回って私はロングブーツとお財布を、アシスタントは素敵なショートブーツを購入した。今思えばなんでmiumiuのクラッチ買わなかったんだろう。。自分ばか!これを買い直すためだけに今月もう一回香港に行きたい。。。

ホテルに荷物を置いて、A.STYLEに向かう。地図が曖昧でかなり近くまで来ているはずなのにどうしてもA.STYLEが見つからない。同じストリートを何度も往復して地図を睨んでいたら、見るからに現地人で同世代くらいの男性が英語で話しかけてきてくれた。僕についてきて〜と言いながらA.STYLEまで案内してくれる香港紳士。途中途中にある建物のことを逐一説明してくれて束の間のアテンドをしてくれた。ホテルマンの対応といい、香港の人は都会人だしアジアならではの人柄の良さもあるなぁ。私は方向音痴なのだけど、行く先々で困っているとみんな親切に教えてくれる。
A.STYLEで色々な人と落ち合い、夜はみんなで二つ星のチャイニーズレストランへ。滅多に食べることのできないすんごい食事に幸せなひと時。本当に楽しい夜だった。

DAY3
朝はホテルの朝食を。白人男性客たちがビュッフェのカウンターを塞いでしまっていてまごまごしてたらギャルソンさんが「席に座っててくださいね。持っていきます」と!本当にみなさま何から何まで…ありがたやありがたや…
午後から自分の展示のパーティーだったがその前にWHITE CUBEやペロタンを見に行く。IMG_9274
ホワイトキューブのLiu Wei展が素晴らしかった。上手い。特にペインティングの上手さは舌を巻いた。20代そこそこの年若い作家には絶対に真似できない表現だと思った。あんなかっこいいアブストラクトをかけてしまう腕が羨ましくも思う。

A.STYLEに行くと可愛くパーティーの準備をしてくれていた。今回Jiang Galleryのアイリーンさん、A.STYLEのアリソンさんには本当にお世話になった。素敵な女性二人がやっている今香港でとっても盛り上がっているエリアで展示をさせてもらえていることに心から感謝。A.STYLEに置いてあるインテリアもの、すごく素敵で買いたいと思ったのがいくつもあった。
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今回日本からレッドシューズダイアリー作品で使用した赤い靴を特別に持参してパーティーの間置いていたのだけど、実作品となかなか良いコンポジションになったと思う。

A.STYLE近くには有名な文武廟があり、打ち上げのお店が開くまでに参拝。お線香の香りがとてもいい匂いの寺院の中で慣れない手つきでお参りをしてみた。

夜は時間が空いたので今回唯一の観光、ビクトリアピークに登った。山頂で長年住んでいる日本人の女性が話しかけてきたのだけど少し曇っていたがこの日の眺めは上々とのこと。缶ビール二本を飲みながら香港の夜景を楽しんだ。

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ばたばたと準備をして夕方帰国。
大好きな許留山のマンゴジュース、今回は空港のお店も閉まっていて結局一度も飲めなかった!!アシスタントと二人で諦めきれず探したがないものはない。。旅行は少し未練が残るくらいが良い(また来ることができる)というのを聞いたことがあるから、これもよしとしましょうか。

前回と違い今回はローカルの方たちと一緒にいることも多く、個人旅行では行けない所や体験できないこともたくさんあって、忘れられない楽しい毎日だったなぁ。日本に帰ってきてしばらく香港ロスになったほどに。展示は10月末迄やってるからできればもう一度行きたい、、
兎にも角にも香港の景気の良さに圧巻された。週末のランカイフォンの賑わい、日本のバブル期ですらあそこまで盛り上がってなかったんじゃないだろうか。現地で偶然知り合った日本人の男の子たちと夜通し飲んだのだけど、ここ最近で一番ひどい二日酔いに(笑)翌日ずーっと胃が気持ち悪いままチェックアウトして飛行機に乗って…これも良い思い出。あと毎日チャイニーズ三昧だから胃薬は必須ですね。持っててよかった。。

旅行が生きがいの私だけど次の海外の予定がなくてつまらない。どこのホテルにしよう、どのフライトにしようとブッキングサイトを見ているときが何よりも楽しい。
大学が長い休みに入ったらまたパリにでも行きたいなーとか考えながら日々過ごしています。そうだ、そろそろソウルにもまた行きたい!今年まだ一度しか行ってないpq

A.Style Art + Living

Friday, August 21, 2015

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滝沢秀明さんの素敵な表紙で目立ってた今月のFRAU、香港特集ということで買ってみらた中の小冊子に来月個展をするJiang Art Galleryが入っているA.Styleのことが載っているではありませんか!
他にもここで展示をする作家がギャラリートークを開くこともあるThe Popsy Roomも載っていてなかなか参考になりました。ここのプライベートダイニングのページの料理のお写真本当に素敵〜!食べてみたい。
HPでも少し記事が読めるようなのでリンクを貼っておきますね。
http://frau-web.net/travel/others/201509_hongkong/02.html

FRAUは個人的にとても好きな雑誌で特にアジアの旅行特集のときはよく買ってしまう。最新かつ有用なアドレスをたくさん教えてくれるし、何度FRAUの地図を持って旅行に出かけたことか。ベタな観光地に飽きた行き先の時大活躍するのだ。コスメのページの読み物も好き。あと最近女性誌で減っている星占いのページがあるのも良い。全然気にしないし読んですぐ忘れてしまうものだけど、やっぱり女性誌の最後に占いがあるってほっとするんだよね笑

a la fac

Tuesday, August 11, 2015

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4月からあの傾斜と階段の無限運動のような大学で教え始めてひとまず前期が終了。
健気にいつも7cm以上のハイヒールで出校しているのだけど家を出る朝7時半から帰宅する19時まで履き通し、さすがに辛い。そして予想以上に靴が傷むからインポートの素敵なヒールが履けない。。
Lady Gagaが「ファンの前にヒールなしで現れるのはヌードより恥ずかしい」(うろ覚え)的な事を言ってて激しく同意なのだけど、安いヒールを履いて人前に出たり、ましてやごく稀にとはいえスニーカー着用の場合もあり、自分のアイデンティティークライシスを密かに感じながら大学に教えにいっている。
素敵なドレスか仕事着のユニクロかのみで成り立っていた私のワードローブにも大きな異変があり、四月以降かなりの枚数の通勤用カジュアルウエアを購入した。自分の人生にこんな変化があろうとは大真面目に全く予想してなかったことである。

生徒達と話していて恩師O JUNが本当に今の画学生に人気である事を知った。
もちろん私が芸大でOさんに習っていたときからとても好かれていたけど、きっとその比でなく人気者だと感じる。生徒がOさんへの憧れを口々に伝えてくる。
私が芸大に入った年にOさんも今の私と同じような講師という立場で芸大にいらしていた。現役の作家の才気を全身から放っていて、言葉一つ一つが心臓の中心めがけて飛び込んでくる強さがあった。縁あって一緒のグループ展に出させていただいたり、対話の機会も多く、最も信頼の置ける先生として私も大好きだった。
Oさんとは今も親交があり、用があればメールをするし、去年私が初めて上辞した画集と彼の画集を交換してもらったり…昔から偉ぶることなく対等に生徒と向き合う方だったけど今は作家として対話させてもらう事ができるようになれたのがなによりも嬉しい。「恩師」という言葉で思い浮かぶ三人のうちの一人だ。日本人で一番すごい絵描きだと真剣に思うと共に彼のような先生になれたらいいなとロールモデルとしても尊敬している。

多摩美で教えるようになって嬉しかった事のもう一つが本江先生と批評会をご一緒させてもらっていること。様々な受賞の現場などで学生時代からお会いする機会があった先生と今は恐縮ながらも生徒を指導する側にいる数奇な縁に光栄を感じると共に驚いている。批評会中の先生の言葉は生徒だけでなく私の心にも響くものが多く一緒にコメントしながらもメモしたいと思ったことが何度あったことか。美術への愛情に溢れた言葉たちに感動しっぱなしである。

来月は香港での初個展があるので準備中。
今年3月に約20年ぶりに行ったばかりだけど、しみじみ自分が踏みしめた地面は味方になってくれるものだと実感する。セントラルにあるそんなに大きくはないスペースだけど今から展示がとっても楽しみ!時間が許す限り美味しいもの食べたりお買い物もしたいな。できれば九龍にも行きたい。
というわけでトップ写真は3月のアートバーゼル時コンベンションセンターからの眺め。大学の写真はさすがに撮ってないのでー。(クリックすると画像が巨大ですがリサイズするソフトが今ダイアリーを書いている環境にないのでご愛嬌!)

初の画集「Beautiful Stranger」が発売中です

Sunday, November 9, 2014

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今年は本当に忙しすぎて色々を振り返る暇もなくダイアリーを書きにくる時間があまりにもありませんが先月ようやく初の作品集が青幻舎さんから発売されましたので遅まきながら告知を。
評判はとても良いようで各方面からたくさんの反応があり嬉しく思っています。
見た所都内の主要な大型書店には必ず置いて頂いているようでどこででも手に入ります。本当に沢山の本屋さんがポップなどで大々的に勧めてくださっていて嬉しい限りです。
表紙も二パターン(内容は一緒です)用意して頂き、他国の印刷物では考えられないハイクオリティー。日本の技術力の賜物と言っても過言ではありません。ページをめくるのに緊張するほどの綺麗さです。本好きの私が太鼓判を押せる仕上がり!
僭越ながらリクエストして尊敬してやまない高階秀爾先生と島田雅彦氏の両氏にテキストをお願いする事が出来たのも光栄でした。初めて作品集を作るときはお二人に頼みたいとずっと考えていたので本当にお忙しい中素晴らしい原稿をあげて下さり感謝の気持ちでいっぱいです。
その他この本を作るにあたって多大なご協力を頂いた関係者の皆様、特に編集の森さん、イムラアートギャラリーの矢島さんに心より感謝申し上げます。

ポーラRED B.Aのコラボレーションでも同じ事を感じたのですが画集などによる流通の面白さはタブロー(一枚絵画)を作るアーティストである私には今までにない新鮮さでした。アートという作品そのものだけでは伝播してく事の難しいものが流通という形で広まって行く重要さを感じました。

作品集タイトルである「Beautiful Stranger」はアイロニーなど複雑に内包していてとても気に入っています。私の生涯のテーマになる言葉です。
実は昨日まで休暇で第二の故郷パリに二週間戻っていたのですが以前まで感じていたのとはまた違った異邦人体験をしました。いつになるか分かりませんが今回の珍道中もまたダイアリーに書きに来る予定…

ところで画集が写真集コーナーにあったという報告がいくつか上がっているのですが…書店の皆様、Beautiful Strangerは油画の作品集なので画集コーナーへの移動をお願いいたします笑

大阪、倉敷、京都 2014

Wednesday, July 2, 2014

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5/24 ノスタルジー&ファンタジー展のインストールとオープニングの為に久しぶりに大阪へ。旅のパートナーは以前パリで買ったジュゼッペの黒いサンダル。11cmのヒールだけどどんなに歩いても全く疲れないスグレもの!ドルガバの黄色いミニボストンもすごく気に入っている。中がヒョウ柄でたまらなく私のハートに響きます。リモワのスーツケースは一度持ったら他のものが使いたくなくなる機能性の素晴らしさで今少しずつサイズの大きなものを買い足しているところ。
新幹線で新大阪まで行き、淀屋橋まで電車で移動し、荷物を持ったまま直接美術館へ向かおうと駅でタクシーを拾う。「近くてごめんなさい、国立国際美術館までお願いします」と言うと「どこですか?」と聞き返されてしまい驚いた。
私より少し年上くらいの感じの良い運転手さんは場所が分からないという事で地図帳(ナビではない)で調べ、途中細かい道に入る前にメーターを止めて探してくれた。なんとお優しい。。
無事会場にたどり着くとすでに沢山のお手伝いの方と担当学芸員の安來さんが私のブースで待っていてくださって作品も揃っていたので、すぐに頭に思い描いていた通りに作品を配置してみる。
ある意味いつも通りの無難な並びになった所で安來さんが大胆な位置替えを提案されてその通りに動かして見ると自分ではやらないとても複雑で魅力的な並びになった為そのまま壁にかけてもらう事に。
作品は私のものだけど展覧会はキュレーションした人のものでもあると私は考えているのでノスタルジー&ファンタジーというコンセプトを提案した安來さんのイメージを形にする事が出来たと思う。
手際良く壁に付いていく作品たち。いつもながらプロの仕事の気持ちのいい事。
照明もばしっと決まり、夕方インストール作業は終了。ホテルへ帰ってゆっくり休む。

5/25 せっかく関西まで来ているのでお恥ずかしながら行った事のなかった倉敷は大原美術館へギャラリーアシスタントと足を伸ばす。
新幹線で隣に座った家族がきびだんごを食べていて岡山気分が盛り上がる。
日曜日ということで倉敷の美観地区は人でにぎわっていた。
大原美術館のコレクションは素晴らしかった。ただ有名な作家の作品を一通り買っただけの形だけのコレクションも多いのだが、大原のコレクションは大原孫三郎氏が本当に欲しいと思い一点一点丁寧に吟味して買われた事が一目で分かる内容のあるものだった。
古賀春江の「深海の情景」と熊谷守一の「陽の死んだ日」が印象的でハガキを購入。
ゆっくり館内を見て回りアシスタントと大阪へ戻った。

5/26 夕方からノスタルジー&ファンタジー展のオープニング。新作のダイアンのラップドレスを着て出席。大盛況のパーティーだった。
いくつか取材を受けた中で名前も名乗らず名刺も貰わないままずっと横に張り付いて勝手にiPhoneで会話を盗み撮りしている男性が。一般のお客さんと話している最中もついてきて近くで録音している。最終的にその方は名刺をくれてとある新聞記者の方と分かったのだけどマナーの悪さに私もアシスタントたちも憤慨。許可なく会話の録音はまずおかしいし、他の新聞社の方の取材を受けている最中も横に張り付いてメモして録音して…まるで週刊誌の張り込み芸能記者さんのような取材スタイル…怖いのでやめてくださいね〜
二次会では何人かの年の近い作家さんとお話することができたけど、もっと話したかったなぁ
仕事が忙しすぎて他人のオープニングとかに出掛ける事がまずない私は東京に戻って来てからアーティストの友達というものがほぼ増えていない。せめて自分のパーティーでは色々な方と触れ合いたい。

5/27 チェックアウトを済ませアシスタントと京都へとある打ち合わせへ向かう。
打ち合わせ場所から近いということで手軽く伊右衛門サロンでランチを頂く。出てくる冷たいほうじ茶が美味しいこと〜!こぎれいな女性のお客さんが多かった印象。
打ち合わせが済んでその足で京都駅から東京へ帰る。もっと京都を満喫したかったがビジネストリップだし仕方ない。京都らしい町並みをタクシーで流し帰路へついた。

long time no see…I’m doing well so far

Tuesday, June 3, 2014

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最後のdiaryの更新の日付を見てびっくり。。すみませんだいぶ長くこちらを留守にていた模様です。
振り返っても思い出になるようなできごとの殆どない、ただただひたすら画面に向かっていた半年でした。
おそらくこの半年で友人と出かけたり夕飯を食べにいったりしたのは片手で足りる程度であと人に会う事と言ったら全て打ち合わせ。その他はひたすら自宅のアトリエで誰にも会わず言葉も発さずただ黙々と一日12時間以上寝る時と食事の時間以外は描いていました。もちろん休みなんてものは一日もなく、とおに枯渇した気力と体力をどこからともなく絞り出して生きてましたね…

こんなにハードな制作は多分卒業制作(2002~2003)以来だから12年ぶりだなぁ。締め切り前の三週間は食事は一日に一度昼間だけ、寝る時間は3時間。そんな生活を続けていたらあっさり5kg位体重が落ちて周りに驚かれた次第。
それ以外にも様々身体に不健康な異変も起きていて、文字通り身体も命も削ってお絵描きをしていました。
でも大阪も高松も無事に展示がスタートして関連イベントもいくつか終了した今は身体のサイズも元に戻り、体力も回復してきました!
昨日は高松から直島に遊びに行きとても癒されたりと日記に書きたい事はたくさんあります。

とりあえず今日の所は手短に。
また後日必ず大阪と高松の事を書きにきますね〜。

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Saturday, December 21, 2013

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今月は3日にお友達とディナーした以外一度も家を出ていない。毎日100号の画面に向かって朝から晩まで詰めて仕事しているのに一向に終わる気配のない新作! クリスマスにソウルに遊びに行く前に終わらせたい♪なんて考えてたけどそれどころか絶対に年を越してしまうTT
時間がかかっている理由の一つに私がとても苦手とするモチーフが入っているからなのだけど、描くと決めたからには貫徹しなくてはいけない。今さら逃げられないし。
制作中ふと目に止まったオールドマスターズの画集の表面をぼんやり眺めていて、案外バカテクの彼らも苦手なモチーフとかあって一見何ごともなかったかのように画面の中に配置させていてもものすごく苦労しながら描いてる可能性だってあるのよね、と考えたら顔がほころんだ。
きっとそうだ。ホルバインだってあの完璧な布の模様を描くのが実はすごく苦痛でしかなかったかもしれないし、ボッチチェリはプリマベーラで足下に大量の草花を描く事を決めたものの来る日も来る日も細かい描写を繰り返さなくてはいけなくて辟易していたかもしれない。(工房制だから本人はその部分は描いていないんじゃないかという野暮な突っ込みはナシです。)
意外に思われるかも知れないけど私は細かい部分を描くのが大大大嫌いです。
滑らかな皮膚の表面などいくらでもすいすい描けるけど微に入り細に入りデティールを描写するのはすごい苦行。でもやはり画面の中で疎密がバランス良く配置されていないと緊張感のある良い絵にならないので苦しくても向き合います。
細かいアクセサリーとかなんで描く事にしたの?!と辛すぎて描きながら自分に問いただすこともしばしばですが「こういう絵を描きなさい」って絵が言うのだから私はそれに従うしかありません。つくづく私は絵に描かされている。しかし絵画と私はあくまで唯一無二のパートナーであって主従関係はありません。従属しているわけではないのであくまでお互いの為にお互いが最善であろうと尽くしている、言語化するならそんな関係性です。これについてはもうちょっときちんとこのdiaryで別の機会に書きますね。

人に会わず籠って描く日が続くと夜必ず飲みたくなります。週に1,2回友人と会える時は絶対に仕事場で飲みたいと思わないのに、やはり自覚している以上に籠る事はストレスフルなのでしょうね。
この日は頂いたヴーヴクリコを。やっぱりヴーヴは華やかで美味しい。黄色いデザインもすごく好き。ハーフボトルは一人で飲むのにちょうど良い。フルも飲み切れるけど仕事場で飲むにはちょっと多すぎる。くださった方、ごちそうさまでした!

WOODKID “IRON”

Thursday, December 5, 2013

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もうあっという間に12月。今年は年頭のDOMANI展から始まって絹谷幸二賞を頂いたり帰国後三年間の結果を見せるような年回りでした。2014年は新展開を見せられるようコツコツ準備をしてます。今は100号作品をクリスマス前に終わらそうと巣ごもり中。終わらせたら旅行が待ってる!
最近ずっとこのDIARYがあまり更新できずにいたのだけど今後はもっと短いエントリーで日々の雑感を上げていくことに決めました:)文章書くのすごく好きだしせっかくの日記帳を白いままにしておくのはもったいない。
よかったらマメに覗きにきてくださいね。

今日は最近気になったアーティストを紹介します。
たまたまyoutubeで上がってきた動画を見て大変気に入りましたWOODKID。1983年フランス/リヨン生まれの映像作家 Yoann Lemoineの音楽プロジェクト名です。
IRONという曲のPVが素晴らしくて見惚れました。とってもヨーロッパ的でデューラーの銅版画を現代的に映像に落とし込んだような構成、画面右に向かってストーリーが進んでいくのは日本のゲーム(マリオとか)の影響かな。驚くほど日本のゲームやアニメはヨーロッパで浸透していて私たちと同じように幼少期に彼らもそういうものに触れて大きくなります。
83年生まれということは私の三つ下!もうけっこうな売れっ子だし素晴らしい才能ですねー負けてられません。年齢が近くて才気あふれる人物を発見するとやる気が爆発します。嬉しい出逢い(一方的にですが!)だわ。

以前2つ年下の人に「橋爪さんはライバルは誰ですか」と聞かれてすごく驚いたことがある。だってそんなもの考えたこともなかったから。恰好付けるわけでもなく自分の敵は本当に自分しかいません。作家はいつも過去の自分の作品に苦しめられる。過去に生み出した出来のいい作品を毎回超えなきゃいけませんから向き合うべきはやはり自分自身なのにそんなことを聞く作家未満の男性にホントにびっくりしました。

今月3日から一ヶ月ロンドンのFlowers Galleryのグループ展に小さな作品を数点出していますが全部これは旧作。
新作は来年春前あたりから皆様にお見せするチャンスがたくさんあります。2014のスケジュールは冬前までぎっしりで毎日わくわくしながら画面に向かっている所です。このDIARYやインフォのページをご参照くださいね。
もうじき誕生日ですが33歳の橋爪彩も期待してください。

holiday in the sun

Wednesday, August 14, 2013

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なんか最近このdiaryが旅日記化しつつありますが…
そもそもred shoes diaryから派生した日記なので本家の童話になぞらえ、街から街への移動を綴るのはむしろ正義と気を取り直して。もちろん旅行ネタ以外にも書きたいことあるのだけど、いかんせん忙しい…

この暑すぎるお盆に旧友を訪ねて河津に行ってきました。
17歳で美術予備校で出逢った旧友たちは一緒にいても気兼ねが要らなく本当にストレスフリー。
若い時はその人が何をしている人間かなんて考えず、ただ相手のパーソナリティーが好きというだけで興味を持って友人になるのに、みんな歳を取るごとに打算的な人間関係が増えていく。

賞を獲った後あきれる数の新旧問わぬ知人からコンタクトを貰った。
中には過去に私を酷く傷つけた人もちらほら。そんな彼・彼女たちが平然と仲良くしたいとメッセージを発信してくるのだから笑い話である。恥を知れ、と心で粒焼いてそういうメールは無視をする。
どういう精神構造だとこういう厚顔無恥的行為に出れるのかと想像力を働かせるのだけど、そもそも彼らは自分可愛さが余って他者を傷つける訳だからやはりそこにも相手をいたわる機微などなく、名前が売れだした旧知の人物に瞬発的に懐古の感情が湧いて気まぐれに連絡を寄越しただけだろう。返事がないことに不満を一瞬抱くだろうが、きっとすぐ忘れる。彼らはそれを生涯繰り返す。

なので必然的に受賞後は付き合う人間を限定するようになった。
今回一緒に休日を過ごした友人たちは今はバラバラの仕事や生活をしていて年に数回しか会わないが本当に気の置けない仲間たちでとても良い休暇になった。

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Day 1:友人と品川駅から熱海まで新幹線。そこからは踊子号で河津に移動。品川駅の紀伊国屋で今回家に泊めてくれるもう一人の友人への手みやげと電車での飲食物を購入。買ったビールを早く飲みたくてしかたない。新幹線はとても混んでいた。お盆休み初日だもんね。旅が始まる高揚感で会話が絶えない。あっという間に熱海に到着したが、乗り換えがたったの五分だというのに踊り子号の乗り場が遠くて本気で走った。8センチヒールでボストンバッグ抱えて32歳が猛ダッシュ。えきねっとで買ったチケットだけどもうちょっと接続考えて欲しい…
無事に乗り込んだスーパービュー踊り子は何故か最前車両の展望席で前から二列目という厚待遇。ひとしきりの運動の後なのでぐったり座り込む。ビールとラップサンドで体力を補いながら揺られること一時間半、河津に到着。
泊めてくれる友人は夜まで仕事なので、合鍵で上がり込んだ私たちは少し家で休んでから赤沢温泉郷に行くことにした。
この温泉清潔で露天風呂からは伊豆の海が絶景でなかなか良かった。
下のレストランで夕飯を済ませ帰路につこうとタクシーで最寄りの伊豆高原駅まで行ったのだが、この呼んでもらったタクシーが酷くて酷くて…私と友人の二人はしばらく怒りが収まらなかった。
伊豆交通と書かれたそのタクシーに乗り込んでシートに腰を下ろした瞬間、なんかイヤな予感がした。車体の横腹を他の車に突っ込まれる交通事故のイメージが脳裏に浮かんだのだ。そう感じた2、3分後、それがあわや現実になる寸前となった。こともあろうかタクシーが直進の赤信号を無視して交差点に進入し、右折しようとしていた一般車両に突っ込まれかけた。ものすごいクラクションを鳴らされて、私たちは肝を冷やした。その後なにやらピッピとドライブレコーダー?らしきものを操作してドライバーは何ごともなかったかのように私たちを乗せて走った。その後駅も近くなったので「ここで降ろしてください」と私が言ったのだが、何やらむにゃむにゃ言いながら車を止めないドライバー。そこから更に走り続けメーターが上がった瞬間車が止まった。「1280円。」と言われ、「さっき止めてくださいって言った所の料金にしてください」と交渉すると明らかに不満そうな顔で「…いくらだったっけ?」ととぼけられる。結局こちらの言う通りメーターが上がる前の値段にしてもらったが、あまりに酷いタクシーにその後しばらく私たちは腹が立ちっぱなしに。信号無視で事故を起こしかけた上に小銭ぼったくろうとしているなんて…
私は割とタクシーを利用する方だけど、不思議と慣れた土地ではこういったトラブルが起きない。そして旅先に限って起きる。東京パリドイツでは一度もないもの。やはり外の人間という空気感が相手に伝わるとこういったことが起きやすいように思える。去年の京都の冷たい熱帯魚タクシーを思い出した。
深夜に友人が帰宅して久しぶりの再会をよろこびスパークリングワインで乾杯してわいわい就寝。

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DAY 2:みんなで遅く起きる。前日買っておいた簡単なもので朝食を済ませ、だらだら午前中をやり過ごす。昼頃ランチと散歩を兼ねて海の方へ。照りつける太陽が本当に容赦ない。
家から10分くらいで海岸に出る。
河津の河口と混じり合う海岸には美しい石がたくさんあり、海に足をつけながら夢中になり私たちは綺麗な石を探した。濡れて発色する様々な色の石は本当に魅力的。7.8個拾って東京へ持ち帰ることにした。鼻をつけると今でも潮の匂いがして海を思い出す。
夕方まで海で遊んで一度自宅に帰り近所で夕飯を食べた後、花火を買い込んで再び浜辺へ。
強い海風でなかなか火をつけるのが難しかったが、昼間の暑さを忘れたような風に吹かれて気持ちがいい。たくさんあった花火も三人で遊ぶとあっという間になくなり、少し霞んでいるがそれでも東京よりたくさん見える星を私たちは浜に座り黙って見上げた。10分くらいした所で私は強く光りながら燃え落ち尾を引く流れ星を一つ見ることができた。

DAY 3:泊めてくれた友人はこの日から出勤ということで昼頃見送る。私ともう一人の友人はお世話になった家を後にして帰りの電車までの間下田に足を伸ばした。
夕方踊り子号で熱海へ、そこから新幹線で品川へ。そして無事に帰宅。

楽しくて短い夏休みを過ごしたら思いのほか充電されていて、帰宅後の私はやる気に満ち満ちてました。
今年の夏は私にしては普通に夏らしく過ごせていて嬉しい。この数年こんなまともに夏らしい体験してなかったな。この間の週末は昼間の横浜を白いワンピース着てお散歩したし♪
来週は浴衣でお出かけ!水着も着る予定あり!
仲の良い友人にも「さいちゃんには夏のイメージがない」と言われるほど似合わないけど、たまにはこういう風に過ごすのもいい。
たくさん遊んだ後は…仕事だね。

Seoul Diary 3

Wednesday, June 19, 2013

sai_seoul
我ながらさすがに最近行き過ぎだと思うのですが、またソウルに行ってきました。
だいたいいつも春と秋に行くのだけど、6月初旬のソウルはすっかり初夏というより夏!
連日33度という暑さで昼間はかなりしんどかった。。暑いの苦手。

今回は買い物はあまりしなかったです。だってウォン高だし。
もうだいぶ慣れているので買い物欲も落ち着いてて、コスメも手当たり次第ではなくかなり選ぶようになったなぁ。
今回は初めて江南の方にホテルを取ってみました。
結果、微妙。。
カロスキルの目の前のホテルだったから、食べる所やファッション系には困らないのだけど、結局アートスポットや観光地は河の向こう側だから移動に時間かかっちゃうし、空港からのアクセスもイマイチ。近くに手頃なスパもないー。
やっぱりベタだけどミョンドンにホテル取るのが一番便利なのかも…

Day 1
羽田から金浦へ。
出発何日か前から韓国人の友だちとメールでやりとりをしてたのだけど、当日「ごめん、今日仕事だから空港迎えにいけない。」って言われて「オッケー。夕飯は一緒にできるよね?」なんて言ってたら、いざ空港つくとゲートで「サイ!」って聞こえて振り向いたら彼が来てくれてた!
「仕事って言ってなかった?!びっくりしたよー」というと「サプライズだよ:)」とのこと。
やさしー
hon-ghi
もちろん荷物を持ってくれてホテルまで友人の車で移動。
チェックインを済ませ、カロスのお店で二人で焼き肉を堪能。
その後更に海鮮のお店で新鮮なエビのしょうゆ漬けで焼酎を飲んで、かなり酔っぱらう。
飛行機で美味しくないミニボトルのワインを二本飲んでから畳み込むように焼酎をたくさん飲んだせいで一気に疲れが出て、早めにホテルに戻り休んだ。

Day 2
do not disturbの札を表に下げて昼前まで寝る。
眠りの浅い私は空調の音などが気になりあまりよく寝れなかった。
仕度を整え遅い朝ご飯を近所のベーカリーカフェで済まして、昼間はLeeum Samsung Museumへ。ここの企画展はいつもすごく良い現代美術の展示でハズレたことがない。
今回はMISE EN SCENEという舞台演出のような作品を集めたグループ展。今回もなかなかよかった。

Yang Fudongの7面のスクリーンを使ったモノクロ映像素敵だったなぁ。好きな作家だけどちゃんと見るの初めてかもしれない。
Jung Yeondooの作品も実物面白かった。
ベラスケスのラスメニーナスを発展させた映像作品(Eves Sussmann/Rufus Corporation)も考えてもみなかったアプローチで目から鱗。ペインター的にはやっぱり有名古典絵画を踏襲した作品はヒントが多くて見入ってしまう。daehyon
美術館のあるイテウォンを後にしてアックジョンへ向かう。散歩しながらショッピングでもしようーと思ったのだけど暑すぎてエンジョイできなかった。仕切り直しに一度ホテルに戻り着替えてメイクも直してカロスキルでお買い物。好きな靴屋に行ったり、コスメをのぞいたり洋服を見たりして少し買い物しつつお腹がすいてきたからトッポギを食べた。200円ちょっとで山盛りのトッポギとサービスのスープがついてきて美味しかった:D チェーン店あなどれない。
そうこうしてたら前回の日記でも書いた韓国人デザイナーの友だちが「ヒメ、仕事終わったよー!」とメールをくれたので近くで落ち合い、彼が友人たちと飲んでいる所に合流させてもらうことに。
私が行くと5、6人のローカルのおにいさんお姉さんたちがニコニコ迎え入れてくれて、上等で飲んだことない位美味しいマッコリをごちそうになった。普通のの10倍くらいするらしいのだけど、ほんっっとーーーに美味しいの!!マッコリ好きにはたまらない。
色々な職業のひとたちの集まりで、歳も私よりちょっと上の人たちだし、みんな英語もそんなに喋れる人たちじゃなかったけど本当によくしてもらっていっぱい笑ったな:D
斜め前に座ってたお兄さんに「グンちゃん好き?」って聞かれて「うーん、ゼンゼン好みじゃないなぁ」と答えたらどうやら彼は有名な俳優さんだったらしく、グンちゃんの兄貴分だそうで、ごめんなさいーって謝りました笑
そんな兄貴がその後大変熱心に口説いてくださったのですが、国境を超えてまで彼を愛せる予定が見えなかったのでニコニコしながらのらりくらりとかわす私。
兄貴はことあるごとにカルビをお箸で細かく食べやすくして私の口に運んでくれるわ、ハイヒールでできた怪我にいち早く気づいて絆創膏ひざまづいて貼ってくれるわ、エルメスで一番高い鞄を買ってくれるって何度も言ってくれるわ、これが私の好みど真ん中の韓流イケメンだったらと思うと震えるよ…笑
ホテルに帰ってからもデザイナーの友だちが「彼がサイに会いたいって言ってるよー」とメールで言ってきたけど、いったいどうしろと笑 彼日本語はもちろんのこと英語も喋れないのに!あはは

この時に一緒に飲んだ大きな音楽フェスをオーガナイズしているお姉さんも本当に優しくて(この人は英語ができる。)、「今すごく忙しい時期だけど、半年後にまた来てくれたらもっと遊ぼう!サイを色々旅行に連れて行ってあげたい!!」と言ってくれた。
話しているうちに私が「みんなが日本人の私をこんなに歓迎してくれて本当に嬉しいの。最近の私たちの国の衝突はすごく残念だけど、私は韓国好きだし、こうしてお姉さんと知り合えてすごく幸せ」と言うと、彼女は「あなたは私にとって初めての日本人の女友達よ。私こそ知り合えて本当に嬉しい」と良いながら泣いてしまった。「おんにーうるじまーよ…」としか言葉が出てこなかったけど、国境を越えた友情に私もとっても胸アツだった。
私はちょっとだけ韓国語わかるので、それがどうやらすんごく可愛らしくみえるらしく、私がなにか言うと「ちんちゃきよぉ〜〜〜!きよぷた〜〜〜!」と皆様言ってくださり嬉しい限りでございます。

二件目にジャズバーにみんなで行って、ウォッカを飲みまくって深夜二時近くにタクシーでホテルまで送ってもらう。
きちんとメイクを落としてシャワーもしてすっきりして眠りについた。

Day 3
昼過ぎホテル近くのa twosome placeでラップサンドとコーヒーを注文。ホットを頼んだのに出てきたのはアイスコーヒー。まあ良いか、と飲んでるうちにとあることに気付く。みなさんはこの異和分かりますか?
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その後安国駅へ移動し、4回目のソウルにして初めての景福宮へ。
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綺麗ですごくよかったのだけど、やはり暑さがこたえる。。。日傘をさしても間に合わない。
真夏の太陽に照らされてぐんぐん疲れる私。。
休み休み見るが、観光に集中できず思ってたより早く出てカフェで英気を養った。
そのまま歩いて三清洞へ。見たかったギャラリーの多くが展示替えで閉まってて残念。クッチェギャラリーとか実は一度も見れてない。
でもソンジェアートセンターは開いていて”A MORE PERFECT DAY”というグループ展だったが、今までここで見た中では一番の充実したプログラムだった。
一番好きな映像作家のエイヤ・リーサ・アハティラの代表作が見れたのは嬉しい。”THE HOUSE”というタイトルの、女の人が最後森を飛ぶ映像。エイヤの映像作品は最初すーっと何気ない雰囲気で始まるが、それでも何となく漂っていた不穏な空気感が次第に濃厚になって、終盤完全に狂ってしまっているのに尚も淡々と状況を描写し続ける。いつも至ってクールで客観的な映像なのに、見手の精神にアグレッシブに攻め込む手腕に舌を巻く。感覚神経に直接プラグを突っ込まれたような、温度を持たない情動に毎回不安になってノックアウトされます。こんな絵描きたいなぁ。
カラ・ウォーカーは相変わらず。(ちょっと見飽きたけど。。)
日本人作家も二名いた。都築響一さんの写真よかったな。千葉正也さんのペインティングも一点だけだけど印象に残って面白かった。

夜はミョンドンに移動して、江南にないコスメショップで色々買い込む。使うのが楽しみなアイテムがいっぱい♡夕飯にはソルロンタン。ほんっと好き。日本にも神仙ソルロンタンできたらいいのに〜!ここのキムチもおいしいし、日常的にもっと食べたいよー

Day 4
さすがに疲れが出て、あまり出歩く気分にならずちょっと買い物をして長時間カフェでぼーっとして過ごす。前半に飛ばしすぎたね。。
でも私が韓国に行くのって、東京と殆ど変わらない環境だけど東京にいたら絶対に仕事から離れられないから場所を変えてリラックスしに行っているので、こういう時間も貴重。
この日は友だちとも仕事が忙しいとのことで会えなかったけど、疲れてて体調もイマイチだったからちょうどよかった。早々にホテルに帰ってごろごろしながらiPadで遊んで眠りについた。
この日メトロに乗った時にたまたま見つけた車内広告。
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なんだと思いますか?
噂には聞いてたけど、初めて見た!
実はこれ、k-popアイドルの誕生日をお祝いする広告らしいのです。日本では見たことないけど、韓国では一般的でもっと大きな駅ばりのポスターやラッピングバスまでファンが自分たちでお金を出し合ってお祝いの広告を出すんだって!
なんかすごいよね。さすがアイドル大国。

Day 5
帰国の日。
疲れのせいか食欲がなく、朝昼兼用の食事は前日にコンビニで買ったロッテのチョコパイ一つで足りてしまった。
夕方の飛行機まで時間があり、チェックアウトを済ませ、容赦なく照りつける太陽を日傘越しに浴びながらカロスで最後の散歩。入ったことのない服屋が思いのほかよくて、ワンピースを購入。
カフェに入り、ともだちにメールを書いたりしながらのんびり過ごした。
最初のセルカはこの時のものなので、ちょっと疲れて無表情なのです。

ホテルに預けてた荷物をピックアップし、リムジンバスの場所までタクシーで移動するも夕方の渋滞で2倍くらい時間がかかってしまった。
しかもバス停でもどんなに待ってもバスが来ない。
あと15分で来る、という表示が20分経っても変わらず、30分後には16分後にバスが来るという表示に変わり、さすがに焦ってきた。かなり余裕を持ってホテルを出たのに、この時点でだいぶ押していた。刻々と近づくチェックインのリミット…
近くにいたマダムに英語で話しかけ一緒に色々見てもらったがなかなかリムジンバスが来ない中「私が乗るバスが来たから行くわね」と言われて彼女を見送ろうとしたら「あ、このバス金浦に行くわ!」と教えてくれて一緒に路線バスに乗り込む。
入り口でまごまご支払いを済ませ、重いトランクを荷物置き場に置いて、後部座席に座った。
当然ながら路線バスには英語の表記がなく、ハングルだけで不安げにしていたら隣に座っていた母親くらいの年齢の女性が韓国語で「どこまで?」話しかけてきて「金浦空港に行きたいです」というと、「私はxxまでだけど、金浦はその4つあとだから途中まで一緒よ。大丈夫よ」と言ってくれました。
その後も「インチョンじゃなくて金浦よね?」と心配してくれたり、「どこから来たの?」「日本なら第一ターミナルだからこのバス停で降りてね」「今のバス停はここよ」と指で駅名を指しながら教えてくれるあじゅんま。
英語が一切できない人だったけど、なんか彼女の言っていることがほとんどわかるのが不思議だった。「乗って来た時から荷物が重そうで手伝ってあげたいと思ってたの。胸が痛んだわ。」と優しい言葉をかけてくれる。
空港が近づくもいっこうに彼女が降りる様子がない。そこで私は彼女が最初降りると言っていた自宅のバス停を見送ったことに初めて気が付いた。
「もしかして、一緒に行ってくれるのですか?!」と聞くと「今家に帰っても誰もいないし、気にしないで。あなたを見送りに空港で私も降りるわ。」と言い、わざわざバスを降りて荷物を一緒に持ってカウンター近くまで送ってくれたのです。
英語ができない彼女に韓国語で私が伝えられる感謝の言葉の少ないこと。。
こんなによくしてもらったのに、かむさはむにだ、とか ちんちゃこまおすむにだ しか言えない。。。
でもでも私は本当に嬉しかったし、とても感動しました。
チェックインも間に合って、ほっと一安心した所で最後のお買い物。トニモリ免税店で駄目押しのカタツムリパック大量購入して、欲しくもないJYJのクリアファイルゲット。笑

今回も本当にたくさんの韓国の人たちに優しくしてもらいました。これはとてもとても素敵なこと。
たまーに洋服屋の店員さんとかで感じ悪い人いたけど、それは私が日本人だからかどうか分からない。
個人的に触れ合った現地の人たちは昨今の日韓政治状況の殺伐とした空気を微塵も感じさせず、とっても親切で良い人たちでした。だから私は時間が少し空くと、ひょいっと鞄を持って一人でソウルに来てしまうのだと思う。
もっと韓国人の友だち欲しいなぁ。
もちろん韓国以外も。アジア旅行が相変わらず私の中でアツいので、色々な国に現地の友人が欲しい。
もし彼らが日本に来ることがあれば時間の許す限り楽しい場所に連れて行ってあげたいし。ロボットレストランとか、絶対に外国人にはハイパーで最高のはず笑(日本人にも最高に楽しいけど!)

近い将来ソウルのきちんとしたギャラリーか美術館で展示できたらいいなぁ。
韓国生まれ韓国育ちのアーティストの友人はまだいないので、いつかできたら一緒に飲んだりしたいな。

work page update

Friday, May 24, 2013

色々不具合があって更新が滞っていましたがようやく解決して新作を含む3枚をworkページに載せました。

Paris Diary(後半)

Thursday, April 18, 2013

eiffel
ブルゴーニュからパリに戻ってフランス滞在残りの一週間は友だちに会ったり、美術館行ったり、買い物したり。

既出のアルシーの鍾乳洞で古い壁画に触れたせいか、所謂西洋美術的な完成されたアートを見たい気分じゃなくなって、行くつもりだったルーブルやオルセーなどメジャーどころは結局中止。何回も行っててよく知ってるし、普段アトリエでもその手の時代の作品はうんざりするほど画集で眺めているから緊急性が低い。実は行ったことがなかったプチパレで印象派やらロココの作品を見ている間に「今の私が見たいのはこれじゃない!」と気付きました。しかもプチパレに行った目的の一つだったクールベの大作も大部分がオルセーに貸し出されててみれなかったし…。。
美術館に行くことは私にとって半分くらい仕事しているに近い。だから鑑賞中はものすごく集中している。空腹に気付かないほどに!あまり人に邪魔されたくないし、自分のペースで見たい。
プチパレにて一階展示を見終わって地下展示室に下がってすぐに、ひょろっと背の高いフランス人監視員と目が合った。その時すでにちょっとイヤな予感がしたのだけど気にせず一つ一つ作品を見ていく。展示室をいくつも移動するが、どこにいてもさっきの監視員が視界にちらっと入ってくる。とうとうある作品を私が真剣に観察している時に隣に来て「…ボンジュール」と声をかけてきた。こっちは仕事中(ていうかあっちも仕事中!)なのに邪魔されたのが腹立たしくてキッと睨みつけて次の展示室に移動した。一瞬監視員だしなにか私が気になる行動でもしているのでは?とも考えたけど、特に注意する様子も彼にはなかったしあれは純然たるナンパだった。その後もしばらくずっと声かけたげについてまわられて、ぜんぜん美術鑑賞に集中できなかった。悔しい!
プチパレ出た後も歩道で一瞬立ち止まったら向こうからやってきたフレンチにやはり「ボンジュール。どうしたの?」と声をかけられた。ちょっと隙を見せると、いや、話しかけないでオーラ全開にしててもすぐあいつらはぼんじゅーるしてくる。迷惑だ。

プチパレのミュージアムショップではがきを見ていてふと面白いハガキに目が止まった。
荒い造りの木偶に頭蓋骨がぽーんと乗っけられた奇妙なオブジェのはがきだった。「なんか面白いなぁ」と裏返すとケ・ブランリーミュージアムの所蔵と書かれている。
ケ・ブランリーといえばセーヌ河岸に立てられたジャン・ヌーベル建築が面白いプリミティブ・アートの美術館だ。中庭を散歩したことはあったけど、中を見たことはなかった。
次の日がその月の第一日曜日でパリの国立美術館は全部タダの日だからどこに行こうかと考えていたけど、ケ・ブランリーなら混まなさそうだし今の私の見たい物がありそう!ということで翌日出かけた。
行く前Mちゃんにさんざん「あそこは怖いよ〜」と脅されたけど、見たことない物が見たい!という気持ちでいっぱいだった私は晴れた日曜の午後、意気揚々とイエナ橋を渡り左岸へ行った。

それにしても良い建築の美術館だ。展示室に行くまでの螺旋のスロープが柱代わりの巨大なガラスの円柱が所蔵品の倉庫になっているものに沿うように設計され、ぐるぐる上がっていきながら綺麗に分類された民族楽器などを眺られてとてもよい。すごくかっこいい!
予想通り第一日曜日でもぜんぜん混んでいなかった。
Mちゃんの言う通り、アフリカやらアジアやら世界中のヨーロッパ以外の民族の仮面や祈祷に使う魔術的オブジェクトに満ちている。
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西洋美術に普段どっぷりな私には新鮮でたまらなく、本当に面白い。
確かに「これわ。。。」となる本当にヤバいオブジェもいくつかあった。でもとにかく新鮮。日本でこれだけまとまったプリミティブアートを見ることはない。人気ないからだろうなぁ。
鑑賞しているうちにどうしてヨーロッパ人アーティストや知識人たちがこういった第三世界の民族の素朴なものに魅了されたのが分かってきた。成熟したアートにばかり浸っているとある日食傷気味になり、こういった原初的な人間味のあるオブジェを渇望するようになる。今回の私のように。
見れば見るほどアフリカの仮面はモディリアーニそのものだし、クレーの描く仮面のような人間もしかり。積年の謎が解けたようなさっぱり感とやはり彼らの内側から出た表現ではなかったと(識ってはいたけど)知ってしまいちょっとのがっかり感。
ポンピドーに一部移されているブルトンの書斎の再現もプリミティブアートに溢れている。
イブ・サンローランも熱心にモロッコに通って色々な物を買い込んでたしね。
プリミティブアートは人間的で素朴で、だからこそ直接的に強烈な欲望や願望を感じさせて怖い。まったく美しくないけど、悪魔的に惹きつけられる。

三時間ほどじっくり見たら思いがけず疲れていて、美術館併設のカフェに向かった。
ガラス張りの素敵なカフェ。少し温かかったこの日はテラス席にも沢山人が座っている。そのうちの一人がなにか声を上げていたが疲れていた私は気にせず入り口に向かっていった。しかしどうもその声が私に向けられているようで振り向いてみると、二人連れのイタリア人(何故か一目でそれと分かる。)のうちの一人が私に向かって嬉しそうにブンブン手を振りながら「チャオベッラ!チャオベッラ!」と叫んでいる。陰気なぼんじゅーるよりはマシだけど、この時の私に愛想を振りまく元気はない。中途半端に口角を上げて半笑いを見せて私はそそくさとカフェに入った。余裕がある時の私であれば美しくセクシーに微笑み返すくらい朝飯前でとっくに体得済みなのに。
ここのカフェすっごく良い!
セルフじゃないのに高くないし、ガラス越しにエッフェル塔も間近に見える。美術館の庭も木蓮が咲き始め春らしく綺麗なのが見える。頼んだウインナーコーヒーには美味しいマカロンが添えられていた
coffee
体力の回復を待ちつつ写真を撮りまくっていたら、ガラス向こうの席に素敵なパリジャンたちがくつろいでいるのを見つけてしまった♡エッフェル塔とくつろぐイケメンパリジャン、なんて最高のコラボ…

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ありきたりな西洋美術に飽き飽きの私ですが、現代美術はまだ見ぬ表現がたくさんなので今回もjeu de paumeとポンピドーには行きました。
jeu de paumeのAdrian Paciなかなか良かった。映像作品も面白いけど、映像的な軽いペインティングも上手さがある。達者な人だ。
ポンピドーも私が住んでいた時と常設が一新されていて見たことのない作品がいっぱい、というかほとんどで面白かった!今日本で回顧展やってて大人気のフランシス・ベーコンのトリプティック独り占めできるかと思ったけど引っ込められてて拝めず。残念。
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ポンピに行く前にはわざと一駅前のSt.Paulで降りて久々のファラフェルを食べながら向かった。相変わらず超美味♡パリに来たら一度は食べたいもの。
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今回買い物ももちろんしましたよ。
でも自分でもびっくりだけど、大好きな靴や鞄を一個も買わなかった!
ていうか自分でセーブしたんです。
高っかい靴と鞄買うお金を少し洋服に回さないと普段着がない!と最近ずっと思ってたので、今回は素敵なドレスなどにも手を付けず、普段着れそうな実用的なパリ服ばかりを購入。大好きなSandroは相変わらず店ごと買いたいほど素敵。高いけど…。majeもなかなか好き。ベージュのカーディガンはみんなに評判。この二つがパリで私が一番買うブランド。さいちゃんcarvenは?とパリの友だちに聞かれるけど、私にはちょっとモードっぽすぎて似合いません。所謂モード系の凝った服ってあまり似合わないんです。

コスメも基礎化粧を中心にざくざく購入。私は旅先で大量に基礎化粧を買い込むので殆ど日本では買いません。だからいつも帰りの荷物は水物のせいで重たい…
あと手荷物用のボストンバッグいっぱいにお茶類を購入。色々なフレーバーのハーブティーや、マリアージュのマルコポーロ、アンジェリーナのチョコフレーバーの紅茶などなど、鞄いっぱいにまるで個人輸入のような規模で買いまくった。制作の息抜きに美味しいお茶は必需品だもの☆
あとは母親に頼まれたエシレバターとかディプティックのキャンドルとかメゾンドショコラとか…
こまごま買い込みました。
ホントはシャネルのパンプスとかサンローランの鞄とか欲しかったよぅ。。
でも次回!また頑張ってお金貯めて買いに行く!

二年ぶりにお友達とも会いました♡
とっても素敵なご飯会を開いてくれたMさんー、いつもおいしいご飯をありがとう!旦那サマも相変わらず優しくてダンディーでした☆
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コレクション明けで疲れてる所来てくれたHちゃん、彼氏ができてハッピーそうなKちゃん、日本でも会うけどMさん(イニシアルM多い。)などなど。
遊んでくれた人たち感謝♡♡

全部は書ききれないけど、駆け足で今回のバカンスを振り返りました。
充電も完了したし、また働かないとね;)
帰国後に手をつけてる新作は今回のフランス滞在がけっこうダイレクトに出ているものになりますよ。
お楽しみに!

12日からシンガポールのミズマギャラリーでグループ展Yamato Dynamicsに参加しています。
今月はバカンスから帰ったばっかりだけど、来月GW後にでも行くこと検討しようかしら。
中学生のときにシンガポール行っただけで、最近はご無沙汰。きっと色々変わっただろうなぁ。
アジア旅行もっともっと行きたい!

Paris Diary(前半)

Saturday, April 13, 2013

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二年近く間があいてしまったけど久々にパリに行ってきました。半月ほど。
この一年くらい、忙しくて忙しくて忙しくて。
締め切りとプレッシャーで心身共に限界まできてて、美術館展示ひとつやって、大きな賞ももらって、G-tokyoも無事成功したことだし少しのんびりしても許されるのではないかと思い急に行くことにしました。

この仕事をしてたら休みを取るのはホント自分次第。
真面目な性格が災いして休むことに躊躇いがちだけど、大人は仕事も遊びも上手くやるもの!と自分に言い聞かせついに決行。
G-tokyo終わった2日後の夜に羽田からパリCDGへ。準備もそぞろな感じで、体調は緊張感でどうにか保っているといった具合。
飛行機の中で見たライフオブパイ面白かった!主役の男の子が虎と漂流する中で、日を追うごとに痩せて日に焼け髪がワイルドに伸びていきカッコ良くなっていくのがよかった笑 最後のオチはいらないのでは?と思ったけど。すごい映画でした。

今回も滞在先は大好きなMちゃん家族のところ。日本ーパリ間でいつもスカイプとメールで私を支えてくれている素敵な女の子。行く前のスカイプで「さいちゃんこっちで風邪引いてもいいからね♪」という優しい言葉どおり、着いて2日後に発熱…一週間近く喉の痛みと戦うことに。帰国した今もちょっと喉の調子が悪い。
パリ寒い!!
東京はすっかり春だというのにパリはまだまだ分厚いウールコートが手放せない寒さ。
フランス人もみんな鼻すすったり、ゴホゴホしたりお風邪ぎみな様子。

でも着いた週末がちょうどイースター休暇にあたるということでMちゃんの旦那サマが一週間と長めに休みを取ってくれて彼らの別荘のあるブルゴーニュに車で連れて行ってくれました。
別荘には私たちより一日早く友人のドイツ人とその彼氏のフランス人も来ていて、大人5人と子供一人の楽しい滞在。
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ヨーロッパ人はみんな個人主義で自由にしていてくれるから一緒に旅行してもとてもらくちん。遊びたい時は一緒に遊んで、一人になりたい時はほっといてくれる。
せっかくのバカンスだというのに私は結局メールで仕事が毎日のように入ってきて、ブルゴーニュでは体調も悪かったせいもあり、暖炉の前でiPadでひたすら日本の雑誌のインタビューに答える羽目に。
フランスに居る間は一切仕事したくなかったけど、そういうわけにもいかなかった。。
2年前のパリでもやっぱりどこかの雑誌のインタビューにメールで答えていた私。完全仕事を離れるバケーションができるのはもっと働かなくてもよくなる年齢で、かつネットのない南の島(?)とかなんだろうなぁ。
あまりの寒さに着込みすぎで膨らんでいる私
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チームフランスが生パスタを製造。左に写るフランス人ダビッドはこの時が初対面だったのだけどあまりの面白キャラに笑いっぱなしだった!フレンチらしいウィットに富んだジョークで皆を爆笑させる素敵な人でした。
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朝はみんなで一時間ほどお散歩
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別荘のある小さな村。空気がきれい
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2日目はイースター本番。お庭にチョコを隠してエッグハンティング
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夜はお隣の別荘にやはりイースター休暇で来ていたグアドループの家族に夕飯に招待されました。
この家のお父さんがとても料理上手で、エビやら辛いソースのお肉やら色々ごちそうを作ってくれて…やっぱり私はフレンチよりこういうエスニックなお味が好き!と思った。
夕飯を待つ間バトミントンしたり
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薪でポテトをアルミ焼き。ものすごい美味しかった
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ブルゴーニュ3日目はみんなで世界遺産の聖マドレーヌ寺院のあるベズレーへ。
私、ここにはこの何年かずーっと行きたかった。
なぜなら私の一番好きな文士バタイユ最期の地だから。
丘の上に立つバジリスクは寂しくも優しい色
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ニーチェに傾倒し無神論者でパリ文壇の異端であり強烈なカリスマだったバタイユがその短い生涯を梅毒で終わらせるまでの9年間過ごした街が「信仰の街」と呼ばれるベズレーだったというのが興味深い。
人口500人に満たない小さな町だけどイースター休暇のおかげでにぎわってました
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バタイユの家
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フランス人の友だちが何度もお店の人などに場所を尋ねてくれたけどあまり知る人がいなかった。メインストリートの中腹でとても分かりやすい場所にあるのに。ベズレーの街にバタイユはあまり歓迎されていないのかな。同じ文士でもノーベル文学賞作家ロマン・ロランの家は博物館まであって祭り上げられていた。
バタイユのお墓
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彼らしいシンプルなもの。発見されるのを厭うように何の装飾も持たずひっそり眠っている。
フランスのお墓ってごちゃごちゃレリーフや愛がなんちゃらってテキストを掘ってあったり、十字架やら天使やらデコラティブなのが普通なのに、名前と生きた年数だけの簡素なお墓。いかにも彼らしくて…
生きているうちはあちこち動き回るから出会うのは困難だけど、死んだら誰でも会いに行けると気付いた。次があったらお花でも供えたい。

ベズレーを後にして更に車で走り、アルシーの鍾乳洞へ。ここは有名なラスコーより古い3万年前の壁にかかれた動物などの絵が見られます。
撮影不可だから写真がないのだけど、私も絵を描く人間として誰が何のために、どうして…と色々考えてしまう。

4日ほどブルゴーニュで過ごし、もう少し滞在する数名を残しMちゃんと私はパリに電車で戻りました。

大急ぎで振り返った旅の前半。
長いからアートとショッピングに明け暮れた後半戦は次回!

絹谷幸二賞をいただきました。

Monday, March 11, 2013

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主催である毎日新聞の2/27朝刊にインタビューや選評が掲載されたのでもうご存知の方も多いかと思いますが、第五回絹谷幸二賞を受賞しました。
記事の内容は毎日のサイトで読むことができます。
インタビューで言った通り、嬉しいと同時にほっとした気持ちの方が勝っています。
この賞に推薦してくださった高階秀爾先生や、応援してくださっている方々の気持ちを背負ってのノミネートだと考えていたので、ひとまず期待に応えることができたという安堵感です。
あと実はこの賞ができた当初からいつか頂けるのではないか、と密かに予感していました。

私が芸大に入った1999年は先端芸術表現科ができた年で、油絵科の入試がそれまでの何でもありな出題から、がらっと原点回帰の「絵」を描かせる出題に変わった年でした。
だから私の入学した年の子たちは絵の上手な子が多かった。それでもやはり皆大学に入ると絵を描かなくなり流行の立体や空間系の作品を作りだしました。
そんな中現役で入った私はまわりの多浪生たちみたいに色々なアートの知識がなくて、目新しいメディアで作品を作ろうとは考えつかなかったし、第一に先端芸術表現科ができたのだから私たち絵画専攻は絵画を描けばいいじゃない、そう思いました。
実際先端ができた経緯も、絵画を描く学生とメディア系の作品を作る学生を分ける目的だったのだし。
しかし、ある日アトリエで絵を描いていたら「サイが油絵描いてるって聞いたから」とクラスメートMが冷やかしにきました。
からかい半分イヤミ半分。
絵画科なのに、絵を描くことがすごく肩身が狭かったことをよく覚えています。
それでも私は自分の能力が最大限に発揮できるのはペインティングだという確信が若いながらもあったから、彼らの嘲笑を尻目に自分の仕事を続けました。
大学四年になって、卒業制作の頃になるとあれだけインスタレーションや他メディアに走っていたクラスメートたちのほとんどがペインティングに戻ってきました。
でも4年間他のものを見ていた彼らとずっと一本で続けていた私の差は大きかった。
卒業成績上位若干名に贈られるO氏賞(大橋賞)を貰い、私は大学院に進学しました。
その後のことは私のレジュメを見てもらった通りです。

今回賞がもらえたのは私がペインティングというものに対して、がっぷり四つに組み合う姿勢を評価されたからだと思っています。
ことあるごとに言っていますが、四年半に渡る欧州滞在も決して自分のためではなく「絵画」のためでした。そうでなければあんな楽しみの少ない苦しい日々を乗り越えてこれなかった。自分だけのためならこんなにハードな仕事を選ばないし、本当はもっとふわふわ楽しくらくちんに生きたい。他の女の子たちみたいに小さな幸せで満足する生活に憧れることもある。
でも絵画と自分は運命共同体だと思っているので、自分の人生を賭して向き合う覚悟はとっくにできています。

私が描かないと存在しない・存在できない絵画たちがあるということに気持ちを馳せると、やはり私が手を止めることは永遠に赦されないのだな、と思い知る。
自分の使命と向き合うために犠牲にしていることは山ほどあるけど、こうして賞がいただけたり、評価をしてくださっている批評家並びに学芸員の方々、作品を買って応援してくださっている方々がいてくださるおかげで十分に自分の身を丸ごと投げ込む価値があると実感しています。

イムラのスタッフさんに受賞を報告した際、「これからですね!」と言われました。
本当にその通りだと思いました。
今回の受賞は若手と呼ばれる時節に一つ美しい区切りをつけるものにはなりましたが、ゴールではありません。
セカンドステージも今まで通り、絵画に誠実に向き合い、作品の進化/深化をはかります。

ⓒ SAI HASHIZYME ALL RIGHTS RESERVED.

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