ecology and consumption

Monday, October 18, 2010

写真は寒々しい冬のものですが、東京は秋です。こういう中途半端な時期をあまりこの数年間体感していなかったので外出時の服装が難しい今日この頃です。
この間までの異様に忙しかった数週間の山場は過ぎ、落ち着いてきました。

ドイツの最初の頃はドイツ人の女の子と二人で住んでいたのですが、そこで気づかされた事は自分の買い物頻度の高さでした。
意外に私は浪費家ではありません。高い靴とか鞄を買うけども、むしろそのためにほとんど無駄遣いをしない質です。
それでも、家に買い物でもらったプラスチックバッグを貯めるところがあったのですが、どうも私の買ってきた袋ばかりが入っている。
同居人はあまり買い物をしないために彼女の袋はほとんどない。
日本は家の中にいればテレビや雑誌で、外に出れば電車の中吊りなどで受動的に消費活動に貢献するよう刷り込まれています。
何でも新しいものをすぐに買うのが当たり前、携帯など新しいものが出て、まだ使えるものが沢山あっても「買いたい」「買わなきゃ」と思うように強いられている。
でもドイツにはそういう過度な消費活動の強要というものがほとんどありませんでした。
みんな笑っちゃうくらい古い携帯をずーっと使ってるし、セーターとかすごく毛玉出てるし…
特に私の住んでた旧東ベルリンなんかそもそもプロダクトが競争して売り上げを伸ばすなんて概念自体が存在しなかった訳だから、コマーシャル自体なかったんですもの。
壁が開いて20年経ったけど、未だに街や電車に消費を促す広告を展開するスペースは少ないのが実状です。
自転車でベルリン市内を移動していると、ある瞬間から急に資本主義経済丸出しな広告だらけの風景が現れる。それが東から西に入ったサイン。ボーダーを超えた瞬間。政治的な境界はなくなってもまだまだ景色として存在する境界線。
ここで私ははっと目が覚めました。今まで自分はいかに日本の社会によって無駄にお金を巻き上げられていたんだろうと。
それから本当に欲しいものをしっかり自分に問いかけて買い物をしようと思うようになりました。

エコについてもドイツには学ぶところが多かった。
まず基本的にスーパーのプラスチックバッグは有料です。タダでもらえる日本とは大違い。
そのためみんな大きなエコバッグを持参するか、店舗でいらなくなった段ボールをもらって家に持って帰るかしています。
課金されるとなるともったいないので、私も常に外に出かけるときはエコバッグを持ち歩いていました。
たまに忘れて、でもどうしてもスーパーで買い物をしなくちゃいけないときなど、自慢のクロエのバッグにそのまま牛乳や野菜を入れたりしていました(笑
おかげで二回もハンドルが壊れて、修理に持って行きましたよ…
野菜のシミが鞄の底についたりね…。。。

ペットボトルの回収方法も実に合理的。水などをスーパーで買うと、水の料金とともにペットポトルの容器代も同時に支払います。そして中身が空になった容器をまた買ったお店に持って行くと、最初に払ったペットボトル代がそのまま丸ごと返金されます。その容器代が意外とバカにならない金額なので、捨てないできちんと返却しに行こうと思えるのです。ビン類も同様。
少し面倒だけど、この方法だと高確率でリサイクルが可能になります。
ベルリンは貧しい街なので、そこかしこに浮浪者がいて、彼らの生活のためにわざと路上にビンやペットボトルを放置する人もいます。それを回収して戻ってきたお金で少しでも生活の足しにしてほしいと彼らは考えています。エヴァンゲリッシュのチャリティー精神。
でもねぇ、このシステムの唯一の欠点というものがありまして…
家でパーティーをした後の大量のビール瓶!!これをスーパーに持っていくのがかなりの骨折りでして。。基本エレベーターなどどこのアパートにもないので、カートに乗せてがちゃがちゃ必死でスーパーまで運ばなくてはいけません。
これがかなりの労働なのです!

ゴミの仕分けも徹底しています。ドイツのゴミの仕分けに対応するためには家の中に最低4種類のゴミ箱が必要です。アパートの集合ゴミ捨て場には7種類のゴミ箱があり、きちんと仕分けないとペナルティーでゴミの回収費が高くなります。最初は大変でも慣れればこの方が気持ちがいいです。
日本やフランスで生活するとなんでもかんでも一緒のゴミ箱に捨てさせられてしまうのでちょっと罪悪感。。もっとリサイクルできるのに、資源を無駄に捨ててる。。
私が良いなと思ったのは、ドイツの国が経営に関わるHUMANAという古着屋があるのですが、そこの回収用の大きな箱が街の角によくあり、綺麗だけど着なくなった服などをそこに入れると、HUMANAの店舗で売られ、その収益が途上国の支援にまわされるのです。
まだ着れるのに、あげる人もいない服などが出ると私はよくその回収箱に持って行っていました。

ドイツは洗剤なども汚染物質の少ないエコ仕様のものが簡単に手に入ります。
住みたての頃は何も気にせず安い洗剤を買っていましたが、友人たちの家で使用されているエコ洗剤を見ているうちに自分もそれに変えました。正直エコ洗剤は普通のものの3倍くらいしますが、それでも赤やら青やらのすごい色のついたものを流すよりは…と思うようになりました。ドイツのfroschとかベルギーのecoverとか使いやすくて良かったな。
人の家に遊びに行ってキッチンにエコ洗剤があったりするとやっぱり好印象だし、逆にひどい洗剤使っていたりしたら百年の恋も冷めるわ。
自分の食べる物はbioショップで高い有機野菜とか買うくせに、洗剤などで平気で超ケミカルなものを使っている人を見ると強いエゴを感じます。
日本はまだまだエコプロダクトの流通が少ないけど、頑張ってほしいなぁ。

ドイツでエコロジーがあれだけ発達した理由は、非常に明快。
彼らは基本ケチな性分なので、合理的に生きる事が何よりも得意です。
だから限られた資源を無駄なく使う事だって、そもそもお家芸。ドイツ人の明晰な頭脳はケチって上手にやりくりするする為に遺憾なく発揮されます。
ドイツのビッグカメラ的な存在のsaturnというお店があるのですが、そこのキャッチコピーが一時期「geiz ist geil!(ケチはかっこいい!)」というものでした。あっぱれでしょ?

今日の写真は2年住んだベルリンの家の窓からの写真。
ベルリンの寂しい感じがすごく出ている一枚。
うちはミッテと呼ばれる中心地で、ベルリン中央駅からも歩いて15分くらいと超都会だったのですが、それでもこの寒々しさなのですよ。
どうしてこの街に3年も住めたのか、自分でも奇跡的だと…。
そしてパリの華やかな生活は吹きっさらしでからからになった私のハートにきらきらと潤いを与えてくれたのでした。
基本マテリアルガールですから☆マテリアルワールドが居心地が良いのです。

物事の認識は基本、2極間の対比にあります。
私は5年弱の欧州滞在で日本との比較対象を得る事ができました。
消費についてもエコについても日本にいたらここまで意識しなかったと思います。
どの社会にも良いところと悪いところはある。
自分と社会のより良い共生を目指すなら、多くの事象を知り、取捨選択を繰り返し、多角的に物事を見る事が大事。一元的なものの見方では見落とす部分が多くある。
さまざまな事に敏感な女でありたいと感じる秋の夜でした。

余談ですが、帰国後に連絡を取った人たちがみんな口を揃えて「おかえりなさいー」とまず一番最初に言ってくれました。
そうなんですよね。
ここが私のhomeなんだ。
私がベルリンに行ってもパリに行ってもおそらく友人たちは「おかえり!」とは言わないでしょう。
成田空港で飛行機から降りてパスコントロールに向かう途中の階段に大きく日本語で「おかえりなさい」と書いてあり、その下には英語で「welcome to Japan!」と書かれています。
私これがすごく好きで。
日本について一番最初に「ああ、帰ってきたな。」と思わされるのがこの成田の看板。
おかえりなさい、って良い言葉じゃありませんか?
言うのも言われるのも特別な言葉に感じるのは、やはり自分が長くこの国を留守にしていたせいでしょうか。
実は帰国してしばらくはパリのバルベス駅出てちょっと歩けば自分のあのアパートがまだそのままあって、今は実はバカンスで日本に滞在しているだけなのかもしれない、という気持ちが強かった。
だから先月関西に飛行機で行ったときも、帰りの空港から向かう先がパリのアパートではなくて東京の自宅である事がいつまでも奇妙でした。
でもこの旅行の後から、今の自分の家は東京にあるんだ、という意識がきちんと持てるようになった。
ここら辺から自分の今やるべき事が判ってきて、忙しくなった訳です。

いつかまたみんなにおかえりって言ってもらいたいから海外いこうかな(笑
まだまだ先の話だけど!
帰る場所があるってすばらしい。

居酒屋デートおことわり

Saturday, October 9, 2010

IMG_0037
もう立派なレディーなので、きちんと食事に誘ってくださいね。
ていうかもともと「飲みに行こう」より「ご飯いこうよ」の方が好き。
関係者各位様、以上業務連絡でした(笑

さて、帰国して三ヶ月目に突入した訳ですが、なんか毎日異様に忙しくてメールの返信も滞っています。。順次返しますので、しばしお待ちください。PCもあまり熱心に開かない状態なんです。

忙しいのはもちろん仕事方面です。
以前も書きましたが、たまりに溜まったイメージを少しでも早く形にしたくて…。
まだ日本の気候に制作がアジャストできていなく、今までどおり絵を描いていたら、絵の具の乾くタイミングがおかしい。
なんかすっごく乾かない。
それに手こずっていつもより制作ペースが落ちていますが、それでも最低月に一枚は仕上げたい。

最近流行の言葉のパワースポット、私にとっては東京がまさにそれ。
渋谷とか新宿とか、人が集まるところが大好き。
青山も好き。だって生まれ育った街だもの。
安心して、同時にわくわくする。
地面に足をおろすたびにエネルギーが体に入ってくるような感じ。

それにトーキョーガールたちは良い靴に敏感で、ジュゼッペやルブタンをはいていると同世代の女の子の視線が集まる集まる!
すごい。
美意識がとっても高いと思う。
表参道とかを歩いている女の子たちのファッションはキラキラしていて、自分もがんばらなきゃーと思わされる。
そういえば今表参道ヒルズのポスターは私の素敵なお友達のモデルSachiがやってて、活躍ぶりにうれしくなっちゃっいました。
彼女はパリコレモデルを十年以上やりながら、atomic greenという靴のブランドもやっています。
私も一つ彼女の靴を持っているのだけど、まだおろしていないのです。すっごい良い色のラウンドトゥ・パンプス。いつ履こう…
写真はさっちゃんと私in Paris。ちょうど一年くらい前。

ちょっと前までパリジェンヌだった私も今はトキオイテ(仏語でトーキョーガールの意)に戻りつつあります。
さすがにもう109にはあまり行かないようにしているけど、この間久しぶりにとあるものを探しに行ったら、さすがマルキュー期待を裏切らない☆
基本25才過ぎて1.5万円以下の靴をはくのは許されないと考えているのですが、マルキューで売られている靴だけは…なんでか……買っちゃう。
だって本当に可愛いんだもん。

さてさて今日はこんなところで。
前回が長いエントリーだったので今日はライトな内容で終わりにします:)

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