undone painting

Saturday, December 21, 2013

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今月は3日にお友達とディナーした以外一度も家を出ていない。毎日100号の画面に向かって朝から晩まで詰めて仕事しているのに一向に終わる気配のない新作! クリスマスにソウルに遊びに行く前に終わらせたい♪なんて考えてたけどそれどころか絶対に年を越してしまうTT
時間がかかっている理由の一つに私がとても苦手とするモチーフが入っているからなのだけど、描くと決めたからには貫徹しなくてはいけない。今さら逃げられないし。
制作中ふと目に止まったオールドマスターズの画集の表面をぼんやり眺めていて、案外バカテクの彼らも苦手なモチーフとかあって一見何ごともなかったかのように画面の中に配置させていてもものすごく苦労しながら描いてる可能性だってあるのよね、と考えたら顔がほころんだ。
きっとそうだ。ホルバインだってあの完璧な布の模様を描くのが実はすごく苦痛でしかなかったかもしれないし、ボッチチェリはプリマベーラで足下に大量の草花を描く事を決めたものの来る日も来る日も細かい描写を繰り返さなくてはいけなくて辟易していたかもしれない。(工房制だから本人はその部分は描いていないんじゃないかという野暮な突っ込みはナシです。)
意外に思われるかも知れないけど私は細かい部分を描くのが大大大嫌いです。
滑らかな皮膚の表面などいくらでもすいすい描けるけど微に入り細に入りデティールを描写するのはすごい苦行。でもやはり画面の中で疎密がバランス良く配置されていないと緊張感のある良い絵にならないので苦しくても向き合います。
細かいアクセサリーとかなんで描く事にしたの?!と辛すぎて描きながら自分に問いただすこともしばしばですが「こういう絵を描きなさい」って絵が言うのだから私はそれに従うしかありません。つくづく私は絵に描かされている。しかし絵画と私はあくまで唯一無二のパートナーであって主従関係はありません。従属しているわけではないのであくまでお互いの為にお互いが最善であろうと尽くしている、言語化するならそんな関係性です。これについてはもうちょっときちんとこのdiaryで別の機会に書きますね。

人に会わず籠って描く日が続くと夜必ず飲みたくなります。週に1,2回友人と会える時は絶対に仕事場で飲みたいと思わないのに、やはり自覚している以上に籠る事はストレスフルなのでしょうね。
この日は頂いたヴーヴクリコを。やっぱりヴーヴは華やかで美味しい。黄色いデザインもすごく好き。ハーフボトルは一人で飲むのにちょうど良い。フルも飲み切れるけど仕事場で飲むにはちょっと多すぎる。くださった方、ごちそうさまでした!

WOODKID “IRON”

Thursday, December 5, 2013

woodkid-golden-age-cover
もうあっという間に12月。今年は年頭のDOMANI展から始まって絹谷幸二賞を頂いたり帰国後三年間の結果を見せるような年回りでした。2014年は新展開を見せられるようコツコツ準備をしてます。今は100号作品をクリスマス前に終わらそうと巣ごもり中。終わらせたら旅行が待ってる!
最近ずっとこのDIARYがあまり更新できずにいたのだけど今後はもっと短いエントリーで日々の雑感を上げていくことに決めました:)文章書くのすごく好きだしせっかくの日記帳を白いままにしておくのはもったいない。
よかったらマメに覗きにきてくださいね。

今日は最近気になったアーティストを紹介します。
たまたまyoutubeで上がってきた動画を見て大変気に入りましたWOODKID。1983年フランス/リヨン生まれの映像作家 Yoann Lemoineの音楽プロジェクト名です。
IRONという曲のPVが素晴らしくて見惚れました。とってもヨーロッパ的でデューラーの銅版画を現代的に映像に落とし込んだような構成、画面右に向かってストーリーが進んでいくのは日本のゲーム(マリオとか)の影響かな。驚くほど日本のゲームやアニメはヨーロッパで浸透していて私たちと同じように幼少期に彼らもそういうものに触れて大きくなります。
83年生まれということは私の三つ下!もうけっこうな売れっ子だし素晴らしい才能ですねー負けてられません。年齢が近くて才気あふれる人物を発見するとやる気が爆発します。嬉しい出逢い(一方的にですが!)だわ。

以前2つ年下の人に「橋爪さんはライバルは誰ですか」と聞かれてすごく驚いたことがある。だってそんなもの考えたこともなかったから。恰好付けるわけでもなく自分の敵は本当に自分しかいません。作家はいつも過去の自分の作品に苦しめられる。過去に生み出した出来のいい作品を毎回超えなきゃいけませんから向き合うべきはやはり自分自身なのにそんなことを聞く作家未満の男性にホントにびっくりしました。

今月3日から一ヶ月ロンドンのFlowers Galleryのグループ展に小さな作品を数点出していますが全部これは旧作。
新作は来年春前あたりから皆様にお見せするチャンスがたくさんあります。2014のスケジュールは冬前までぎっしりで毎日わくわくしながら画面に向かっている所です。このDIARYやインフォのページをご参照くださいね。
もうじき誕生日ですが33歳の橋爪彩も期待してください。

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