bye bye 2011

Friday, December 30, 2011

saibd
慌ただしかった年末を乗り切り、ようやくゆるゆる過ごす年の瀬になってきました。

言わずもがないろいろなことがあった、ありすぎた2011年でしたが、この年に日本に居て良かったと本当に思うのです。
一連の出来事によって作家としての使命感や社会的役割にも気付かせてもらうことができました。
これがなかったら形式的なことや自分の過去に囚われた作品を作ってしまっていたかもしれない。

仕事以外の面では、震災ちょっと前から急に出逢いが多くなりその後も今年は例年になくたくさんの人と知り合う年でした。
特に四月から始めたサルサのおかげで繋がったことの無かった多種多様な知り合いが増え、そこからさらに素晴らしい出逢いに繋がったりと、人付き合いにおいて今までにないダイナミックな広がりを見せた年でもありました。
こんな年、なかなかない。
私はいくつになってもこの年のことを忘れないでしょう。そうはっきり言える年が人生の中で何年あるか…それは決して多くないと思うのです。

2011年にあった出来事や出逢った人たち、そして以前から変わらず支えてくれた人たちすべてに心の底から感謝を。
そしてこれから来る2012年がピカピカの希望に満ちたものになるという確信とともに新年を迎えようと思います。

Trip to Taipei

Wednesday, December 14, 2011

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最近旅行の報告ばかりになってしまっていますが、おとといまで台北に遊びにいっていました。
中国人の友人と一緒にどこか行こうってなった時に二人の行きたい場所がここでした。

目的はひたすら美食の旅。
靴もコスメも今回はお預け。
まわりからさんざん台北の楽しさを教え込まれていたので期待は高まる一方でした。
私は気がつくといつもどこか旅行に行きたくなっていて、行く予定を入れておかないと気が済みません。
たぶんいつもいつもアトリエでこもって仕事している分、勤めている人に比べると毎日の移動距離が短いので数ヶ月に一度旅行に行かないと煮詰まってしまうからでしょう。
ここぞとばかりに歩き回るので、帰ってくると泥のように疲れきっているのですが…

今回初めて台湾に行ったのだけど、とにかく食べ物とか安いのでお金がかからなくてびっくり。
屋台や夜市があるからほとんどレストランにも行かず、試してみたいものを次々トライしているとぜんぜんお金がかからない。
美術館も50twdとかで、とにかく安い。

行きの飛行機の機内誌で今台北市立美術館で艾未未が展示をしていることを偶然知ることができ、楽しみにして見に行きました。
彼の作品を初めて見たのは2007のdocumenta12。
展示期間中の暴風雨で野外インスタレーションが倒れてしまい、むしろさらに作品の迫力が増しそれが話題を呼びました。
weiwei
本人も「最初よりずっと良くなった」と話したそう。
来年はdocumenta13なのね…あれから5年かぁ。
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今回の展示は「欠席(absent)」と題されています。
中国当局に拘束された経験を持つ中国人作家が台湾の公立美術館で展示をしているというのがシニカルで面白い。
100枚の写真作品を含む21setの作品から作られた今回の展示の白眉はなんと言ってもこの展示の為の新作インスタレーション「永久自転車(forever bicycle)」でしょう。
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1000台以上の自転車を繋げて作られた巨大インスタは、展示室に入った人間を視覚的に圧倒しつつもクールで美しい。
自転車のフレームを見ると永久自転車(forever bicycle)とロゴがあり、どうやら上海に実在する自転車メーカーの名前のよう。
少し泥のついた自転車もあったけど、たぶん全部がほぼ新品で、新しいタイヤが強烈なゴムの臭いを放っていました。換気の為に窓は開け放たれ、3台のファンが回っているものの、それでも部屋を覆うタイヤの臭いが鑑賞者を襲います。
かつて中国の印象は大量の人間が一度に自転車に乗り走っているものだった。
今回の作品は銀色に光る大量のマウンテンバイクで過去の中国を現代にフィードバックしたかのような傑作。
他にも相変わらずアイロニカルな彼の作品をまとめてみることができ満足しました。

良い展示を見た高揚感で向かった美術館地下の本屋にて今回の展示の為に刷られたポストカードを購入。艾未未が全裸で大事な所を可愛い羊のぬいぐるみで隠しながら飛び跳ねている写真なのだけど、彼が中国当局に拘束されたのはヌード写真を公開したことに端を発するので、こんなものをオフィシャルグッズで販売する台北市立美術館はいよいよ確信犯です!いいですねー
こういった事情が垣間みれるとよけいに鑑賞が楽しくなる。
私の作品から想像つかないかもしれませんが、私小説的な作品よりこういうポリティカルな要素がふんだんな作品を見る方が大好き。バックグラウンドを想像して燃えます:)

連れはアイ・ウェイウェイという名前でずっと女性だと思い込んでいたらしい。
どうやら音だけ聞くとすごく清楚な女性を想像させる名前だそう…。
しかもウェイ一音でも女性名なのに、二回続けるとさらに可愛さが増すらしい。
実際には髭もじゃで太ったおじさんである彼のポストカードは少なからず彼女を驚かせた模様。いきなり全裸の写真見せてごめんねMayちゃん…衝撃も二倍だった?

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他には台北当代美術館にも行きましたが、現在の企画展がイマイチで…
残念的風景という展示のタイトルそのままに、残念的展示。。特に二階部分でやっていた2013というもう一つの展示のクオリティーが今更といった感想を抱きました。
限られた中での台湾の美術体験だったのですが、若手の作家はまだまだこれからかな、と感じてしまった。

もちろん故宮博物館にも行きました。連れは教科書で見た!と良いながら歴史的な美術品に釘付けになっていました。
歴史的背景を教えてもらいながら鑑賞することができたので、なかなか堪能。
白菜は思ってたより小さかったし、人が多くてよく見られなかった。それよりものすごいクオリティーの美しい絵付けが施された壷があって、ため息ものでした。

台湾は日本と正式な国交が無いにも関わらず震災後どこよりもたくさん寄付をくれた国です。
台北の街中には両国のバックグラウンドを考慮すると少し申し訳なく感じるくらい日本の資本が入り込んでいます。
コンビニにもドラッグストアにも置いてあるプロダクトの半数近くが日本のもの。
これだけ日常に日本製品があふれていれば身近に感じることでしょう。
日本語の上手なお年寄りもたくさん見ました。
日本を大事に思ってくれて、ありがとう。
また美味しいもの食べに遊びにいきたい。龍山寺にも今回参拝したから、願い事が叶ったらお礼参りをしにいかなくちゃね。

このところアジア旅行に凝っている私ですが、そろそろ都市部ではなく田舎に興味が出てきました。
東京出身の私には資本経済が発達した都市は刺激があまりに少なく、今回合間合間に訪れた下町やローカルなお店で味わった面白さはやはり地方に行くことで堪能できるのではないかという答えに行き着いたのです。
アートも靴もコスメもないだろうけど、地方にこそその場所特有の文化や生活があるのであって、皆一様に同じ生活を送る都市では見聞きできないものがいっぱいでしょう。
20代の私が聞いたら驚くな。

帰ってきたばかりだけど私はまた次の旅のことばかり考えている。
次はどこに行こう?洪水が大変だったけど、タイに行ってみたい。連れのチャイナガールは上海が大好きで、彼女の話を聞いていると上海も良さそうだ。
目的の近い人を旅の道連れにして、いろいろな所に行きたいな。
パリには来年五月半ば頃に行けそうです。
待っててね♡

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