アートのなぞなぞ 高橋コレクション展 @静岡県立美術館

Tuesday, December 26, 2017

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おかげさまで現在四つの展覧会(ポーラ美術館・アトリウムギャラリー個展、高橋コレクション展、台北グループ展、奈良県立美術館「ニッポンの写実 そっくりの魔力」)に参加中なのですが、週末に始まった高橋コレクション展を観に静岡市に行ってきました。
私は「Flora」を出品中です。日本に帰国後比較的早い時期に描いた作品ですが、この頃の私の作品のタイトルの多くが女の子たちの名前になっています。フローラ、クロリス、エステル、マドレーヌetc etc…どれも気に入っているタイトル

Floraの作品解説は以前diaryに載せてあるのでこちらのリンクを読んでみてくださいね。
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今回高橋コレクション初の試みとして美術館の持つコレクションと併せての展示となっていて、高橋コレクション100点、静岡県立美術館のコレクション30点、計130点のなかなかボリューミーで見ごたえのある内容です。
チラシも何種類も作られていて、その一つ一つが現在と過去のアートの確信的/無意識的符号を明示するものになっており楽しい。

展示には関係ないけどFloraというと、イタリア人の友人のガールフレンドの名前がFlora Violaちゃんで嘘みたいに可愛い名前なことを思い出す。本人は英語全く話せなくて、でもそこはイタリア人の持ち前の前向きさで全ての私との会話をイタリア語で乗り切る強者なの笑(もちろん私はイタリア語わからない)雨が降ったからという理由で待ち合わせに来なかったりするような子なのだけど、どこか憎めない
感情を伝えるのに言語なんて関係ないと教えてくれたのが菫の花の名前を持つチャーミングなイタリア人の女の子でした。

せっかく静岡に来たので帰りに三保の松原に寄って東京に戻りました。
「天女に会える、そんな気がする…」という倒置法の効いたフレーズの看板があったけど本当に天女が降りて来そうな(笑)綺麗な空
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富士山もくっきり^^
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私の密かな趣味(伊豆の親友のところに通った際彼女に影響を受けた)である石採集も捗った!
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あまり他では見ない綺麗なラインの入った石がたくさんあったから持ち帰ったらどうやら通称「一文字石」や「鉢巻石」と呼ばれる縁起の良い石だそうで。優しいグレートーンにキリッと白い線、六本木のLiving Motifあたりで売ってても不思議じゃないスタイリッシュさじゃない?笑
お願いが叶ったら羽車神社に持っていこう

日本美術解剖学学会・2018大会のお知らせ

Monday, December 25, 2017

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私も役員を務める日本美術解剖学会の2018大会が1/6に催されます。
今年の大会テーマは「猫か犬か」となりました!
しかも何と言っても今年は登壇される先生たちが超豪華^^参加費三千円でどなたでも(←重要)聴講できますので是非ふるってご参加下さい。学会の会長でいらっしゃる養老孟司先生のお話しがついに学会内で聴けるので私も今から本当に楽しみなのです。
去年まで私は二年続けて自分の制作についてと、敬愛するジョエル=ピーター・ウィトキン氏についてお話ししたのですが、今年は先生たちのお話を聴く立場での参加になります。
解剖学会というと堅苦しかったり難しい話ばかりと想像されるかもしれませんが、思いの外楽しくわかりやすく、しかし聴き終わった後は新しい知識や気づきに溢れますよ。
皆様のご参加をお待ちしております^^

無声的行進@Taipei

Wednesday, December 20, 2017

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現在台北のElsa Art Galleryにて「無声的行進」展が開催中。
三年ぶり三回目の台北、今回はオープニングのために行ってきました。
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思ってたより寒くて上着選び間違えたTT
でも会う人会う人みんな優しくて、いい滞在だったなぁ
空港に着いたらギャラリーが迎車を手配してくれてたのだけど、人の良さそうなドライバーさんが綺麗な車内にホットコーヒーと甘いパンを買っておいてくれてて感激。
ギャラリーの方達もみんな感じがよく、その夜は美味しいローカルレストランでお腹いっぱい台湾料理をご馳走になりました。
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二日目は久しぶりに九份まで足を伸ばしました。
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相変わらず雨がすごい。。
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最終日に龍山寺に行ってきたのだけどここでミラクルが!
台北に初めてきた2011年12月に引いたおみくじとまったく同じ番号で同じ内容のものを今回もまた引き当てました笑
しかもね、2011年の時に引いたもの、つい一週間前に掃除の時に捨てたばかりだったの。もう六年も前だし内容も無効かなって。
そしたらまた手元に同じおみくじがやってきたので、神様がどうしても私に伝えたいメッセージと思うことにしました笑 こりゃ運命だわ。
おみくじは古い中国語で書かれてて中国人の友人すら読めないと言ってたけど英訳調べたら「Wonderful bliss is coming now」って^^

今月入ってから本当にずっと忙しくて、でも制作もしたいしで、慌ただしい年末です。
今週末はわたしも出品させていただいている高橋コレクションを観に静岡に行く予定。伊豆に親友が住んでたから静岡県にはよく行ってたけど、静岡市は初めてだしとても楽しみ❤︎
昨日会った友人に「さいちゃんは旅行行くと元気だよねぇ」と言われたけど、普段あまりにアトリエに軟禁されているからたまの遠出が貴重なのですTT
だから海外はもちろん、国内でも地方のお仕事入ると本当に嬉しい笑 色々な街で展示して、その土地の感覚に触れて、まだ知らないことをたくさん知っていきたいといつも思っています。

「ニッポンの写実 そっくりの魔力」展 @豊橋市美術博物館

Saturday, December 2, 2017

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北海道立函館美術館から始まり、現在は奈良県立美術館に巡回している「ニッポンの写実 そっくりの魔力」展を先日豊橋市美術博物館に観に行ってきました。
豊橋市に降り立つのも初めて。
知らない街に行くというだけでとても楽しみだったけど、美術博物館の建築も、ロケーションも、もちろん展示も素敵でした^^

写実画は昨今本当に人気で次々と特集本が編まれ、準じて展示も多いのかもしれませんが、この巡回展の写実特集は所謂アカデミックな写実画だけに偏らない構成で新鮮さを感じました。
展示の中には絵画以外にも江戸や明治の超絶技巧の彫刻があると思いきや、映像作品やインスタレーションなどもあり、バラエティーに富んでいます。
ちょうど雑誌で横山松三郎の写真油彩を見て興味を持った直後だったので、あのなんとも不思議な作品を観れたのは収穫でした。
私は「toilettes des filles2」を出品していたのだけど、昭和の面影残るノスタルジックでどっしりした暗めの展示空間で観ると、これまたいつもと違う印象で。うっすらローズ色の画面や人物が、静謐に時間が止まったような他の写実作品と並んで展示されている様子が今でもその印象のまま記憶に残ります。例えるなら初冬の公園を散歩してたら、突然愛用の香水の匂いがふわっと香ったような感じ。何百時間と見続けた絵を久しぶりに観ると毎回違う印象を受けます。久しぶりの自分の作品との邂逅とは、やはりいいものだ。

そうそう、この展覧会で展示されているとある方の作品と私の作品がとある元を介して奇遇にもご縁があったことが最近判明。まだ内容は言えないので、言える時期が来たら日記に書きます。一度ご縁を認識すると不思議なことに、今日撮りためていたテレビ番組を見てたらそのご縁の主の方がマツコデラックスさんと出演していたものに辿り着いたりして!

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担当学芸員の方ともご挨拶させていただき、お世話になりました^^
美術館の大窓から見えるアメリカキササゲの大木が本当に素敵で。近くにあるソファーでくつろぎながらいつまでも眺めていたい光景でした。

ドイツに住んでいた時にUDK建築科の学生の友人(オランダ人)と会話していた時のこと。「ねえ、建築(Architektur)と建物(Gebäude)の違いって何?」とふと聞いてみたことがあります。彼が展開する建築論でこの二つの単語をきっちり使い分けており、理詰めでよく喋る彼のこと、きっと完璧な定義で違いを説明してくれるのではないかと期待して。
しかし彼の答えはシンプルなものでした。「おそらく『建築』と『建物』、その言葉通りの違いだよ」
つまりは「これは建築だ」や「これは建物だ」と主観的/客観的に自分が判断したままが、それであると。
ちょっと拍子抜けだったけど深く納得したのでした。

私、古い建築も大好きなのです。現在では採用されない意匠や建材が時代を感じさせるし、ケーキ箱のような最近はやりの白く無機的で身軽な建築と逆を行く、どっしりと腰が据わっている様子に心が反応します。
豊橋市美術博物館もまさにそれでした。いい建築でした。今度はもっとゆっくり行く機会があればいいな〜と思いながら豊橋を後にしました。
ちなみに新しい建築も大好きです笑 建築、と呼ばれるものは全般的に好き。ベルリンの何が素晴らしかったって、気鋭建築家たちの発表の場として十二分に機能していたところ。なかなかあれだけの大型で実験的な建築を東京やパリやウイーンで見ることはできませんから。

先日台北の作品も描き上げ、荷物を見送りました。台北で発表する最新作はマグリットのシリーズです。いつかマグリットのafter imageシリーズの数がまとまったものになったらそれだけで展覧会がしてみたい。そして可能ならマグリットと並べてみたい。
今はもう新作に着手してます。ポーラ美術館で発表した新作のテーマを引き継いだ内容になっています。
描きたいテーマはたくさんあるのに、自分が一人しかいない歯がゆさ…あと5人くらい欲しい。
次あたりシンガポールについて日記書けるかしら。先週の早稲田文学のシンポジウムについても少し触れたいなぁ

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