you can take everything even it’s in the world filled with sorrow.

Monday, March 28, 2011

オープニングを無事に終えた私は次の日ひたすらベッドの上で過ごした。 食べるのとかお風呂に入るとき以外ずっとベッドの中。 身体に馴染んだシーツや布団は私を決して拒まない。 寝たり起きたり、たまっていた映画を見たり。 疲れている時に、休んで良い。 なんて幸せな! 疲労を喜んだのは初めてのことかもしれない。 以前にこれに似た疲れを感じたのはその昔遊び倒して日本からドイツにフライトした日だったか。 日がな一日情けないくらいまぶたが覆いかぶさってきたのを覚えている。 この一ヶ月いろいろなことが起こりすぎて、地震前の出来事が遠い昔に思える。 de la merのパーティーに行った時は、その後の世界がこうなっているとは思いもしなかった。 でも私は仕事も家族も東京で、ようやく帰国して落ち着いた所だし、西に行く事は考えていない。 パリから引き上げた時に、東京にしばらく居ようって決めたから。 逃げたい人は逃げればいい。 この状況は幸福なことではないけど、正面から受け止めて、これから見えてくるものを自分の一部にしていこうと思う。 いままでもそうしてきたように。 私の知る良識ある大人たちはこの状況を一秒も逃さないよう、東京に腰を据えている。 アーティストだろうが普通の会社勤めだろうが、関係ない。 この状況の受け止め方で、その人のその後何十年かが決まる。 私も腹ならとっくに決まっています。 いつまでも騒いでいるのって、男の人が多くない? 数字や理論が拠り所の彼らは具体的な数値が報道されるようになってから戦々恐々としだした。 にわか博士になったつもりで即席の知識を披露しあってなにが嬉しいの。 私たち女は淡々と、日常を取り戻すよう前を見る。 首都東京が経済破綻したら、日本が沈む。 東北ではない場所に住む日本人の私たちがすべきことは無為な推論ではなくて、とにかく今まで通りの生活をすることだ。 遠くに居る人は知らないかもしれないけど、今の東京は以前の東京とまるで違う。 店は早々と閉まり、人は道を歩いていない。 洋服屋はシーズンはずれのセールで客足を狙っている。 街から水や乾電池などが消えた。 車も少ない。 夜は節電のために街頭が間引かれて、お店の電気もついていないから営業中なのかどうかも判りづらい。 見慣れた夜の街がまったく違う場所に見える。 いつになるか判らないけど、大好きな東京が一日も早く戻ってきますように。 でもねぇ、悪いことばかりじゃないよ。 いつも超満員のレストランがガラガラで、「今から行けますか?」って五分前に電話しても予約できちゃう。 慌てず騒がずいつもみたいにコツコツとヒールを鳴らしてね。 ご婦人方、女はぜったい度胸よ。 悲観に暮れているヒマがあったら、可愛い服着て、男の子誘惑して、おいしいものでも食べに行けばいい。 以前と同じように。 そうしているうちに日常が戻ってくるわ。 今ならもれなく節電効果で照明がいつもより暗いから、二割増でお互いが素敵に見えるよ♡ 女友達と話していて、「最近すごくお腹がすく!」という意見が一致した。 私ももれなく、右に同じ。 どうしよう、今度のトークショーの衣装がかなりミニなので、今太るわけにはいかないのに(笑 こんな状況だから、本能的に摂食行動で体力を補おうとしているのだと友人の一人は分析している。 確かにそうかもしれない。 このだらしない食欲は野生の証明だと思って、無理に押さえることはしないでおこう。 地震の後、いろいろ面白い出来事があった。 有事には人間のいろいろな側面が見える。 ここでは言えないことも多いけど! うふふ 信じられる人、そうでない人の境界もはっきりしてきたかもしれない。 今は人と人の結びつきが強くなりやすい、そういう時節なのでしょうね。 ———————————– 展示に来るつもりの友人方へ、 私は会場にはまったく居ません。 金曜日のトークショーも同席する有名人二人の効果でおそらくたくさん人が来ることが予想されるため、あまりゆっくりお話できないかもしれない。 会いたかったらメールしてね;)

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