このたびはとんだことで

Tuesday, March 29, 2016

sakuraba 直木賞作家である桜庭一樹さんの文庫本装丁にRed Shoes Diaryシリーズの作品イメージをお貸ししました。文春文庫より発売中です。 素敵な装丁で眺めるだけで楽しいです。水玉柄の靴下に呼応した「桜庭一樹奇譚集」の文字デザインや、靴の色と揃えられた下のテキストなど、作品が本のイメージと感応する様子は装丁画をお手伝いさせていただく時の醍醐味。 この絵はベルリンで描いたもので、ドイツ人の女の子たちの獣性に気圧されてその強烈さを絵画表現に落とし込んだものです。描きながらモチーフの女性に対し「あ、この子は目が一つしかないな」とぼんやり考えていました。構図外の世界に関してはいつも見手の想像に任せているけど、本来足に履くべき靴下や靴を手にはめてしまっている四つん這いのこの女の子は作家個人のイメージでは単眼の獣として描かれています。この絵を見た友人のミュージシャンが「目は一つかもしれないけどめっちゃ良い子っぽい」とも笑 作品は人の数だけ解釈があるなぁと。 先日遠方に住む叔母が欲しい本があり本屋に行ったところ、買う予定だったものの真横に偶然この本が並べられていたそうで(彼女は装丁をやったことを知らなかった)「彩ちゃんに呼ばれたわ」と嬉しそうに電話してきました。そういった突然の邂逅って何度体験しても面白いものです。 ぜひ本屋さんで手に取ってみてください。  

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