AERA STYLE MAGAZINE Vol.31

Tuesday, May 31, 2016

IMG_2418 今発売中のアエラスタイルマガジンに「Curtain」が使われています。岸本佐和子さんが翻訳したエドガル・ケレットの「子宮」という小説の扉絵としてなのですが、小説の奇妙な世界観とのマッチングが楽しいです。 ぜひ読んでみてくださいね。 この雑誌の中で鹿島茂さんが寄稿しているページがあるのですが、大好きなバタイユの「マダム・エドワルダ」について触れられています。 大学生の時に読んでほとんど内容を覚えていなかった小説なのだけど、ムッシュ鹿島のおかげで個人的に驚きの発見ができました。 というのも、マダム・エドワルダの舞台になっているパリの街角はまさに私が住んでいたポワソニエ大通りだったのです!登場する娼館があるのはフューシャピンクの地下鉄4番線でおなじみのサン・ドニ。お友だちが住んでいたので、ポワソニエ大通りを下りいつも歩いて通っていた場所。大通りの途中にある”屋根裏のパン”という名前のパン屋さんがとてもお気に入りで、そこのタルトシトラスを手土産にするのが定番でした。ちなみにこのパン屋さん、少し前に麹町に日本初出店して以降贔屓にしています。何度となく通ったサン・ドニ門についても小説の中では言及されているようで、まさかバタイユ小説の舞台に知らず知らずのうちに住んでしまっていたとは、と嬉しい気付きでした。 改めてパリに住むということは私が憧れた仏文文化を地で行くことなのだと教えてもらえたテキストでした。 これを機に再読して、パリを知る前の自分と、知っている今の自分の読後感の違いなどを楽しもうと思います。

ⓒ SAI HASHIZYME ALL RIGHTS RESERVED.

page top