無声的行進@Taipei

Wednesday, December 20, 2017

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現在台北のElsa Art Galleryにて「無声的行進」展が開催中。
三年ぶり三回目の台北、今回はオープニングのために行ってきました。
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思ってたより寒くて上着選び間違えたTT
でも会う人会う人みんな優しくて、いい滞在だったなぁ
空港に着いたらギャラリーが迎車を手配してくれてたのだけど、人の良さそうなドライバーさんが綺麗な車内にホットコーヒーと甘いパンを買っておいてくれてて感激。
ギャラリーの方達もみんな感じがよく、その夜は美味しいローカルレストランでお腹いっぱい台湾料理をご馳走になりました。
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二日目は久しぶりに九份まで足を伸ばしました。
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相変わらず雨がすごい。。
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最終日に龍山寺に行ってきたのだけどここでミラクルが!
台北に初めてきた2011年12月に引いたおみくじとまったく同じ番号で同じ内容のものを今回もまた引き当てました笑
しかもね、2011年の時に引いたもの、つい一週間前に掃除の時に捨てたばかりだったの。もう六年も前だし内容も無効かなって。
そしたらまた手元に同じおみくじがやってきたので、神様がどうしても私に伝えたいメッセージと思うことにしました笑 こりゃ運命だわ。
おみくじは古い中国語で書かれてて中国人の友人すら読めないと言ってたけど英訳調べたら「Wonderful bliss is coming now」って^^

今月入ってから本当にずっと忙しくて、でも制作もしたいしで、慌ただしい年末です。
今週末はわたしも出品させていただいている高橋コレクションを観に静岡に行く予定。伊豆に親友が住んでたから静岡県にはよく行ってたけど、静岡市は初めてだしとても楽しみ❤︎
昨日会った友人に「さいちゃんは旅行行くと元気だよねぇ」と言われたけど、普段あまりにアトリエに軟禁されているからたまの遠出が貴重なのですTT
だから海外はもちろん、国内でも地方のお仕事入ると本当に嬉しい笑 色々な街で展示して、その土地の感覚に触れて、まだ知らないことをたくさん知っていきたいといつも思っています。

「ニッポンの写実 そっくりの魔力」展 @豊橋市美術博物館

Saturday, December 2, 2017

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北海道立函館美術館から始まり、現在は奈良県立美術館に巡回している「ニッポンの写実 そっくりの魔力」展を先日豊橋市美術博物館に観に行ってきました。
豊橋市に降り立つのも初めて。
知らない街に行くというだけでとても楽しみだったけど、美術博物館の建築も、ロケーションも、もちろん展示も素敵でした^^

写実画は昨今本当に人気で次々と特集本が編まれ、準じて展示も多いのかもしれませんが、この巡回展の写実特集は所謂アカデミックな写実画だけに偏らない構成で新鮮さを感じました。
展示の中には絵画以外にも江戸や明治の超絶技巧の彫刻があると思いきや、映像作品やインスタレーションなどもあり、バラエティーに富んでいます。
ちょうど雑誌で横山松三郎の写真油彩を見て興味を持った直後だったので、あのなんとも不思議な作品を観れたのは収穫でした。
私は「toilettes des filles2」を出品していたのだけど、昭和の面影残るノスタルジックでどっしりした暗めの展示空間で観ると、これまたいつもと違う印象で。うっすらローズ色の画面や人物が、静謐に時間が止まったような他の写実作品と並んで展示されている様子が今でもその印象のまま記憶に残ります。例えるなら初冬の公園を散歩してたら、突然愛用の香水の匂いがふわっと香ったような感じ。何百時間と見続けた絵を久しぶりに観ると毎回違う印象を受けます。久しぶりの自分の作品との邂逅とは、やはりいいものだ。

そうそう、この展覧会で展示されているとある方の作品と私の作品がとある元を介して奇遇にもご縁があったことが最近判明。まだ内容は言えないので、言える時期が来たら日記に書きます。一度ご縁を認識すると不思議なことに、今日撮りためていたテレビ番組を見てたらそのご縁の主の方がマツコデラックスさんと出演していたものに辿り着いたりして!

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担当学芸員の方ともご挨拶させていただき、お世話になりました^^
美術館の大窓から見えるアメリカキササゲの大木が本当に素敵で。近くにあるソファーでくつろぎながらいつまでも眺めていたい光景でした。

ドイツに住んでいた時にUDK建築科の学生の友人(オランダ人)と会話していた時のこと。「ねえ、建築(Architektur)と建物(Gebäude)の違いって何?」とふと聞いてみたことがあります。彼が展開する建築論でこの二つの単語をきっちり使い分けており、理詰めでよく喋る彼のこと、きっと完璧な定義で違いを説明してくれるのではないかと期待して。
しかし彼の答えはシンプルなものでした。「おそらく『建築』と『建物』、その言葉通りの違いだよ」
つまりは「これは建築だ」や「これは建物だ」と主観的/客観的に自分が判断したままが、それであると。
ちょっと拍子抜けだったけど深く納得したのでした。

私、古い建築も大好きなのです。現在では採用されない意匠や建材が時代を感じさせるし、ケーキ箱のような最近はやりの白く無機的で身軽な建築と逆を行く、どっしりと腰が据わっている様子に心が反応します。
豊橋市美術博物館もまさにそれでした。いい建築でした。今度はもっとゆっくり行く機会があればいいな〜と思いながら豊橋を後にしました。
ちなみに新しい建築も大好きです笑 建築、と呼ばれるものは全般的に好き。ベルリンの何が素晴らしかったって、気鋭建築家たちの発表の場として十二分に機能していたところ。なかなかあれだけの大型で実験的な建築を東京やパリやウイーンで見ることはできませんから。

先日台北の作品も描き上げ、荷物を見送りました。台北で発表する最新作はマグリットのシリーズです。いつかマグリットのafter imageシリーズの数がまとまったものになったらそれだけで展覧会がしてみたい。そして可能ならマグリットと並べてみたい。
今はもう新作に着手してます。ポーラ美術館で発表した新作のテーマを引き継いだ内容になっています。
描きたいテーマはたくさんあるのに、自分が一人しかいない歯がゆさ…あと5人くらい欲しい。
次あたりシンガポールについて日記書けるかしら。先週の早稲田文学のシンポジウムについても少し触れたいなぁ

画集「Beautiful Stranger」について

Saturday, November 25, 2017

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ネットでは倍以上の値段で中古品が出回っていますが、ポーラ美術館のミュージアムショップや、大型書店では新品が定価で売られています。
ポーラ美術館では運が良ければサイン本も手に入るかもしれませんー^^
ぜひそちらでお買い求めください♪

a farewell

Saturday, November 25, 2017

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昨日で三年間の大学でのお仕事を終わりにしてきました。
一時間くらい押してしまった最後の批評会を終えて研究室に戻るとそこに10人以上の四年生達がずっと私の帰りを待っていてくれて、大きな花束とお手紙をくれました。
なんというサプライズでしょう。
とてもとても嬉しかったから締め切り前の余裕のない状態だけど日記を書きに来ちゃった^^仲良くしてくれた生徒全員をハグしてあげたい気分。
わたしの可愛い可愛い生徒たち、本当にありがとうね。
先生と生徒という関係はなんて美しいのだろうと実感できた講師業でした。
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先週はやはり院生の部屋に呼ばれて行ってみると素敵なブーケと大好きなチョコレートのお餞別をくれました。
もらったお花は全部ピンクなの、私のこと生徒達は本当によくわかってる!笑
世界中のどの色よりピンク色が好きです。あと甘いものも大大大好きです。
一週間前にもらったのに、日比谷花壇のお花はさすがまだ綺麗なまま。本当にありがとう。たくさんあったチョコレートはもうほとんど残っていません笑

お別れは寂しいけど、私はずっとここにいるからみんなが続けていればいつかまた必ず再会できると思っています。
もっと絵だけに時間を使いたくて今回自分から大学を辞めさせてもらったけど、これでようやく全力で仕事できるから、来年以降たくさん大きいの描きます。楽しみにしていてくださいね。
いつも言っているけど、アートは知的肉体労働。大きい作品描いてフィジカルもフルスロットルにしてこそのアート。

台北の制作が佳境で豊橋市美術博物館での展覧会観に行ったことや、シンガポールに遊びに行ってたこと日記に書けていないけど、落ち着いたら必ず。
ではでは、仕事に戻ります

observe carefully

Tuesday, October 10, 2017

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Gib’ echt viele Missverständnise über meinem Arbeit…!
Das ist MALEREI,ok?

これはPrincess at Workを制作時のパレットとその周辺。

Got started the riot

Monday, October 2, 2017

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箱根のポーラ美術館にて個展が始まりました!
ギャラリーのオープニング展に選んでいただくということは作家冥利につきる光栄なことで、可能な限り最大限の謝意と敬意と気力を展示全体に注ぎ込んだ今夏でした。
オールドマスターズの傑作群を擁するポーラ美術館初の現代美術展。その場にふさわしい展示内容とは…というコンセプトの立ち上げから、オープニングを美術作家として祝い上げる仕上げとしての新作の制作等々目の回るように忙しい毎日でした。
昨日無事にキックオフを見届けてホッとしたところです。
新作「Princess at Work」では初めて日本の洋画をアップデートしたオイルを描きました。
その洋画とはポーラ美術館所蔵の黒田清輝の「野辺」なのですが、制作に至った経緯等はまた別の機会に詳しく説明できればと思います。取材に来てもらったプレスの方々はもうご存知のことだけど、この作品と初めて対峙した22歳当時のわたしにとって強烈な鑑賞体験がそこにはあり、改めて女性性という問題と向き合う機会になった作品です。

いつも思っているのは、作品が正しく評価され、あるべき場所に展示されたり届けられるところまでの手助けをするのがアーティストだということ。そこには制作することももちろん含まれていて、美術作品として美しく生まれ、自立し、一人歩きができるようになるまでの全てを任されているのが作家という職業だとわたしは考えています。
こんな立派な展示場所で堂々と美しい姿を披露でき、わたしの作品たちも幸せだと思います。
今回本当にたくさんお世話になった担当学芸員の工藤さん、イムラのアシスタントさん、作品を貸し出してくださった美術館や個人コレクターの方々に心より御礼申し上げます。

昨日のプレカンのためにPINKOの新作ドレスを買ったのだけど、評判が上々でがんばった甲斐がありました笑 フランスの繊細でフェミニン一辺倒なデザインにはない、イタリアのタフでヨーロピアンなセンスの良いドレスが揃うPINKOはよく買うお気に入りブランドです。
あと割と最近一目惚れで買ったフランクミュラーの限定50本の時計もメディアの方にキャッチされていたので、写真お借りしますね!(@ROBEさん)

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激務だった月末月始を乗り越えて、今日は数日ぶりのお休みだったけど、一番最初にしたこととは部屋の掃除笑
毎日どんなに疲れてても玄関とキッチンとダイニングを完璧に綺麗にしないと眠れない質なのだけど、やはり今日もまた掃除から始めるあたり、悲しいほど自分らしい…!
あと、外食やコンビニ食が続いたから今日はゆっくり自炊料理を楽しみました。かぼちゃを煮たり、きんぴらを作ったり、やはり自宅で作って食べる食事は美味しいしホッとする。仕上げに二時間くらい入浴して着心地の良い寝巻きに着替えたらあとは寝るだけ。
「There is no place like home」はオズの魔法使いで主人公が家に帰るための呪文なのだけど、本当にお家が一番。おしゃれで清潔な自慢のお家。

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そうそう、死ぬように忙しいさなか、雑誌QUOTATIONのインタビューを近所のカフェで受けて、最近発売になりました。8ページにわたるフルカラーの内容になっているのでぜひ読んでくださいね。

最近ものすごく色々がんばったので、なにか嬉しいご褒美がありますように♡

早稲田文学 女性号

Wednesday, September 20, 2017

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届きました♡
早いところで明日本屋さんに並ぶそうです
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とても綺麗な印刷!
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文学ファンとしては伝統ある早稲田文学に図版という形で掲載いただけることが本当に光栄で。しかも川上未映子さん責任編集号という!

みなさま、宜しくお願いします^^

今は年末の台湾での展覧会に向けての制作をスタートさせたばかりだけど、来週はポーラ箱根のインストールやシェル美術賞の審査会等々大忙し。
気分転換にスイーツとかスイーツとかたまにしょっぱいものとか、美味しいもの食べに行きたいな

soon in Hakone

Friday, September 8, 2017

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self portrait

Tuesday, July 25, 2017

現在東京芸術大学美術館で開催されている「藝「大」コレクション パンドラの箱が開いた!」に学部を卒業時に提出した自画像が展示されています。
2007年に同じく芸大の陳列館で行われた「自画像の証言」展でも一度展示されている2002年の私。
先日行われたオープニングで二度目の再会を果たしましたが、とても綺麗な保存状態で展示していただけていて感激でした!
この展覧会は芸大130年の歴史を足早かつ的確に一望できる面白い内容になっているのですが、個人的にはやはり自分の作品もある卒業生の自画像コーナーが一番面白かった。
お世話になった教授たちや、日本の現代美術を牽引している諸先輩がたの卒業当時の自画像は本当に素晴らしい日本美術史の資料です。
オープニングで会田誠さんにお会いした時どんな気持ちであの文庫本の自画像作品を制作したのかお聞きできたのだけど、とても会田さんらしくて楽しかったなぁ。
恩師であるO JUN先生の自画像は芸大一年生の時取手の授業で見せてもらったことがあるのだけど、その時やはりご本人から制作秘話(?!)をお聞きしたことを思い出したり。
現在の作品と通じる表現の方もいれば、全く違うスタイルの方もいるけど、描く側の人間、同じ上野の地でエデュケーションを受け、同じような卒制のプロセスを共有しているので、どの作家さんの自画像もふむふむウフフと理解できることばかりでした。

 

卒業当時の私は蝶というモチーフが気に入っていて、卒制本体である150号油彩にもたくさん登場させました。
蝶々は美しい羽を持ちひらひらと飛ぶ優雅な様子が目を喜ばせる反面、昆虫そのものといったグロテスクなディテールも当然持ち合わせていて、その両面性が当時の私の心を掴んでいました。
学部卒業から大学院の一年生くらいの間によく蝶をモチーフにした作品を描いていたのだけど、蝶はメタモルフォーゼする生き物ですよね。
学部から院に進む変化の時期だからこそ、無意識ながら変身の象徴としての蝶を選び描いていたのだと今となれば思います。
あの頃の私は常に自分の作品を良くしたい、変えたいと望んでいて(もちろん今もですが。)ドイツ留学のことばかり頭にありました。美しく変身をして、一箇所に留まることなく自由に移り飛ぶ蝶に憧れていたのでしょう。海外に移り住んで変貌を遂げたいと毎日願っていた時です。
私にとって大学院進学はドイツ留学のための準備そのもので、実際院在籍中に語学留学をし、修了後すぐに文化庁の在研でドイツに渡りました。

2002年の夏、クーラーも設置されていない暑い暑い上野の絵画棟の8階にある第一研究室で、ショートヘアでノースリーブを着て欧州に憧れを持った一人の女の子の描いた自画像が、15年の時間を経て今ミュージアムピースとなっています。
6000枚以上ある卒業生の自画像の中からの選りすぐりの現代作家たちの自画像コーナー、ぜひみなさま足をお運びくださいね。

This isn’t Happiness展 オープニング報告、など

Wednesday, April 5, 2017

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5年ぶりとなった京都imura art galleryでの個展も残すところ今週いっぱいとなってしまいました。搬入に訪れた三月の京都はまだまだ寒くて梅が見頃だったけど、今はもう桜の季節。

3/11のオープニングは夕方ギャラリーに到着すると既に数名のお客様と馴染みの新聞記者さんがいらしていて、着くなり懐かしいお顔を見ることができとても嬉しかったなあ。この日は3つの新聞取材を受けて、日頃の自分の制作についてたくさん振り返る機会となりました。

パーティーも本当に盛況で、一時はすれ違うのがやっとなほどたくさんの方が来てくださり心から感謝です。ご挨拶できなかった方、申し訳ありませんでした!

今回の個展にあたりDMからパーティーまでいろんな方のご協力もあり、たくさんの華やかな意匠がオープニングを盛り上げてくれました。

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まずは協賛のPommeryさま。大好きなシャンパンPommery POPを惜しげも無く提供してくださりパーティーのイメージを作り上げてくださいました。今回のDM文字面のThis isn’t Happinessというフューシャピンクのロゴは、Pommery POPロゼの瓶の色と実は揃えていたのです^^フューシャピンクは私が世界一好きな色。パリのモノプリやボンマルシェで見かけては、その可愛い外見に見惚れ買いたいと夢見ていたPommery POPが私の個展で作品とともに皆様に楽しんでもらえたことが何より幸せでした。

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素敵なお料理を用意してくださったソウダルアさんにも感謝です。明るく楽しい色彩のお食事、本当に美味しかった。

This isn’t Happinessという言葉の持つ意味であったり、メインイメージに使った作品「les amies」が黒背景だったりとネガティブな印象を与えてしまう懸念があったので、展覧会ロゴはあらかじめポップなイメージを意識して作ってもらったのですが、そこにまさにポップシャンパンと、カラフルなお料理が振舞われて、皆様の展示に対する理解に頭が下がる思いでした。

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そして、それはそれは雰囲気のある素敵でひときわ大きなお花を贈ってくださったPOLA MUSEUM ANNEXの松本さん、いつも本当に有難うござます。さすが化粧品会社!と感動するハイセンスなお花です。ご本人もいつ見てもハイセンスな美人で憧れの女性です。

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可愛いキャンディーブーケをくださったのは裕美さん^^展覧会がおかげさまで本当に賑やかになりました。会期が終わったら東京の自宅にしばらく飾ろうと思います。

 

東京で展覧会をやると関西でやってほしいと言われ、関西でやると東京でやってほしいと言われ…たくさんの場所で見せることができれば一番だけど、私のように寡作な作家にはそれが難しいこともあります。その時々で自分の思う最高の作品を発表しているので可能な限り足を運んでもらえたら嬉しいです。

les amiesは高松市美術館に買い上げていただいたので、今月中頃から始まるコレクション展でしばらく公開されます。ぜひ皆様観に行かれてください。les amiesはこの数年内で一番の出来だと思います。基本作品は全てお嫁に行ってほしいし、そうあるべきと考えているけども、les amiesの突出した完成度は久々に手放すのが惜しいと思えた作品でした。

 

インタビューなどでは話したのですが、マグリットを扱った近作には隠れたテーマがあります。

2014年にブリュッセルの王立マグリット美術館を訪れたのですが、その際あまりのマグリットの低い画力に私は驚愕しました。彼のクオリティの高い作品の多くは海外にあるため、そこにはどちらかというと技術が低めの作品が多く、展示室もそのアラを隠すかのように相当照明が暗く設定されています。ここまでマグリットが絵が下手だと思っていなかった私はそこで一つのお節介を思いつきました。

「私の技術をもってすればマグリットが本当に見たかった風景を描き出せるのではないか」

これを裏のテーマとし、les amiesやla fille de l’hommeを制作したのですが、この隠れテーマを知らずに「絵の上手いマグリットの描いた絵画」と言い当てた浅田彰氏にはさすがの批評眼と唸らされました。

まだまだ引き続きマグリットへのお節介を続けるつもりですので皆様楽しみにしていてくださいね。

 

個展「This isn’t Happiness」ステートメント全文

Sunday, March 26, 2017

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This isn’t Happiness

2015年の春から大学で教鞭を執るようになったのだが、あまりに多くの学生が絵描きになりたい・アーティストになりたいと口にするので驚いている。

油画科で教えているので当然といえば当然だし、わたし自身が東京芸大の同科を修了してペインターをやっているのだから言わばその最右翼かもしれないが、思い起こしても若い学生時分、正直一度も絵描きを目指したことがなかったからだ。周りにも作家志望はそこまで多くなかった。
わたしが識っている中で長い西洋美術史をさかのぼっても秀逸な作家になればなるほど幸福なペインターはそう多くない。有史以来、幸せに満ち満ちている作家の作品は大抵おもしろくない。いつも何か物足りなさやら焦燥感やら孤独感やら、その他多くのネガティブな観念に囚われているからこそ、その作家や作品が鑑賞者の深い部分に刺さるのであり、つまりはアーティストという運命的職業が必ずしも幸せとは思えないのだ。
描きたいからではなく描かなければいけないから描いているうちにアーティストになってしまったわたしは、たくさんの若者がそんな美術作家に憧れを持つ現状を、微笑ましかったり少し不安に思ったりしながらも、彼らより少し前を走っている存在として可能な限りのサポートをしている。

与えて与えて与えることが作家の人生だ。
それは幸福ではないが、不幸とも思っていない。

本展にあたり用意した作品は従来と変わらず物故作家の有名作品をアップデートする「After Image」シリーズに類することが可能だ。引用元のマグリットであったりゴッホであったり、幸福に満ちあふれた人生を送ったとはお世辞にも言えない作家をチョイスしたことから、このような個展名を名付けるに至った。

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Saturday, June 11, 2016

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Experiences Pommery Night

Thursday, June 2, 2016

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昨晩は180年の歴史あるシャンパーニュメゾン・ポメリーさんとのコラボレーション展示がアニバーサリーパーティー内でありました。わたしは最新作”Les amies”と旧作”Toilettes des filles”の二点を展示。
様々な写真は後日また載せに来ますが本当に素敵で楽しいパーティーだったので、余韻が残るうちに書き残しておきたくてdiaryにエントリーです。
華道家の珠寶さんとのコラボレーションでピアノを弾いた渋谷慶一郎くんとは久々の再会。パリ談義に花が咲きました。演奏、素晴らしかった。わたしは渋谷くんの音楽を尊敬しています。
他にもMEN’S CLUB編集長の戸賀さんとも数年ぶりに会えたし、全員俳優のたまごのカッコよすぎるギャルソンたちに美味しいシャンパンを惜しみなく次々にグラスに注いでもらって幸せな時間でした!
いつもはたくさん飲むと頭痛がする体質なのに昨日は全くしなかったし、ほとんど酔わなかったのはやはり上質なお酒だったからでしょうね。
改めてシャンパンの素晴らしさを知る機会にもなり、このコラボレーションにお誘いいただいたことを心から感謝いたします。

AERA STYLE MAGAZINE Vol.31

Tuesday, May 31, 2016

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今発売中のアエラスタイルマガジンに「Curtain」が使われています。岸本佐和子さんが翻訳したエドガル・ケレットの「子宮」という小説の扉絵としてなのですが、小説の奇妙な世界観とのマッチングが楽しいです。
ぜひ読んでみてくださいね。

この雑誌の中で鹿島茂さんが寄稿しているページがあるのですが、大好きなバタイユの「マダム・エドワルダ」について触れられています。
大学生の時に読んでほとんど内容を覚えていなかった小説なのだけど、ムッシュ鹿島のおかげで個人的に驚きの発見ができました。
というのも、マダム・エドワルダの舞台になっているパリの街角はまさに私が住んでいたポワソニエ大通りだったのです!登場する娼館があるのはフューシャピンクの地下鉄4番線でおなじみのサン・ドニ。お友だちが住んでいたので、ポワソニエ大通りを下りいつも歩いて通っていた場所。大通りの途中にある”屋根裏のパン”という名前のパン屋さんがとてもお気に入りで、そこのタルトシトラスを手土産にするのが定番でした。ちなみにこのパン屋さん、少し前に麹町に日本初出店して以降贔屓にしています。何度となく通ったサン・ドニ門についても小説の中では言及されているようで、まさかバタイユ小説の舞台に知らず知らずのうちに住んでしまっていたとは、と嬉しい気付きでした。
改めてパリに住むということは私が憧れた仏文文化を地で行くことなのだと教えてもらえたテキストでした。
これを機に再読して、パリを知る前の自分と、知っている今の自分の読後感の違いなどを楽しもうと思います。

We are the Revolutionあるいは預言者としてのアート

Wednesday, April 6, 2016

第二の故郷的ヨーロッパの街々で起こるテロにとても胸を痛めている。
パリはもちろんのことブリュッセルも何度となくパリから足を運び、親しみを覚えていた街だ。
先月のテロの一報をネットニュースで知った時、そこに写っていた光景に二つの意味で衝撃を受けた。
一つはもちろん空港の凄惨な風景。映画やドラマではない本物の壊滅的光景に一気に悲しみがこみ上げた。
もう一つ驚かされたことは、その写真が2008年にベルリンのハンブルガーバンホフ美術館で行われたヨゼフ・ボイスの大々的な回顧展「We are the Revolution」でわたしが撮影した黒板を使ったインスタレーションに構図から何からそっくりであったこと。
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言うまでもなく上はネットで流れてきた誰かの撮ったテロ現場の写真(ノークレジット)下はボイスのインスタレーションなのだが、一見無作為に散りばめられた黒板と、落ちて散らばる天井の板、イーゼルに立てられた黒板と、フライトを知らせる電光掲示板など酷似している。写真が撮られた場所も空港と、ハンブルグ行きの電車のターミナルだった元・駅、という点での類似が見られる。
ボイスはアートファンなら誰もが尊敬してやまない芸術家であり、先生であり、活動家である。フェルトハットがトレードマークで、社会性の強い作品群で世界中の尊敬を集めている伝説的人物だ。ドイツでもオーストリアでもフランスでも、ボイスは巨大な存在感を今でもヒタヒタと放っていて、どこに行っても無限に彼の作品に触れることができる。対峙する時は常に畏敬の念を覚えるので彼の作品の前に立つ機会が多い欧州の美術館では見終わった後いつも厳粛な気持ちになっていた。
黒板の作品にはボイス独特の理論やメッセージとも受け取れる文言が時に過密に、時にシンプルに書かれていて、We are the Revolutionという印象的なタイトルの展覧会において目玉的配置がされていた。ベストなポジションから撮影がしたくてわたしは自分なりにこのインスタレーションを一望でき、内容が伝わる構図を選んだつもりが、こうしてテロ現場で余裕のない状況で撮られたものと酷似する事実に色々考えさせられた。決して偶然ではないのである。

ボイスもそうだったように、アートというものは一種のシャーマニズム的側面を必ず持っている。3.11前に津波を描いていたペインターを数人知っている。わたしも自分の作品が何かを未来視していたことに後から気づいたことが幾度かあった。アートとは作家の個人的事情からばかり生まれるものではない。時代の空気を誰よりも敏感に感じ取り、時代が内包している無意識や事象をあぶり出すことがわたしたちの文化的使命なのだ。アートにあまり親しみのない人からよく「悲しい時は悲しい感じの絵になるんですか?」などという質問を受けるのだが、全くそんなことは起こらない。喜怒哀楽に関係なく、社会や時代が求めるものに絵画という形式で物質的に生み出し、輪廓を与えることがわたしたちの仕事なのだから、個人的な感情は何も作品に影響を与えない。

ボイスの黒板インスタレーションが何十年もの時間を超えて、現在の世界が抱える問題を予見していたことは極めてアートらしい出来事と言える。
展覧会タイトルは英語では”We are the Revolution”だが、ドイツ語では”DIE REVOLUTION SIND WIR”である。ドイツ語は動詞を必ず文章の二番目に持ってこなくてはいけないという文法的規則があるのだが、それ以外はどう入れ替えても良いとされている。
英語のタイトルをそのまま訳せばWIR SIND DIE REVOLUTIONだが、あえてのDIE REVOLUTION(the Revolution)を文頭に持ってきているのだ。言わずもがな「革命」を強調している。
世界中で起こっている革命的とも言い換えられる出来事、日本も今や対岸の火事ではない。
時代の流れを観察し、傍観者にとどまらず、選択を繰り返し、態度を明確にしていくことは現代美術家としての義務だ。

余談だが、ドイツ語が読み書きできるようになってからドイツ語圏の芸術に対する理解が一気に深まった。当たり前といえば当たり前なのだけど。
例えばウイーン郊外にあるエゴン・シーレ美術館に行き、彼の書いた手紙や、絵の隅に走り書かれた文字を英訳という分厚いフィルターをかけずに自分の言語として理解できたり、バッハの曲のタイトルが翻訳では「主よ、汝は…」と堅苦しく呼びかけていたものが親称的二人称「du」(きみ、とかあんた、に近い。決して貴方ではない。)であることがわかったり。言語の獲得は途方もない時間とお金がかかるが、それだけの価値が十二分にある。ちなみに語学学校代は全て絵を売ったお金で賄った。作品を買ってくださった方たちの応援を間接的に作家活動に還元しようと、当時院生だったわたしは語学獲得に懸命に励んだ。
日本に住んでいる今でもぼんやりしている時そんなに得意ではないはずのフランス語でものを思考していたり、英語の夢を見る。一人で家にいて、何かに驚いた時など咄嗟にドイツ語を口走る。自分が知っているアルファベットの単語が英語なのかフランス語なのかドイツ語なのかわからないこともよくある。ヨーロッパ人と会話していると理解してくれてしまうので誰も訂正してくれないから、会話している言語に対して外来語的に使用してしまい、きちんとその国の言葉にアジャストできていない瞬間がたまにあって気にかかることもしばしば。落ち着いたらまた語学の勉強に通おうと計画中である。

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