monologue about the languages #2

Friday, September 24, 2010

DSC_1865
(messy work space in Paris.) 

#1ではドイツ語教師の言葉を借りていくつかの言語の定義付けを書きましたが、それで思い出した面白い小話。語学とは関係ないけどうまいこと言ってるので書き記しておきます。有名なのもなので知っている方も多いのでは?

かのタイタニック号がいよいよ沈みかけた時に乗組員が乗客を落ち着かせ他の乗客を助けるように促す為に、渋っている各国の男性に声をかけました。
アメリカ人男性には「ここで人助けをすればあなたはヒーローになれますよ。」
イギリス人男性には「ここで人助けをすればあなたは大変なジェントルマンです。」
ドイツ人男性には「これは命令です。」
そして日本人男性にはこういったそうです。
「みなさんそうされています。」

こういうのっていったい誰が言い出すんでしょうか。でも各国男性を鼓舞させるキラーコール、思わず笑っちゃいました。右へならえ、長いものには巻かれてなんぼの日本人のマインドがよく出てますよね。もちろん諸外国の紳士たちもしかり。

さて、また語学の話を。

日本人で海外で真っ先に語学が上達するのはおしゃべりな人、なおかつ女の子がほとんどです。
机の上でいくら文法を勉強しても、実践には勝てない。
外に出て、まちがいまくってもとにかく発音した人間のみが習得できる。
よくテレビだけ見てたらいつの間にかわかるようになった、なんて言うのを耳にするけどそんなのは都市伝説。10年住んでいても日常会話以上に上達しない人を私は沢山知ってます。
元来日本男子はシャイな性格が災いし、語学学校においても発言の機会が少ないし、なぜなのか発音も悪い。
発音に関してはドイツ語の学校に通っている時に音楽をやっている人たちにはかなわないと思った。
耳がいい人は発音も自ずと良くなる。
音楽家の友人にそれを言うと「でも一番耳がいいのは物まねの人たちだとおもう」とのこと。なるほど、上には上がいますね。
美術家の私は耳は人並みだけど、目は良い。直感像素質も多少持ち合わせているので視覚的に単語のスペリングなどを記憶できる。実はフォトリーディングという言葉が使われるようになる前から自然と実践していたけど、私の読む本の内容には向かないからほとんどやりません。
語学に関しては本当に人それぞれの勉強法があるけど、とにかくどれだけその言葉に関わるかが勝負です。

そうこう考えている最中に面白いブログ記事を発見しました。
内田樹氏のエントリーで、英語に拒否反応を示す学生が増えているとの事なのです。
確かに日本企業の公用語が英語化されるなど、最近の日本はなんか極端に走りがちな印象。氏は学習に努力と報酬を相関させてはいけないとおっしゃっているが、私は正直アリだと思っている。
氏のように聡明な頭脳を持ち合わせていればこその意見で、私みたいな凡人には学習へ向かう為のモチベーションが必須です。

意見を言う。意思を伝える。
これが未だに私を語学へ向かわせるモチベーション。
日本人の私たちには見られない傾向だが、欧州では発言しない者=何も考えていない=阿呆
という理解がなされる。
「言わぬが花」なんて日本のスーパーローカル概念です。
欧州で何かトラブルに遭ったとき、何も言わないでいたら間違いなく自分が一番不利な状況に追い込まれる。意見を言わない阿呆が割を食うようにできている。
各国女子が集まれば、政治の話、社会の話、日本の男性がどうしてもしなさそうな突っ込んだ議論がランチタイムに勃発する位みんなディスカッションが好き。というか日常なのです。
日本の教育でももっと討論の場を増やすべきだと切に感じる。
もし自分が若い世代に教える時が来たら、作品講評会でも自由な意見が交換できる場にしたい。
そのためにはまず討論の場での発言は私情から発するものではない、ということを第一に据えて展開していかなければなりませんが。

しかしここにきて今まで書いたことを自ら否定するようだけど、本当の事を言えば意思を伝えるのに語学力は必要ないのかもしれない。
イタリア人なんかその国の言葉がうまく言えなくったって、何か不利な状況になるととりあえず抗議する。しつこくしつこく抗議している。本当に感心する。
けっこう欧州はごねたもん勝ちだったりしてしまう。「言うが花」なんです。
欧州人は「とりあえず言ってみる」人が多い。無駄かもしれないけど、とりあえず言う。
すると何回に一回かはどうにかなったりする。
女優の寺島しのぶさんがフランス人の旦那さんの事をクレーマーで困るみたいなことテレビで言ってたけど、それはクレーマーというよりこの「納得いかなかったらとりあえず言う」の精神なのだと私は思う。
日本ではほとんどないけど、そもそも欧州人は職務怠慢だから、例えば洋服屋でほしい服のサイズがなくて店員に聞いても最初は必ず「フロアにないならない。」と言われる。もしくは試着でもみくちゃになったシミだらけの洋服を売りつけられそうになる。
しかししつこく聞くと渋々奥に探しにいく。そして結局希望のものを出してくる。
こういう環境にずっといたら「とりあえず言う」になるでしょ?

近年国際線飛行機は重量制限が非常に厳しく、欧州便などは2~4kgオーバーでも厳しく超過料金を申し立てられる。
数年前の誕生日にちょうど日本に帰ろうとしていた私はチェックインカウンターのお兄さんに超過料金を言い渡されたところダメモトで
「今日私のバースデーなのだけど、ホントにダメ?」
と聞いてみました。
するとちょちょいっとパソコンをいじってウインクをして黙って通してくれましたよー*
ね、とりあえず言ってみるって大事でしょ?

とにかく何もしないで伝わる事なんて、ない。
コミュニケーションだもの。
形にしないものは存在しないに等しい。
シーレは「表現しなかった愛、それは存在したと言えるだろうか」って言って死んでいった。(恰好よすぎて少しウソっぽい。)
私は言語でのコミュニケーションで、できるだけ誤解の少ない相互交通を目指すのです。
意思を形にして初めてコミュニケーション。
愛情だって言葉やはっきりとした態度に置き換えないと、相手にとってはなかったに等しいよ。

また話を言語に戻すけども、もちろん何かについて喋ろうと思ったらそれ相応の知識も必要で、自ずと勉強が必要になる。
だから 話せる=インテリ みたいな図式が欧州では生まれる訳です。

意見も言わず、文句も言わず、白人男性の遊び相手をケナゲに務める日本人女性のなんて多いこと。私の周りの賢明な友人たちにはそういった人間はいないけど、白人男性の私たちを見る目でその成功体験が存分に語られている。もしくは人づてに聞くことが多い。
彼女たちのせいでアンビシャスな日本人女性が多大に迷惑を受けています。
これからの日本の女性は美しいだけじゃなくて、知性もね♥
私も10月からフランス語勉強再開しますよー。

最近このダイアリーを読んでます、と言ってくださる人が大勢いて心から嬉しいです。
そして皆さんがこれをブログ、と呼ばずにダイアリーときちんと呼称してくださることにも愛情を感じられる。
時間を見つけては家で一人もぞもぞと書いているので、パブリックにだだ漏れなただの独り言になってたらイヤだなーと常々感じていました。。。
だから私のダイアリーに興味を持って意見をくれたり、メールをくださったりすると本当に嬉しくて!
外人の友人も目を通してくれているみたいで…どこまで理解できているんだろうか?もっと外国語のダイアリーを増やそうかな…(でも正直スペルチェックがすごく面倒くさい。。。)
なんにしてもまた気兼ねなくたくさん意見を聞かせてください。
ダイアリーとは銘打っていますが、これも私なりの意思を発進する場所であり、派生するコミュニケーションに多大に期待しているのですから。

これからもよろしくお願いします。

so far so good.

Saturday, September 11, 2010

as I hoped,I’m flying to Kyoto&Osaka next week.
last visiting was about one decade before…in recent years just couldn’t have opportunity to be there.been always visiting European countries,so I wouldn’t have time for inland.
the plenty ANA’s millage which I’ve been saving eagerly brings me there without any charges**yey yey****

well…regarding me,doing really well in Tokyo.sometimes this unexpected high temperature(super disgusting!!) forces me keep chaining myself on the bed,but other times so far so good.
needless to say,I feel I’m missing Europe…
heeeyyyyy there!!doing fine??
I’m waiting for you.we shall meet up in my hometown.

ah,there’s just one small notification,I might fly to Copenhagen in next May.could be short staying,but I’d love to visit another place around there as well.at this moment I can say nothing.since it’s too uncertainly.
(but I’d tell you in a whispering voice,hopefully it’ll be Paris.)

in those years I became the one who loves travel very much.who knows that I got to be such kind a person?me in a passed time thought that the travel is just a waste of labor.
nevertheless I was loving being at home or at my area,now I hate being same place for permanently.:D
an acquaintance has told me,the artists will be untalented if they wouldn’t move around.
I’m completely agree with!being in a limited place makes us unsensitive .

just one worrying which I have is that the killer summer weather would hit me out during my staying in Kansai area…would that be alright for me???I’m not yet familiar being in Japanese climate….
anyway,this is the time to escape from my usual.

c’est pourquoi.

Wednesday, September 1, 2010

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(Photo:AOKI takamasa)

東京に戻ってきて一ヶ月ほどたったのですが、会った友人たちに毎度帰国の理由を聞かれるので、ここにもはっきりと記しておく必要があると感じました。

至ってシンプル。

まずはいただいていた吉野石膏美術財団の在外研修期間が2010年7月いっぱいだった事。
そしてその時期と重なるようにビザが切れる事。

お金もビザの事も、これからも継続してパリにいようと思えばどうにかできる事でしたが、そうはしませんでした。

なぜならこの五年弱でたまりにたまったアイデアがあり、それが様々制限のある住環境・制作環境のパリでは形にできないと感じたから。
地元東京であれば、煩わしい事が減り、制作に邁進しやすいと判断したからで、すごくポジティブな帰国なのです。

「まだまだパリにいるのかと思った」とか「どうしてこのタイミングで帰ってきたの?」と矢継ぎばやに言われるのですが、「だってもう十分私いたでしょ?」がホンネ。
それに私は日本人で東京に家族がいて友人も沢山いて、そこに帰ってくるのってそんなにみんな疑問ですか。

最初にベルリンに大学探しにいったのは23歳のとき。
そしてその私が年末で30になります。住んだのは5年弱でも長い間欧州滞在に挑戦してきた。
これからはコップの中の嵐、もとい自分の中に起きた革命をもっとヴィシブルにしていく時間。
溢れ出た水の影響はどのくらいのものになるか。
自分が一番楽しみに思っています。
写真はパリに移る直前のベルリンの仕事場での一枚。(青木さん使わせてもらったよ〜)仕事中だったから、作業着にのーめいく。。。そしてまだ髪が長い。

島国日本において海外に出たり入ったりすることは何かしらドラマがつきもののように感じる人もいるかもしれませんが、現実は意外と淡々としている。
それもそうよ、全部絵のためだもん。
もちろんそれがひいては自分のためでもあるけれど。
やるべきことが背中を押しているだけで、そこにドラマチックな感傷はない。

赤い靴の虜だった私もようやくそれから解放されたようで。呪いをかけていたのも自分自身だったようです。
もうしばらく街から街へ踊って渡らなくてもいいみたい。

ビエンナーレで一緒になった田中泯さんと飲んでいた時に言われたことがある。
「この先いつか私の魂がもう疲れたって言ったらその時は走るのをやめたい。」と告げた私に彼は、
「あなたの魂は本当にそう言うかな?」と仰った。
実にさらりと仰った。
そのとき私は泯さんみたいな人に魂なんて言葉を簡単に使ってしまった事を恥ずかしく思ったし、彼にとって私の浅はかなマインドなんか透けて見えるんだと感じた。
あんな人は他に逢った事がない。
走るのをやめたいって言い出すのは心(Geist)の方で、私の魂(Seele)は決してそんなこと言わない。それっぽい事を言ってエクスキューズしようとしていた自分は本当に未熟者だ。

帰国して一ヶ月が経過した今はすでにちょっとパリが少し恋しい。
私好きだったみたい。街もともだちも。
パリの良さは一言では言えない。
「なんかいいんだよね。」
これが一番的確なパリへの賛辞。
ベルリンはほんのちょっとも後ろ髪引かれないのにね。

先日レポートも無事提出を終えて、制作を再開しました。
良いのが描けそうなの。
涼しくなったら京都に行きたい。

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