eclat(エクラ)10月号

Sunday, September 30, 2012

現在発売中のエクラにコレクターの永松仁美さんが私の作品を紹介してくださっているのでぜひチェックしてみてください。
ふだんなかなかどんな風に作品がコレクターさんのもとで飾られているか知ることがないので、私もとても嬉しく見させてもらいました:)
てっさい堂アネックス昴オーナーである永松さんご自身も本当に素敵な女性で憧れます。ぜひ作品共々チェックを!

short book review 003

Friday, September 28, 2012

book1
相変わらず図書館通いは続きます。
高い区民税払ってるのが着々と回収できているようで嬉しくもあります笑

今回は多和田葉子氏の「海に落とした名前」

本当に面白かった。そして怖かった。
飛行機事故で記憶喪失になり失念した自分の名前を手探りする主人公。肉体は確かにそこにあるのに名前がないだけで輪郭のぼやける人間存在。他人の故意や恣意に絡み取られまいとするラストでの振る舞いはほとんど狂気。
今年読んだ中ではベスト、と思いました。
表紙はあのピピロッティ・リストの作品だそう!いつもやんちゃな印象の彼女としては意外な渋さ。
表題作以外の短編も全部濃密で、読み始めた頃は数年ぶりに風邪をひき熱でぼやけた頭にはなんともいえないトリップ感がありました。ベルリンが舞台の短編もあって頭に映像が浮かんだな。
多和田氏は前に少し読んだことがあったのだけど、しかり読むのは今回が始めてですっかりファンになりました。こんな素晴らしい作家さんをきちんと知らなかった今までが惜しい。きっとまだまだたくさん知らない作家や面白い本があるのでしょうね。図書館だと本当に気軽に借りて試せるから良い。図書館最高♡

ではそろそろPCを閉じて松浦寿輝氏のエッセイを読みながら寝ることとします。

読書について。

Saturday, September 1, 2012

books
もう発表になりましたが、来年一月から国立新美術館で始まるDOMANI展に出品することが決まりました。お話を頂いたのが六月頃なのだけど、他にもいくつか仕事を抱えていてとにかく毎日休まず必死で制作をしています。今年の夏は浴衣も水着もなかった…もちろん旅行も。。
そんな忙しい私の至福の時間は一日の終わりにベッドの上でする読書。汗と絵の具でべたべたの体もシャワーでスッキリ清潔で、スキンケアも完璧に済ませ、昨日の続きを涼しい部屋で読む時間が忙しい私の唯一の癒し。

読書家としてのキャリアは物心ついた時からで、こうなると本棚もめいっぱい本が並んでいる状態。たまにブックオフなどに引き取ってもらうけど、増える一方で困っていました。
でも考えてみれば、もう日本にいるのだし、読みたい本はわざわざ買わなくても図書館で借りればいいのでは?ということに帰国二年目にしてやっと気付きまして(笑)最近はまた図書館通いを復活させました。
お金はかからないし、本棚を圧迫することもない…なんでこんな素晴らしいこと早く思い出せなかったの私!4年半の欧州滞在ですっかり本は買わないと読めない、と思い込んでた。学生時代は買って自分のものにすることに喜びを感じていたし、借りるという発想自体がなかったな。
今はもうそんな無駄な所有欲も湧かないし、どうでもよい。
むしろできるだけ身軽でいたいからものを沢山持ちたくないのです。

家から歩いて五分程のところに小さな図書館がある。小学生で今の家に引っ越してからずっと変わらない。ドアをくぐると独特の匂いがする/紙にまとわりつく湿度の気配/明るすぎない蛍光灯/どれも懐かしい。
変わっていないようで、きちんと新しい本も入っていて、いくつも読みたい本に巡り会う。
こんな小さな図書館でも友人のタイトルを何冊もみつけて嬉しくなる。残念ながら私が装丁を手がけた本は見当たらないけど。(有名作ばっかりなのに!)
だいたいいつも2冊借りる。そして二週間後の返却期限までに読んでまた借りて帰る、の繰り返し。
私には読みたい本があって、それがまだまだ尽きないということにすごく幸せを感じます。とにかく読書が好きなのだ。万書を読み飽きる、っていう表現があるけど、そんなことは私には永遠に起こりえないし、そんな状態になるとしたら生きることに前向きじゃない時だ。死ぬまで知識欲を持っていたいし、分からないことがたくさんの世の中であってほしい。
学生の頃は近代文学が多かったけど、最近は日本の現代物ばかりを借りています。
特に今は忙しくて疲れているから楽しく読めるのがいいな…と先週借りてきたのが町田康氏の随筆集と、舞城王太郎氏のビッチマグネット。どっちも装丁が素敵。
町田氏の随筆はかなり面白く、声を出して笑ってしまう。何を隠そう高校生時分ナゴム系の音楽に精通していた私は町田町蔵の頃から彼のことを見てきた。パンクロッカーとしての彼のリリックの才覚も大したものだったけど、小説家になってもそれは色褪せない。以前某美術館のパーティーでお見かけしたのだけど、広い会場で誰とも話さずワインを煽っていらっしゃった。その目の強さと孤独感に作家になってもなお一パンクの気概を感じた。
舞城氏は初期作品が好きで、たくさん読んだ作家さん。エンタメ色の強いものや近作はどうもいまいちだけど、初期の数冊はすばらしかった。ビッチマグネットはまだ半分と少ししか読んでないけど、最近の中では一番出色の出来なのではないかしら。技術的な上手さが出てきている。でも正直に言えばやっぱり初期のテクニック無視だけど爆発的な創作性の作品の方が好きだ。この本の装丁がとてもいい。北沢平祐さんという方で、知らないイラストレーターさんだなぁと思って調べたら以前私も掲載されたスペインの画集に彼も掲載されていたことに気付きました。

時間があればもっと本のレビューをここに書きたいのだけど…しばらくは忙しくて難しそうです。
diaryも前回からずいぶん時間が空いてしまいましたね。
そうそう今日9/1は家庭画報インターナショナルの発売日で、私のインタビューが載っています。
書店でチェックしてみてくださいね。

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